2022/11/25 のログ
ご案内:「平民地区 雑貨屋」にタツミさんが現れました。
タツミ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「平民地区 雑貨屋」にメイメイさんが現れました。
タツミ > 平民地区の一角にある雑貨屋、其処で一人の少年が店主との交渉の最中。

『これだと、そうだな、こんなものかな』

と、買取価格を提示する。
それに対して、少年は首を傾げて。

「すみません、以前別で買い取って貰った時とかなり違うのですけど?」

そんな言葉でに対し、戸惑い顔を浮かべる。
お互いの前にあるカウンターには、何かの根の様な品がおかれ、その近くには袋がありそれが膨らんでいる事から結構あるのだろう。
それ自体は、ある程度森の奥で取れるが、集めてくる人間はほぼ居ない。
なぜなら、普通に調合、調薬などで使うには、癖が強いという事から敬遠されがちで。
更に、その品の本来の使い方を知る人はこの国では少ないだろう。
少年が言う以前が何時頃か、さらにこの国ではない可能性もあるので、値段が安いのは此処ではあまり使われないからで。

「…とりあえず、すいみません他の人にも見て貰ってから決めようと思います」

すこし考え、主人に謝って、品を袋へ仕舞う。
少しの困惑の気配を一瞬醸し出し、首を傾げながら、カウンターを離れ。
根の入った袋を手に、どうするかと思いつつ、補充するアイテムを確認するように店内に視線を巡らせる。
雑貨屋で探すのは、野営用の道具類、小鍋や火口箱などを一応みつつ、雑貨店内を大きな体でうろついて。

メイメイ > そんな雑貨店に入っていたのは小柄な少女。
この辺りではあまり見ない服をまとって、梅と桃の花の甘い香りを仄かに漂わせている。
あまりこういう場所には似つかない様子なので、近くを通ると店内の客が視線を向ける。
が、コクマー・ラジエル学院の校章を模したペンダントをつけているので、すぐに視線が元に戻るのだが。

主に雑貨屋の中でも食料品や薬物などの消耗品エリアを見回るように動いていたが、
不意に店内に近しい気配を感じる。
少しキョロキョロ見渡してから、1人の大柄な少年で視線が止まる。
ハッキリと見つめているためきっと少年も気づくことだろう。
何かを看破しようとするようなその視線。
逆に、少年にも自分の何かを看破させようとするかのような、そんな悪戯っぽい視線で。

暫しそのまま視線を向けていたが、何かを察したか、少年の……タツミの方へと近づいて来て。

「こんばんは、大哥。多分同属、じゃな?」

そうであれば伝わるであろう程に省略した内容で挨拶と問いを向けて小さく首をかしげて見せた。

タツミ > 雑貨類を見ていて、感じた視線にそちらに顔を向ける。
視線の先に居たのは小柄な少女、その探るような視線に、一瞬首を傾げ。
少女の顔をみて、悪戯っぽい笑みのその奥に後に他と違う気配を感じとる。

「こんばんは、恐らくそうなると思います」

冒険者としては珍しいほど丁寧な言葉で、少女の言葉に頷き、感じた気配をもう一度探り直す。
感じるのは、人外の気配と、何処か近しい気配、同属と言う言葉に。
あぁ、と納得しながら。

「初めまして、タツミと言います、そちらは…学院の方でしょうか?」

少女が付けるペンダントを見て、流石に気づく。
名乗りながら、掌に拳を会わせてる抱拳礼をしつつ、軽く一礼して。

「この国で、気配は偶に感じてましたけど、こうして会話するのは初めてですね、同属の方とは」

そう言って、少女…メイメイに笑顔を向ける。

メイメイ > 恐らくそうだ、との言葉を耳にすれば、ぱぁっと笑顔が深くなる。
丁寧な言葉遣いに好感を感じつつ

「こちらこそ、はじめましてじゃな。メイメイと申す。以後よろしゅう。
……この街にきてからは然程時を経ておらずにの、学院という面白い所があると聞いて
厄介になっておるだけなのじゃ。
どちらかというと、シェンヤンの山だし、と言った方が正しいと思うておる。」

