2020/02/10 のログ
ご案内:「平民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ううう……さぶい……さぶぅぅぅい……」

今年の冬は暖かい。
そんなの嘘だ!と少女は誰とはなしに怒りを見せた。

少し遠くの村へと届け物をして
荷物の受け取り票を元請けの婆様に届け、日銭を受けとり
安い食堂で食事を終えたらもう夜は更けていて。

一層気温の下がった路地で身を縮め、定宿までの道を行く。
すっかりと冷え切った体は、それでも以前の半ば乞食のような
その姿よりはマシであったか。

ナータ > 「あ、れ……?」

宿の手前、その角までは一本道のはず。
なのに、行けども行けども目当ての場所に辿り着かない。
まるで見えない迷宮に迷い込んだような―――尤も少女は迷宮に赴いたことはないが―――感覚。

己に降りかかった事柄を理解できぬまま、それでも少女はただ只管道を進んで。

ナータ > それでもやがて、少女は何時もの角に辿り着いた。

「何……だったんだろう……?」

ペラペラのコートをぎゅっと握りしめると
少女は定宿の扉を潜った―――

ご案内:「平民地区」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。
この国としては珍しく、ミレー族に対しても偏見は無いともいわれている。

無論、それには理由があるのだが。

その店を切り盛りしているのは一人の男。
今現在、その店の入り口は「只今施術中」という看板がかけられていた。

「うん、だいぶ解れてきたねぇ…お尻のマッサージ、気に入ったのかい?
 ――嗚呼、勿論、これで綺麗になるとも。綺麗になった体を恋人も喜んでくれるだろうよ♥」

施術用の個室では、寝台の上で四つん這いとなり、腰を突き出した女の姿。
オイルで淫らにその体を光らせ、悩まし気に揺れるその尻からは野太い玩具が生えていた。
ぎゅぽっ、ぐっぽ、にゅっぽ、と今日の始まりには経験も無かった筈のアナル粘膜は目一杯に広げられ。
オイルを混ぜ込んだその音は、下品極まりないプレイ内容を良く示している。
それを美容行為だと受け入れている女の反応は、確りと記録映像用の魔導具へと撮影されていた。

恋人の為に身を磨くのだと勇んできた女であったが、そうとは知らずに不貞を働き、しかもそれを記録されている。
本人のみがそれを知らぬまま、他人の女の体の隅々までを味わい、暴き、それを一部の見世物にする行為は進み。

全てが終わり、店を後にした女の姿は満足そうで、良い体験をした、という実感のみを残す。
今日もこうして毒牙にかかる女の姿が、絶える事は無かった。

モールド > この店は、足を踏み入れた瞬間に特製の魔導具の餌食にかかる。
此方の意のままに…とまでは行かないが、酷く抵抗が薄れ、美容行為だと嘯く事が可能となる認識操作の魔導具だ。
これも、ある貴族の力添えのお陰であり、それを利用しての女たちの痴態を裏にて売り捌く、という目的があった。

故にミレー族だろうが何だろうが、雌が乱れる様を撮れれば何でも良い。
店を後にする頃には詳しい事はさっぱりと忘れ、良いサービスを受けたという記憶しか残らぬのだから身の安全だって保障されている。

さて、今相手をした客が捌けたのならば、店の前にかけられていた看板を外し、受付にて待機。
予約の客が来るまでは、まだ時間がある。
それまでに飛び入りの客が来るか、それとも暇な時が続くのか。

次なる客に手をかける事を想像し、中年らしく酷く歪んだ笑顔を浮かべながら受付を続ける。

こうしたねちっこい性格も、女を責めて貶める映像や写真を撮るには相性が良く。
故に貴族にも重宝され、店を任されている理由の一つとなっていた。

モールド > やがて予約の時間となり、客が訪れた。
愛想の良い顔をして迎え入れるものの、その後、行われた施術は―――

ご案内:「王都マグメール エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。