2021/05/22 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 此の王立コクマー・ラジエル学院は広大な敷地内に建てられたもの。
歩幅の狭い小さな少女が歩き回っても、其の敷地内全てを踏破するのは簡単なものではない。
毎日では無いものの、ちょっとずつちょっとずつ歩き回り知らない場所へと巡って行く。
今日も又授業を終えた後、行った事の無い場所を目指し歩いていた。

其れは当然屋外だけに限らず。
今其の姿は通常の授業で使われる教室ではない、講習や訓練、実験等に使われる特別教室が並ぶ長い廊下を歩いていた。
新しい場所への期待感、好奇心に、パタパタユラユラと翼や尻尾を揺らし乍。

周囲からすればこうした場所にこんな小さな子が訪れる事はそう無いのか。
通り過ぎる生徒や教員からも、逆に好奇の眼が向けられている訳なのだけれども。
其れに全く気付く様子は見られない。

開け広げられた扉、少しばかりの隙間の空いた扉、其れ等が在ればこっそりと覗き見るのだろうが。
今の処はどの扉も閉まっている様だ。
流石に閉まっている扉を開いて迄、中を見てみようとする事はない様で。

プリシア > そうして入れない部屋が多い程に先へ先へと進められる訳で。
其れだけ奥へと入り込んで行ってしまう。
途中でちょっとだけ気に為ったのか、チラッと窓へと向けたのだけれども。
まだまだ太陽は沈む迄には到らずで、もう少しだけ進めるかなと思っていた。
そうは云ってももう暫く進んで行けば、流石に廊下は行き止りと為るだろう。
其れでも此処はまだ幾つも在る廊下の一つ、其れに校舎は一階建てではない。
踏破するには当分先となる筈だ。

確りと鞄のストラップを握り乍、ズンズンと躊躇いも無く歩み続ける。
其れは知らない事を沢山知りたい、そんな気持ちの表れか。
只、若し立ち入り禁止の場所とかちょっと危険そうな場所とか在っても気にして足を止めたりはしないだろう。
何故為らば、其れをちゃんと理解していないからだ。
尤も、確りとした頑丈な封鎖がされていれば別ではあるが。
招き入れる様な、そんな場所が在れば簡単に引っ掛かりそうだろうか。