2022/09/03 のログ
ご案内:「ランドラン貿易店」にライゲノースさんが現れました。
ライゲノース > 個人的に採掘と呼ぶ行為、つまりは何か「カモネギ」な客になりそうな者を探したり、売り物に或いは餌になりそうな希少な物を探す散策。
は、残念ながらハズレで何も得るものがなかったのだったが、だからと言って不機嫌になったり店をあけない理由は全く無い。

今宵も平民地区の冒険者ギルド傍にあり、若しかしたら一度くらい悪名高い名前を聞いたことがあるかもしれない、素材と発掘品を冒険者から購入し、装備を整える金の無い冒険者にお金を貸す、或いはお家再興のためか生活費のためかお金が不足している貴族にお金を…
若しくは元々稼ぎが希薄な芸術家や研究者にお金を貸し付ける困った時のランドラン貿易店をオープンしている。

「……なぁに新しい客が来なくても取立てがあるからな!」

此処最近は新規顧客が少なく、素材や発掘品を持ち込む冒険者が少ないのが聊か寂しく思わず溢した愚痴である。
いや冒険者でなくても生活費が困った者が来れば気軽に貸し出すのにと、新しい顧客を開拓する仕事が上手くいかない愚痴である。

手には見るも妖しげなポーション瓶。
蓋もコルクでされている簡素な作りのガラスと思われる素材の瓶を中の液体が良く見えるように上質な布で磨いていた。
ポーション瓶はひとつ、ふたつではなく、結構な数あり、一人が持ち込んで来たのは一目瞭然。
中身の効果は――…以前持ち込んだ者に効いたが怪しげなエロっぽいものばかりで、実際の効果は試してみないとわからない。
わからない上に今は奴隷のストックがないから試しようがない……。

誰か報酬を出す代わりに飲んでもらえないか、とチラっとお店の入り口に視線を向ける。
どれがどれか効果がわからないと売りようもなくもあるし。

ライゲノース > ――…今夜もまた一人の時間が続くようだ。

ポーション瓶をひとつひとつ丁寧に磨く手つきは変わらず。
店内にはそんな瓶を磨く音と男の独り事が響き続くのであった。

ご案内:「ランドラン貿易店」からライゲノースさんが去りました。