2020/10/15 のログ
■シンディ・オーネ > 「――誰かッ!!! 人をッ!!!」
冗談にしてもタチが悪過ぎれば騒いで騒ぎ過ぎな事はない。
拳が空を切ったところで音声魔術師一流の声がワンと大気を震わせて助けを求めた。
――求めながら、背後に立って口を開く男に、カウンターの上で膝をついた姿勢から後ろに蹴りを突き出す!がそれも外れ。
ならばと、カウンターの上から出口の方へ飛び下り転がるように逃げようと。
衣装を一顧だにせず大きく動く身体に、しかし植物的な何かが絡み付き――
「誰か!!! まじゅ―――」
助けを求めながら、腕力で振りほどけないと踏めば一か八か魔術の構成を編み始めている。
悠長に構えてくれれば発動のチャンスはあるが、目の前で加速度的に成長した花の香りが鼻腔をくすぐると、意識が暗転し――
後にはカウンターの上がちょっと派手に荒らされた、無人の酒場が残るのみ。
商店街で助けを求める声は外に届いたかもしれないが、いずれにせよ誰かが覗く頃にはそれ以上の痕跡は無く――
■ロブーム > 彼女が目を覚ますと、そこは高級宿そこのけの、豪華な宿の中だった。
大きなソファに座らせているが、拘束はされていない――だが、その理由は、ソファの直ぐ近くにある窓から外を見れば容易に理解できるだろう。
窓の外には、なにもない。地面も、空さえも見えない。
ただただ真っ白な、"無"が広がるばかりで。
「目が覚めたかね?」
と、正面から声がかかる。
先程の男が、低いテーブルを挟んで対になるソファに、座っているのだ。
にたにたと笑う男は、フードを上げている――だが、男はシンディが何か行動を起こす前に、
「おっと!攻撃はやめておいた方が良い。いや、やってもいいが、無駄に終わると予告しよう。
体力を浪費するだけだし、例え君が私に勝利することがあっても、この城からは出られない――君が異界渡りの魔術でも持たぬ限りは、だが」
そう言って、男が手を振ると、紅茶の入ったティーカップと紅茶が現れる。
男は手づから紅茶を注ぐと、その内一つを啜る。
少女が飲むかは怪しいところだが、どの道男は気にもせず、
「とはいえ、このまま監禁というのも私の本意ではない。
そこで――だ。君、私と賭けをしないか?」
と言って、男は指を三つ立ててみせる。
「三時間。三時間だけ、君は私の言うことを何でも聞く。
その結果、君がそれを全てクリアし、且つ君が私に何も求めなければ――それで君を解放する」
と言う。
勿論、男が本当のことを語っている保障はないが――とはいえ、男の側からすれば、これに嘘はない。
男は堕落させたいのであって、隷属などは、その先の話。
堕落しない様な者を隷属させても、意味がない――というのが男の信念だ。
「どうかね、良ければ三時間で君の恋人のもとへと帰れる――悪くはない話だとは思うが」
■シンディ・オーネ > ―――。
――。
―。
「…ん――」
深い眠りの中から浮上した意識で、座ったままどこで寝ているのかとソファを撫でて――
「――ッ!?」
ウェイトレスのバイト中、居眠りをやらかしたかとバッチリ目を見開き跳び起きて。
「…あ?」
テーブルを挟んで向かいに座る男を確認すれば状況認識更新。
「――ッ!」
接近戦闘は通じなかったがとにかくここは自身の魔術の間合いでなく。
であればバカの一つ覚えと言われようと攻撃の起点は可能性のある方に。
空振りに終わってもそうさせる原理を知る糸口にはなるかもしれないし。
とにかく思考によって足を止めるよりは初撃を急げと背の低いテーブルに駆け上がろうとして、
しかし落ち着き払って制止する声には、さすがに動きを止めた。
「…私に何の用だ。」
ここでようやく部屋を見回して、異界と言う言葉に窓の外を見て。
提供される紅茶には当然のように手をつけず、相手を睨む。
魔術の構成が編まれ、見る者が見れば部屋を覆うような範囲で攻撃的な作用を繰り出そうとしているのが知れるか。
「……。」
私を帰さなければ苦しめて殺す、で交渉を試みようかと考えるが。
