2022/01/08 のログ
ご案内:「冒険者ギルド:依頼主室」にプレストさんが現れました。
プレスト > 近隣の街まで護衛の依頼を出しただけで通された依頼主用の控室。
条件としては可もなく不可もなくの金銭と拘束日数。荷運びをする間の護衛が主目的とされ、帰路も護衛を受けるならば幾分報酬を上乗せするという物。

商人ではなく、あくまで一般人でしかない己が運ぶ荷にそこまでの価値があるのか、等の疑問はあるだろうがギルドとしては希望を出された以上無碍にも出来ないのだろう。
奥の小さな部屋に通され、面接等も行える簡易的な小部屋で男は寛いでいた。
時折、ギルドの人間がお茶を持ってくるが――。

(まぁ怪しい依頼だし、そりゃ人は来にくいよなぁ。)

数人、いずれも男ばかりの冒険者だったが求めているのは女性冒険者。
もしくはお人好しな護衛を受ける類の女冒険者だが、来るかは定かではない。
荷運びの内容物は余り公にも出来ない様な物なので、突っ込んだ質問をされると困ったことにはなるのだが。
小部屋の中は温かな空気が魔法の力で送られている。どういう造りかは判らないが便利な力で、コートは要らなかったかと茶を飲みながらぼんやりと。
自分の座る椅子と机の向かいにある、冒険者が座る為の椅子は今は空席になっていた。

プレスト > ゴルドより不安があるとすれば募集要項にある一か所だろう。
『道中のルートを変更する可能性がある』と言う所。
順調に進めば往復数日、荷下ろしや帰りの荷受けを含めても10日かからずに済む。
だが寄り道をすればその分日数は嵩むし1日頭の収入ベースが落ちる。

その為募集用紙の下段に『寄り道をした場合は割増の日当を支払う』と言う一文を付け加えた。
呼び鈴を鳴らせば飛んでくるギルドの人間にその旨を伝えて、直ぐに依頼書は修正されていく。
下心はあるからこその条件だが、こんな怪しげな条件だけで飛びつくのは――女冒険者では居ないのかもしれなかった。
そこは自分が素人だから仕方のない事だった。

「あ、今回の茶は美味ぇ。」

毎回出されるお茶は少しずつ味や香りが変わっていた。
その中で今回出されたお茶は好みに近い。仄かに甘く渋味もあった紅茶。

プレスト > 色々ありつつ。求人は完了した。
その道中がどうなったかはまた別の話である。

ご案内:「冒険者ギルド:依頼主室」からプレストさんが去りました。