名乗りながら同じ礼を返した。

「そうじゃの。西洋竜の気配持つ者とはいくどか会話もしたことがあるが、
同郷同属の方とはわらわもはじめてじゃ。」

笑顔に笑顔を返し向けていたが、ふと、少しだけ問いかけるような表情に変わり

「ところで大哥。なにやら途方に暮れているようにも見えたのじゃが、何か困り事かの?」

小さく小首をかしげて問いかけた。

タツミ > 「メイメイさんですか、此方こそよろしくお願いします。
あぁ、確かにあの学院は色々と話題に事欠かない様子ですしね。
シェンヤンからだと、色々と此処とは違うでしょう」

色々な噂を聞いているのは確か、それが良い事も悪い事もあり。
話題に事欠かないと言いつつ、少し苦笑して。
噂の中には、女性にするものではない事もあったからで。

「あぁ、西洋竜の気配はかなり多い気がしますね。
一族でもいるのかもしれません…同属同郷の方は僕もメイメイさんが初めてですね」

西洋竜の気配は、色々な場所で感じる、富裕地区や学園方面でもだ。

「あぁ…いえ、以前此処に来る前に、此方を買い取ってもらった時は、結構高かった記憶があるんですが。
どうやら、此方だとあまり使わないもの様で、数日分の生活費はありますが、売れない場合はまた直ぐに依頼を受けるしかないかなと」

少女に袋の中から、根の様な物を取り出してみせる。
そこそこの年を経た植物系の魔物の根らしく、薄く魔力を漂わせている。

メイメイ > 「確かに。シェンヤンとは全く違うの。
じゃが、それはそれで楽しいものじゃと思うておる。」

苦笑めかす様子にはこちらも苦笑が漏れるか。
何を想像してのものかは分かりやすい部分でもあったから。

「やはりか。大哥でもそうなのなら、我々の真の意味での同属はマグメールには然程おらぬのかもしれぬの。」

予測はしていた事なので、特に困った事もなく。
そういうものかと受け入れるだけで。

そして、そうしていれば続く言葉。
袋の中身を覗き込み、ちょんちょん、と暫し突いてから少し考えて。

「大哥。多分売る店が違うのではないか?
ここは色々なものが揃うし、色々なものを買い取ってくれるところじゃが、
この根はこの店で使えるように加工するには手に余るのではないかの。
そうならば、この店も仕入れても、別の商人に回すこととなる。
ならば、この店も儲けが出る程度の値段でしか買い取れんじゃろ?」

木行の竜だけに、植物に対しては詳しい所がある。
店主に聞こえる程度の声でそこまで朗々と告げれば、ちらり、といたずらっぽく店主を見るか。

タツミ > 「なるほど、環境が変わると気分も変わりますからね。
楽しいと思えるのなら、此方に来て正解だったのでしょうね」

引っ越しと言うか、移住というか。
それをして楽しいのなら正解だったのだろうと、頷き。
学院に関しては、相手も苦笑している事から、此処で話す事でも無いかと、思いつつ。

「そうですね、僕もそこそここの辺りにいますが、あってませんね…そんな中でメイメイさんと会えてうれしいと思えますよ」

少なくとも、この国を中心に色々動いているが、偶に気配はあっても実際には合わずという事が多く。
そんなおり、少女と合えたのは、何処か安心するとともに、嬉しく。
売りにきた品を見せて、少女の言葉を聞く。

「…あぁ、なるほど扱う場所の問題もありましたか。
こういった品は詳しくなくて」

その言葉に、納得の頷きをしつつ。
声が聞こえたであろう店主に、頭を下げて、先ほどの不作法に近い行動を詫びて。

「しかし、メイメイさんはこういうのに詳しいので?
僕は、どちらかと言えばその…戦闘方面特化に近いので」

火行の龍である自分は、戦闘などは得意なのだが、こういった物は詳しくなく。
それなりの生命力もあるので、薬を使う事も無かったうえ。
覚えたのも生活や、移動など製作以外の方面がメインで。

