2019/11/13 のログ
ファントムハンド > 尋ねるものがいないのであれば、大図書館の重厚なる扉は再び硬く閉ざされるだろう。

カチ、と小さな鍵が閉まる音。
だがその小さな鍵は何よりも硬く、扉は次の刻が訪れるまで開くことは無い。

そして図書館自体もまるで最初から存在していなかったかのように、
砂糖菓子を水に浸すかの如くじわじわと溶けるようにして消えていくのであった。

もうその場には何も残っては居ない。
ただ感じ取れるものがいるのではれば、微かな魔力の痕跡だけが残っていた。

ご案内:「無名遺跡/大図書館」からファントムハンドさんが去りました。