私の事を調べ上げているらしいこの男が、特に隠してもいない音声魔術に何の対策もせず
ただソファーに寝かせていただけなのだから、魔術師としての格の違いが歴然なのは察せられる。
「……。」
殺意を滾らせて銃砲なら引き金を引く一歩手前の状態を維持し、テーブルに足を乗せようとした姿勢のままで話を聞いた。
「…求めなければ?」
…止めて、とか教えろ、とか「求める」全てが禁止。
口走る可能性を考えると安易には答えられずに、詳細をとオウム返し。
「目的は何だ。
最低でも条件に、肉体的にも霊的にも現状と何も変わらぬ五体満足で帰すと付け足して欲しい。
拷問でダルマにする気ならお前を殺してみる。」
■ロブーム > 「ふむ、全く当然の疑問だ」
男は、全く彼女の殺意に取り合わない――この程度、まるで問題にするに能わないというかのように。
それどころか、むしろ嬉しそうでさえある。
魔術を編む事は成立するだろうが、その発動は不発に終わるだろう。
この城自体が、ロブームの支配下――謂わば、ロブームそのものと言って良いのだから。
「無論、求めなければ、そのままの状態で君を帰宅させよう。
そして、その際は、可能な限りの要求を飲む。
記憶の消去、此処で起きた事の肉体的な影響の消去――或いは大量の財貨を得るでも良い。
全てを、君が求めるままに与えようではないか」
勝てば完全に服従する、という様な内容だが、男は全く躊躇わない。
男の責めに耐えきったならば、それぐらいの報奨は当然だと、そう言うかの様に。
「これについては、純粋に私の趣味であり、また悪魔としての本能だ。
悪魔は、美しき心を好む――それが聖性であれ貞操観念であれ、人が美しいと思う心を堕落させるのが、悪魔の性」
そう言って、男はべろりと舌なめずりをする。
最初に出会った時の様に――いや、それ以上に露骨に、男は少女をじろじろと視姦する。
「どの様な娼婦も見せぬ、背徳の表情――それこそが悪魔の糧。
故に、私は決して君に服従させたりはしない。
君が自ら、私に服従するか――或いは責めに耐えきって帰還するか。二つに一つだ」
そう言って、男はじっと少女の表情を伺う。
恥辱か、或いは反抗か――何にせよその表情すら、男からすれば良い肴である。
なにせ、その表情が敵意に溢れていれば溢れているほど、蕩けた時の表情に味わいが増すのだから。
「さて、他に質問があれば何でも聞くが良い。
そして無いならば――選択してもらおう。此処に留まるか、それとも――賭けに乗るか、だ」
■シンディ・オーネ > 「……。」
魔術の発動には至れずに、まだ無駄と知らずの虚勢を張り続ける。
…殺意を形にして滾らせながら続く言葉を聞いて、勝利すれば賞品を出すと聞くと、それに興味は無いが魔術の構成は引っ込めた。
良く出来たペテンを見破れていない可能性はあるけれど、振るわれる魔術の規模を考えれば『悪魔』なんて話も頷ける。
であれば、伝聞でしかなくて何とも言えないところではあるけれど、試練に際しての条件は守られる印象だ。
美しき心なんてものに心当たりはなくて首を傾げてしまうが――
「…おいまさか、子爵夫人の差し金か?」
ふと、自分を後援してくれていると自称する貴族に思い至ってしまう。
目をかけてくれているらしいのも間違いない気がするが、悪質なセクハラにも何度か遭っており、
お前まさか頼まれてアルバイトしているんじゃあるまいななんて。
「…どうしてこう…」
五体満足に同意されると、今度こそ好色な目に合点がいって苦虫を噛み潰したような顔になった。
最近この手の受難が多く… しかしだからこそ、今度こそはという思いが無くもない。
「…お前の言い分なら、精神支配やらよからぬクスリやら、そうったものも使わないな?」
何か見落としていないかという警戒心で同意し難いけれど、要は私の精神が試されるというだけならば、
魔術師一流の精神力は、本来並大抵の責め苦に耐えられるはずだと信じている。
拳を握って――
「…一時間にしろ。こんなくだらない試しに、時間が惜しい。」
■ロブーム > 「子爵夫人?知らぬな。第一、"子爵"など、人間の位であろう?