メイメイ > 「元々我らは長い時を生きるが故に、興味を惹かれて別の土地へと移り住むことは多いからの。
そういう意味では正解じゃったとわらわも思うのじゃ。」

こくこくと幾度か頷いて少年の言葉に同意して。
近くであまり見ない事についてはお互いの感覚が同じなのであればそういうものなのだろう、という話になるだろうか。

「そうじゃな。どちらかというと薬草じゃからの。薬草師や薬師、医者などに持って行った方が高く買ってくれようの。
……詳しいというよりは、わらわは花龍ゆえにの。植物は生まれた時から親しんでおるし、
大哥と違って仙術で対応することの方が多い側じゃよ。」

自分が何龍であるのかを告げることで、肉体派というよりは頭脳派、仙術派の龍種である音が知れるだろう。
持っている気も外気功よりも内気功の方が強いタイプであることも感じられるかもしれない。

とはいえ、タツミが全くできないわけではないのと同じ意味で、メイメイも全く肉体で戦えないわけではない事も表裏で正しいことなのだが。

タツミ > 「そうなんですよね、長生きですからね…僕も拠点自体は王国ですけど、色々移動してますし。
自分が住みやすい場所に移動する感じで良いかと」

少女の同意に、幾度か頷く、移動用の術も持っているので遠出などもしてますねと呟き。
見つけらられないのは隠れ住んでいる可能性もあるし、偶然会わなければ、少女とも知り合わなかっただろうと、思考して。

「なるほど…そっち方面は、余りお世話にならないので、知り合いはいたかな?
あぁ…そうなんですね、僕は火龍というか、本来なら溶岩龍とでもいうのですかね、そんなわけで破壊系の性質は強いですね」

ある意味で少女とは違う方面、破壊と肉弾戦に特化し、五行術も補助メインで。
とはいえ、術に徹してもそれなりには戦闘力は高く、持っている武具や道具も、かなり高位で。

「メイメイさん、薬師の方や医師の方に伝手などは無いですかね。
考えても、買い取ってもらえる相手は浮かばなくて」

冒険者の知り合いに、薬草などを使える人間もいるが、買い取りを頼むのには向いてない相手が多く。
どちらかと言えば、買い取るより自分で採りに行く人間がほとんどで。
そしてこれまで世話になっていないため、薬師や医師に知り合いがいなくて。

メイメイ > 「なるほど、大哥は火行であったか。ならば、わらわが喧嘩を売らないようにせねばの。」

五行に置いて、木行は火行に相克される。単純に相性がよろしくないという部分もあった。
とはいえ、それは個人の関係に何か寄与する者でもなく。
故に今の言葉も明らかな冗句と分かる事だろう。

そうしていれば、売り先の伝手を問われる。

「そうじゃのぅ……わらわも伝手は、思いつかぬが……」

そこまで少し考えて、1つ案を思いついたか、
奥の棚まで小走りに行って、一本そこそこ高い酒を取ってくる。
そして店主の前まで行けば、その酒の値段に1割ほど上乗せした代金をテーブルに置いて。

「この値で買う故に、先程の大哥が持ち込んだ薬草根、それなりの値段で買い取る医師か薬師は教えてもらえぬかの?」

無邪気な笑顔で小さく首をかしげる。
そういう意味での「自分」の使い方は心得ているようで、色仕掛けとまではいわないものの、好印象を持たれるようにふるまうのは得意なようだった。

タツミ > 「そうですね、というか…態々喧嘩をすることも無いかと思いますが」

それこそ、逆鱗などに触れるレベルの事でも無ければ、簡単に喧嘩をする性質でも無く。
喧嘩を売らない様にと言う言葉に、冗句と気づいて苦笑しつつ。

「そうですか…?」

そうして、少女に聞いて帰った答えは芳しくないが。
その後の少女の行動をみて、そういう手もあったかと、頷く、
そして、少女が買った酒と追加した金子、少女の笑顔で、店主は数か所の薬師と医師を教えてくれて。
それを受けて、少女へ、

「助かりました、ああいう手法は思いつかなかったので」

少女の笑顔と金子でえられた情報に、素直に礼を述べて。

「その酒はどうします…というか、僕の方で買い取っても良いでしょうか。
その上で、よければ、その酒で一杯、と言うのはいかがでしょう?、これも何かの縁でしょうし」

酒の持ち込み可能な屋台や店も知っているのでと、少女に告げ。
薬草根が売れるなら、そこら辺の支払いも任せてほしいと言って、少女を誘う。