2020/05/09 のログ
ご案内:「Bar」にフォールさんが現れました。
フォール > 堕落街の中に数あるBarその内の一つに足を踏み入れる男。
店内にながれるのは静かな音楽。
男は馴染みの店主に軽く手を挙げ挨拶を送り、会釈を受けた後奥へと進み、カウンターの端の席にその巨躯を下ろす。
一本足の椅子は男の体を受け止めると、ミシと軋んだ音を響かせた。

男の前には氷が中に輝くグラスと褐色の強い酒で満たされたボトル。
男離れた動きで蓋を開けるとグラスの中にそれを注いでいく。
静かな音楽に包まれる店内にカラ─と、こおりがぶつかる音が混じり飲まれていく。

フォール > グラスの中で溶けだす氷。
ひんやりとしたそのグラスを包みこむと、軽く持ち上げ口元へ運び、それを胃の中に流し込んで。
食道を焼くその酒精の強さを楽しみながら、ゆったりと酒と、店の中の穏やかな空気と合わせて味わっていく。