――魔王である私を、縛れると思うかね?」
と、要らぬ疑いを切って捨てる。
男にも、魔族としてのプライドがある。
聖者や覚者ならばまだしも、貴族程度に使われる人間と思われるのは癪であった。
「精神支配はそうだが、薬については保障できんな。
勿論、麻薬や人格を改造したりするたぐいの物は使わんが……
薬というのは何も、精神に関わるものだけではないだろう?」
と意味深に言ってみせる。
そして、時間を指定されれば、男は頷く。
三時間を一時間に――そのあまりのあっさりさは、返って警戒を促すかも知れないが。
「構わんよ。それぐらいの譲歩はするべきだろう。
なにせ、そちらは望みもせずに来た、客人なのだからな」
そう言うと、砂時計を机に出現させる。
砂時計は下に溜まっている――返せば、砂時計はその機能を果たすだろう。
「この砂時計で、一時間を測る。
さあ、君が砂時計を返し給え――それを以て、ゲーム開始としよう」
■シンディ・オーネ > ――メルド子爵夫人だ、とか確認するのはもうヒドイ貰い事故。
魔王とやらはもちろん悪魔とそれと知って対面するのも初めてである。
プライドとかはよく分からず、ただ誰かの紹介でもなければ自分なんぞのところに来るものだろうかと疑いの視線。
「…グラハム―― ああ、いや、いい。どうやって私を知った。」
もう一人の疑わしい貴族の名前を口にするが、あちらはあちらでやるなら自分でというタイプに思え。
時間稼ぎのように質問を重ねてしまうが、要求も通ればいよいよ受けるしかないように思う。
…人格を変えるような事はしないが―― つまり媚薬的なものは使うつもりか。
その効果は何度か身を持って知っており、早くも冷や汗が吹き出すが、それも一時間。
一時間ならば。
「――分かった、条件に同意する。」
呼吸を整えて砂時計に手をかける。
…音声魔術の習得には暴発の危険を乗り越える必要があった。
今生きてそれを使いこなす私が、自分の発言一つを制御できない事などありえない。
絶頂するな、とかでは難しいかもしれないがとにかく求めなければ良いのなら、あとは口を噤んで一時間。
求めるなとかではなくもう言語を発するなと自分に条件付けして――
「ゲーム開始だ。」
タン!と叩きつけるように砂時計を返した。
■ロブーム > 砂時計は、当然素直に、下に落ちる。
さらさらと落ちるそれに、特に小細工は見受けられない。
「さて、命令する前に、君の敗北条件に補足を入れておこうか。
君が、言語学的に命令形な言葉を発した場合、それが本心かどうか、こちらで再度確認する。
その確認にイエスと頷いた場合に限り、『堕ちた』とする」
と、敢えて条件を緩める様な事を言う。
だが、これは男にとっては当然のこと――堕ちるとは、うっかりとか紛れが入り込むような事象ではない。
当然、それを判断する指標も、厳密でなければならないのだ。
「さて、それでは、練習を兼ねてまずは単純な命令から行おうかな――『スカートをたくし上げ、下着を見せなさい』」
■シンディ・オーネ > 「……。」
条件が付け足されるとなると、それは無効だと表情が険しくなるが、自分にプラスの補足なら反対はしない。
咄嗟に口走った『やめて』とかはノーカウントかと気が緩みそうになり、そう感じさせるための罠だと気合を入れ直す。
とはいえ、罠だとしても最終確認が入るのは丁寧だ。
…それだけ自信があるのかと思うと薄気味が悪いが『おねだりしろ』とか命令されて
従わないと契約違反で従ったら負けみたいなバカも言うまいと、やはり少し公平さは感じてしまう。
野良犬に噛みつかれたような不幸だが、賞品も望むままなら… と考えて、悪魔を舐めるなと拳を握った。
「……。」
どうしてこんな事になっているのだろうと睨みつけたまま、直立の姿勢で努めて淡泊にスカートをたくし上げる。
マイクロミニのそれはちょっと持ち上げるだけで済み、下着は私物でとても地味な白。
■ロブーム > 勿論、何も男は親切心や自律心だけで言っている訳ではない。
彼女が考える通り、気を緩める効果も当然狙っている――ゲーム前に気が緩むのと、ゲーム後に気が緩むのでは、後者の方がより致命である。
そういう意味では、発言一つ一つが悪魔の罠とさえ言える。
そして、それは今とてそうだ。
「ふむ、飾り気のない純白――か。
この年頃の娘なら、もう少し飾りがあっても良いとは思うが、恋人の趣味か?
