2022/01/28 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院3」にタピオカさんが現れました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院3」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 故郷じゃ、一族の誰かがいつでも教師だった。
教室は野原だったし、それらに何不自由もなかったけれど。
都会にある学校という場所には、やはりずっと憧れがあったもので。

「入学式、ドキドキしちゃったー!
学校って良いなー!」

講堂での入学式を終え、真新しい制服をまとった人影がわらわらと中庭へと散っていく。
身体つきも身分もそれぞれだが、今まで何かしら制限のあった学徒への門が広く開かれた事で皆、意気揚々としている。
同じような顔つきの、小柄な褐色肌の人影も制服姿に足元を弾ませている。

「このあとお昼休憩を挟んでクラス案内……っと。
あ、お昼ご飯はあそこで売ってるね。
誰か一緒にご飯食べてくれそうな人は居るかなー」

中庭の一角に広い屋根付きのウッドデッキが組んであり、テーブルと椅子が並んでいる。中で昼食が売られており、焼き立ての香ばしいパンの匂いがする。学食のようだった。
1人でのんびり食べてもいいけど、お友達になれそうなランチメイトの姿が無いか周囲を見回し。

タピオカ > 「あの人たちも新入生かな?
――こんにちは!一緒にご飯させてもらってもいい?」

やがて、こんがりとトーストされたパンにレタスにハム、チーズとスライストマトがてんこ盛りされたサンドイッチに
独特に風味と青のりを茹でたヌードルに振りまき、コッペパンに包んだ焼きそばパンという異国の珍味を手に入れた褐色肌の学生が目星をつけたのはテーブルの端っこでお行儀悪く組んだ両足をテーブルに乗せて食事をしている大柄な人影。がつがつと骨付き肉を頬張りながら、片手で「形而上学入門」を熱心に読み耽ってるその人の席の隣を乞う、そんな昼食の風景があった――

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からタピオカさんが去りました。