2022/09/19 のログ
ご案内:「王都郊外丘の上」にマーシュさんが現れました。
■マーシュ > 王都の塀の外。なだらかな丘陵。
心地よく風が通り抜け、白布が風をはらんで揺れるのを感じる。
陽射しを遮る木陰に身を寄せて、少し寛いだ表情を見せている。
人の気配は少ないが、危険な獣もまたあまり来ないだろう。
自然の中というにはここはまだ王都の延長線上にある場所だった。
「───」
さらさらと揺れる梢の音に耳を傾けて、穏やかに過ぎる時間を楽しんでいるようでもある。
■マーシュ > 修道服の隠しから、古ぼけた書籍を一冊取り出す。
おそらくは、修道女の数少ない私物と言えるものなのだろう。
読みこなされた書籍には、修繕を重ねた後が見受けられる。
既に内容は、諳んじられるほどに繰り返し読みこんだものだが、静かに表紙を開いて視線を落とす。
白く晒された紙片に墜ちる梢の影が、ゆらりと揺れるのもまた楽しみながら。
■マーシュ > 丘を抜ける穏やかな風の中。ページを捲るかすかな音が紛れ込む。
それはゆっくりとしたもので、修道女の目には目新しさは当然ないが。
ひそやかに詩歌を紡ぎながら、夜の務めまでの時間を過ごし。
ご案内:「王都郊外丘の上」からマーシュさんが去りました。