それとも、操を立てているが故に、敢えてこういう地味な色をしているのか――どちらにせよ、いじらしいものよ。
だが――これでは少し見にくいか」
そう言うと、椅子が独りでに横にずれて、ロブームとシンディの間の空間を空ける。
わざわざ空間転移でなく、物理的な移動なのは、砂時計の砂を操作したと物言いを付けられない為の措置か。
そして、男は、歩くのではなく、犬のように――或いは豚のように四足で這い進む。
そして、その先にあるのは当然、少女の下着で、
「近くで見ると、実に美しく、それでいて淫靡。
よく見ると、うっすらと女性器の形が透けて見える様だ――」
不躾な視線が、少女の一番秘密にしたい場所を這い回る。
今は未だ、下着の上からであるが、それでも男には十分。
これから、この場所を穢せるという悦びが、男を十分に満足させる。
「料理は味も大事だが、まずは匂いから味わうものだ。
本来なら手で扇ぐところだが、私は行儀が悪いのでね、この様にさせてもらおう」
そう言うと、少女の真っ白な下着に、男の鼻を引っ付ける。
まだ、舌は使わない。鼻で吸い、吐く、その生暖かい空気の流れが、しかし視線とは違う実際の感覚として少女を刺激する。
これは愛撫と言うより、彼女の恥辱を煽るためのものである。
恥辱は、彼女の身体を緊張させる。それは、性感を感じにくくもするが、逆に一度スイッチが入れば、それを鋭敏にもするもの。
そして、
「(まずは、どの程度感じるか、感じないか、そのあわいを確かめねばならんな)」
と思い、行動に移す。
舌を、少女のクレヴァスに下着越しに伸ばし、そして、
「べろぉ……り」
じっくりと。ナメクジが這うような速度で舐め上げる。
それを、幾度も繰り返し反応を見る。
感じるにせよ感じないにせよ、相応の策はある――まだこれは最初の段階であれば、焦る必要はないのだった。
■シンディ・オーネ > 「……。」
スカートを捲らされた姿勢のまま、下着へのコメントには仏頂面が変わらず睨みつけるのみ。
安くて頑丈そうなのを選んでコレになっただけで、
黒でなく白なのはこの場合汚れが目立ってくれた方が綺麗にしておけていいからだ。
…だからと言ってお前には何の関係もあるものかと、貝のように口を閉ざす。
「……???」
家具がスライドするくらいはどうでもいい。
が、みっともなくすら見える四つん這いで近付く男に狼狽えて、その異様さに思わず一歩引いた。
「……!」
間近で覗き込んでくる丁度良い高さの頭。
反射的に一撃見舞いたくなる拳をぎゅっと握って耐えて。
鼻がつくと、ビクリと身体が震えた。
「……!!!」
そのままの、深呼吸と言えそうな息遣い。
それに秘所を擽られて、羞恥と嫌悪で体は震え、顔は真っ赤に。
――うっかり感じさせられてしまう事も多々ある身体だが、今日は心構えが一味違う。
ここまでくれば舌が這うのも予想出来る事。
クロッチ越しに這いまわる感触程度では、目立った反応は見せなかった。
しかしけっこうなくすぐったがり。
ぎゅっと腿に力が入り、深呼吸して、刺激に耐える姿勢には入っている。
■ロブーム > 少女の反応は、羞恥はあるが快楽はない。それは、舌で舐めて感じる愛液のなさからも明らかだ。
だが、それでいて、表情としてはただ羞恥だけではない。明らかに何かを耐えている。
つまり、
「(身体そのものは鋭敏。だが、緊張や警戒で、スイッチがまだ入っていない、といった所か)」
さて、どうするかと考える。
一番手っ取り早いのは、自分で弄らせるか、或いは媚薬を使う事。
だが、出来ればそれは温存しておきたいというのが本音だ――此処で早々に切り札を切るのは、悪魔的にも恥。
となると、
「(警戒とは意識的な防衛。そして防衛を突き崩すには――不意打ちが尤も効果的)」
あいも変わらず舐めながら、男は己の両手をこっそりと少女の背後へと瞬間転移させる。
そして、気付かれぬ様ゆっくりと少女に近づけ、
――つぅ、と人差し指の爪を軽く立てるように、大きく空いた背中を、上から下まで一直線に撫で下ろした。
そして、そこで一旦舐めるのをやめて、手の動きに集中する。
最初は、わざとスカートを捲っている為に締められない脇のくぼみをこちょこちょと、擽る。。
快楽への防備は、快楽以外には全くの無防備――更には、彼女は命令には絶対に服従しないといけないため、シンディはこの擽りを『耐え』ねばらない。
勿論、それで『堕とす』のは余りにも滑稽なので、我慢はできる程度の擽ったさに調整してあるが――
「(さて、後は暫く待ってから)」
手を止めて、彼女の頭が擽ったさで混乱している内に、今度はべちゃべちゃと激しく舐め回す。
奇襲で空いた防備には、一気に雪崩込むというのが常道である。
■シンディ・オーネ > 「……っ。」
べろんれろんと這い回り続ける舌にはいつまでやっているつもりかと苛立つが、
より過激な事をされてしまってもおかしくない状況がこれで済むのなら、
むしろゆっくり時間を使ってくれた方がありがたいと思い直す。
チラリと砂時計を見て、順調にサラサラしているのを確認すればふふんと少し余裕の態度。だったが――
「――っンにゃぁッ!? なっ、なんだっ!?」
唐突につぅーっと、素肌の背に這う指先にびっくくんと盛大に肩が跳ねた。
男の手はそんな上まで届かないはず、であればもう一人誰かいたのかと背後を振り返り――
「――っふぅっ!?っはははっはは、あははははっはははっ!?
