2022/02/02 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > 迷宮が在る
E・T・D・M > 迷宮と言えば一体何だろうか
溢れんばかりの財宝、そして徘徊する魔物達
命と尊厳を一瞬で奪う数々のトラップ
それも勿論の事正しい回答の一つであるが
迷宮の作成者によっては更に此処に一味を足す者も居る
踏み入る者達への問いかけ、所謂『リドル』という奴だ
純然たる身体能力と技術を凝らしたとしても
知恵が足りなければ突破出来ない、冒険者には考える為の頭もまた求められる

…しかし難攻不落にしてしまっては何ら意味も無い
『攻略をさせる』という事に意味があるのだから
分厚過ぎる壁は却って立ち入る者達の気勢を削いで
その歩みを滞らせてしまう…
バランス調整に四苦八苦としながら
管理者の手は試行錯誤を今日もまた繰り返している
薄暗い石造りの壁と床の拡がるダンジョンの奥底
大人の人間が7人ぐらい並んでも悠然と通れそうな幅
そして見上げ仰いで引っ繰り返れそうなアーチを描く天井の高さ
トンネル状の回廊の最奥においては一枚の分厚い石の門戸がそびえている

E・T・D・M > 鍵穴は見受けられず、破壊しようとしてもその厚味たるや
下手に爆破でもすれば天井ががらがら崩れ落ちて来る危険性も在り得る
では通過不可能かと言うならば、その門の表面にはかくに文字が刻まれていた
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我は万民の上に君臨せりしもの
我は眩き兄弟の陰に在りて、その栄光の欠片を授かりしもの
青白き真円の冠を抱き、時に暗き夜を羽織りて細る
兎と蟹、そして女が我が領土の民草也
見上げれば直ぐそこにあるが、その腕を幾ら延ばしても我には届かぬ
さてや、我は何者なるか?
その名を明かしたる時にこの門は開かれる
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如何にも古々しい文体をもってその前に立つ者にへと語り掛けるのだ
遮蔽された扉の向こうからは時折にざらざらと金属の擦れる音が低く曇り立ち
そこには金物が大量に埋もれているという事もまた報せるだろう
即ちは管理者の仕込みによって、詰まりは後はそこに訪れる者を待つばかりとなる

ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。