2022/07/26 のログ
クレイ > 「まぁ、それは……なんともいえねぇなぁ」

 ここで頭が良いのなら否定の言葉も出るのだろうが、如何せんそういうタイプではないのでそういうしかなかった。
 夜の蝶とか色々と言い回しはあるのかもしれないが。自分のキャラじゃない。
 シェンヤンと聞けばへぇと。

「あっちの方仕込みなのか。少し意外だな、そんなイメージ無かった……シェンヤンの方ってあんまり行った事はねぇが。剣技を見た事はあるぞ。たしかにあっち仕込みなら楽しめそうだ。綺麗なんだよなあっちの剣って。流れるようなのに威力すげぇの」

 なんて思い出すように。戦場で出会った人を思い浮かべているのだろう。
 さて、そうこうしていれば酒も無くなる。追加注文をするゴルドは彼女に渡してしまった。

「じゃ、どうする。そろそろ移動しても良いか? 宿に来るって話だが。結構ボロ宿だからな」

 1人だと思ってたのでお世辞にもいい宿ではないぞなんて言いながら席を立つ。

シーリーン > そうこう話をしていれば、クレイの方から向けてくる移動の促し。
こくり頷けば、自分の払いを自分の懐から出しテーブルの上へ。
先程受け取った袋を左手に、そして立ち上がったクレイの左側へと進めば、
右手でそっと左腕を抱き寄せる形。

「別に構わないわ。ぼろ宿だろうが何だろうが、
今宵一晩は、どこかの貴族になったのかと思うくらいの
夜のひと時を、ね」

そう言葉を紡ぎながら、連れ立って店を出る。
そのままクレイの宿へと向かい、
シェンヤンの高級娼館のサービスを、
可能な限り体験したことだろう。

そして、添い寝をして寝入ったはずなのに
夜明け前には起こさずに消える。
朝目を覚ましたら、夢かと思うかもしれないが、
寝台の残り香が夜の出来事を思い起こさせる事だろう。
そんな、夜が更けていく。

クレイ >  
 つかまれる腕には一瞬ピクリと反応する。それから苦笑い。

「剣士の腕をうかつに取るもんじゃねぇぜ。剣士にとって腕と足は内蔵より大事だからな」

 最悪内蔵は欠けても生きていける事がある。だが腕や足はそうはいかない。失えば剣士としての死だ。
 だが反射での反応はしてしまうが、その後はすぐに力を抜いて普通に歩きだす。
 
「別に貴族らしい。なんて考えなくてもかまわねぇよ。俺にとってもお前にとっても1夜の夢。それ以上でもそれ以下でもねぇ。お互いに楽しもうぜ」

 別に貴族待遇を望む訳ではない。お互いに楽しめばそれでいいだろうと。
 そうして夜は進んでいくのだろう。
 夢のような、しかし現実のひと時。
 それを過ごせば男は戦場へと向かう。

ご案内:「場末の酒場」からシーリーンさんが去りました。
ご案内:「場末の酒場」からクレイさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋3」にクレイさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋3」からクレイさんが去りました。
ご案内:「街道」にジークフリーダさんが現れました。