ちょちょっとま――ったなくていいがっこここれはずるっふふふっ!
ふふっふひひはははひゃぁっ!?」
脇をくすぐられると、たまらず逃げるように飛び跳ね身をよじりはじめた。
さてはこんなので酸欠とか狙うつもりかズルいぞと抗議の声を上げようとして、
待ってと言いそうになるのを律儀に訂正しつつのジタバタ。
一時舐めるどころではなくなるかもしれないが、それもセーブしてくれるのであれば、
ひくひく肩を腹筋を震わせながらどうにか立ったままで耐えられる。
そこでおもむろに舌が激しさを増すと思わず笑い声とは別の悲鳴が上がるが、
気を許した相手でもなければ嫌悪感が先に立ち、クロッチ越しの刺激であればまだ『ふん』って顔をしていられた。
■ロブーム > 「(クロッチ越しの刺激では弱いか)」
しかし、意外と律儀というか何というか。
一応、ルール上、訂正はしないで良いと言った筈なのだが。
まあ、とはいえやはり下着は脱がせるべきだったかと少し失敗を感じる。
とはいえ、厳密には失敗ではない。一つの情報が手に入ったというべきか。
「(だが、此処で下手に脱がせては、また気構えの機会を与えてしまうか)」
ならば、と男は敢えて脱がすのではなく、極小威力の切断魔術で割れ目の所にスリットを入れる。
それも、わざと二回ほどクロッチ上で舐め回し、相手を油断させて身体。
少女からすれば、余裕ぶっていた所に突然舌が触れる事になる。
そのまま、びちゃびちゃと舐め回して快楽を与えつつ、
「(さて、今度は小細工ではなく、真っ当に性感帯を触れてみるか――)」
既に、奇襲は成功した以上、クロッチを履かせている意味はない。
下着を下にずりおろし、今度は空間転移ではなく、直接手を尻の方に回す。
腰に軽くしがみつく様な形になるが、愛撫自体は最初はやさしいもの。
さわり、さわりと尻を掌でなでて、反応を見ながらむに、むにと優しく揉む。
羞恥を与えるのが中心だったさっきとは違い、今度は真っ当なセクハラ――というべきか、快楽を感じさせる正攻法で責め始める。
■シンディ・オーネ > テコでもお願いなんぞするものかという気構えである。
くすぐりにも落ち着いて来ればふーっ、ふーっ、と意図して呼吸を整えて。
しつこく這う舌も乗り切れるような気がしてくるが――
穏やかな刺激を与えてきていた舌が、唐突にぬちりと肉に触れ。
「――ひゃっ!?」
きゅんと割れ目をひくつかせて、いつの間にと驚くがいずれやられたであろう事。
「…っん―― んンっ、ん――」
いよいよのダイレクトな刺激には押し殺した息が漏れるように鼻を鳴らしてしまい、
唇を噛んで規則正しい呼吸を意識して、努めて気を逸らす。
幸いというかこの男は追い詰めるように嫌悪感を与えてくれていて、
それがかえって悪い方向に働く事もあるかもしれないが、今この時は鳥肌立てて嫌がれており、
快感と認識してしまうのは誤魔化せていた。
入って来るなよと入り口を締めて――
下着が下ろされれば、いよいよそこが晒される。
お尻に手が触れると腰を突き出し逃げそうになるが、
そうすると秘所を男の顔に押し付けてしまう形となり、もじもじ。
挑むようだった顔は相手が見えないのもあり忍耐一色で、
真っ赤になって唇噛んで、尻肉歪まされぞわりと広がる心地好さに、
キモチワルイキモチワルイこれは怒りだと念じていた。
ご案内:「輝く白狼亭」からロブームさんが去りました。
■シンディ・オーネ > 【継続】
ご案内:「輝く白狼亭」からシンディ・オーネさんが去りました。