2022/12/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 「地下闘技場」」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 凡そ、劇場で流される物とは遠い舞台のBGM
アケローンでも用いされている記録装置を用いた再生機能から垂れ流しにされるそれ
クラブにはクラブの ストリッパーにはストリッパーの
そして螺子の外れた闘技場には螺子の外れた闘技場に見合ったBGM。

観客は、悲鳴や喘ぎよりも、舞台の上で作られていく血と肉と武技に合わせたイカれたBGMで掛札と酒を握る。
あの舞台に降り立つ者とは全く関係がないからこそ、純度100%の愉悦に身を焦がす。
エレンもまた、そこそこ観戦に適した席にて、獣人娘や人間 獣面人体などの巴戦を眺めていた。
小柄な体 爪を整えた手のひら 握る其処には度数の高い琥珀酒に蜂蜜を固めて拵えた親指型の造形が沈み込んでいる。


「ここは、いつ来ても暖かくていいわね。」


熱狂 叫び そんな中で、ハニー・トゥ・カクテルを片手に。
人形のような衣装を身に着け、異質な翼を持つ少女外見
エレンはそんな姿でも、この武舞台観戦に溶け込むように足を組んでグラスを傾ける。
甘くて熱い酒の度数が、喉を灼く。 冷たい肌 半死人の臓腑を焦がす。
赤が飛び散り、お互いが生きるか死ぬかを駆け巡る光景。


「私も参加してみてもいいかもね。」


モーツァルトブルーの前髪の向こうで、赤い瞳がゆっくりと細まる笑み。

ご案内:「港湾都市ダイラス 「地下闘技場」」からエレン・ローズマリーさんが去りました。