2023/01/06 のログ
ご案内:「王都郊外 丘の上」にマーシュさんが現れました。
■マーシュ > 王都郊外の丘の上。
とくに目的があったわけではないが────冬の空気に身を晒すように常の僧衣を纏った修道女が一人、樹木の傍に佇んでいる。
理由らしい理由を上げるのならば祭儀の合間の息抜きといったところ。
暦の移り変わりは、宗教関係者にとっては無視できるものではない。
さほど位の高くない──……というよりは位が高くないからこそそれぞれの祭儀の準備や片付けなどに追われもしていた。
それ自体に不満を抱くことなどないが──、故にあいた時間は何もない場所でただ、風の中に身を置くことが休息になっていた。
瞑想などではなく、ただ、ただ、無為に。
そんな間隙の時間をようやく持つことができたことを表情にはおくびにも出さないまま。
小高い場所から見下ろせる街の景色をその眼差しに映し取っていた。