2019/08/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 礼拝堂」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > 普段なら決して足を踏み入れることのない礼拝堂。
場所は平民地区の郊外にあった普段は通り過ぎるだけの礼拝堂なのだが、今夜は何故か妙に気になり仕事帰りと言う事もあり時間を持余してることもあってか、ふらりと誘われるように其処へと。

「……誰か居ますか?って誰か居るよな、歌声聞こえるし、是は……賛美歌?」

若しかしたら歌に歌声に誘われたのかもしれない、そう思ってしまうほどに中を伺うためにそっと開いた礼拝堂の扉の隙間から聞こえる歌声に耳を奪われ、すーっと身体を礼拝堂の中に滑り込ませ、其処で眼に映ったのは見ず知らずのシスターの姿に目も奪われ……と、つい、何だろうか声をかけてしまう、初対面だと言うのに。

「……素敵な歌を歌っているところ申し訳ない、此処のシスターですか?それとも………。」

修道服に包まれた後姿だけでシスターだとはわかるが、若しかしたらそうではないかもしれない、と思い言葉の後半は濁す、若しかしたら礼拝堂で一夜過ごすために讃美歌を捧げる旅の人かもしれないから。

声量はあくまでも賛美歌を邪魔しない程度。
表情は初対面の相手に色々と疑われぬように貴族を相手にする時と同じ様に緩い笑みを浮べている。

アグネーゼ > 少女が歌うときは、何かしら思いを乗せる。聞く者の心が安らげるように。
今少女が歌っているのは、人の為ではなく自分の願いの為なのだが、
他者を引き寄せる力を持つセイレーンの血筋故に、
誘蛾灯のように誘われた者によって声を掛けられた所為で、已む無く歌は中断されてしまった。

「っ、……あ、は、はい。あの…正式なシスターではなく…
 まだ、見習いなんですけれど―――」

正確には見習いですらないエセ聖職者。
けれども修道服を纏ってシスター(見習い)だと言っておけば、
少なくとも素性を怪しまれる事はないだろうと、
少女は自らをそう名乗る事にしているのだ。

「(……あ…男の人だ……)」

振り返って柔和な笑みを此方に向けている白衣姿の青年(少年?)を、
物珍しげにまじまじと見てしまい。
直ぐに我に返ると、こほんと咳払いを一つ落として居住いを正す。

「―――ええと。この礼拝堂に何か御用でしょうか?
 あ…それとも、私の歌が五月蝿かった……ですとか?
 こんな時間ですし、なるべく声は抑えているつもりだったんですけど…」

シュバルト > 礼拝堂に一歩踏み込む、無意識に後ろ手で礼拝堂の唯一の出入り口である可能性のある木製の細工の施された扉を閉めると、また一歩、また一歩を惹きこまれるように礼拝堂の中へ、見習いと自称するシスターのほうへ近づいていく……が、ふと慌てて立ち止まる、流石に惹かれたとはいえ初対面の相手との距離を無遠慮に縮めていいものかと悩んで。

「見習いシスターでしたか、どうりであまり見ない顔だと……。こんばんはシスター、私の名前はシュバルト・イフシュント、平民地区の片隅で魔導調律師なる仕事をさせていただいております。」

言葉の終りに自分の胸元に左手を添えて軽い会釈をし名前と職業……簡単な自己紹介をと、まじまじと見つめてくる視線を感じてだから、初対面でもフルネームを名乗っておくことにした。

で、咳払いをするシスター見習いさんに緩い笑顔を浮べておくのは止めず、でも彼女の言葉の中に「五月蝿かった」等という言葉があれば慌てて首を左右に振ることだろう、逆だ逆なのだ。

「いやいや礼拝堂に来る心算もなかったんですが、その歌に惹かれた感じかな、ずっと聞いていたい、そう感じると同時に何故だか歌い手の顔が見てみたくなったので……売る細田なんてとんでもない、こちらこそ歌の邪魔をしてしまって申し訳ない。」

と、素直に謝罪をしながら、今度は謝罪の為に軽く頭を下げると少しばかり肩にかけていた革鞄の紐がずれたので、慌てて紐の位置を片手の親指をで直して、意味も無く革鞄の埃を叩くようにパンパンと叩いた。

アグネーゼ > 「はい、最近になってこの教会にご厄介になりまして。神父様には大変良くして頂いて―――」

己にとって恩人とも言える人の話になると、ついつい長話になってしまうのを思い出し、
こほんとまた咳払いを一つ。
己の方へと近づいてくるのに対し、少女は警戒心を持たない。
どころか、

「(男の人が近づいて来ている…!)」

などと、アイドルにでも出くわしたかのようにテンションが上がってしまうのだから、
せめても顔に出さないようににこにこと、人の良い笑みを浮かべて遣り過ごす。
相手の話を聞く限り、どうやら己の歌がこの男性を引き寄せたらしいと知り。
少女自身そんなつもりは全くなかったので、何だか申し訳ないような気持ちになった。

「いえっ……いえいえ、とんでもございません。
 きっと、主がお導きくださったのです。私と貴方…ええと……シュバルト様を」

仰々しく両手を組み、神と言う見えない存在の所為にしてしまうのも、怪しまれない為の処世術の一つ。
人魚であることは隠した方が色々と都合が良い、と言う母からの教えだ。
他者との出会いは海のように流れ往くもの。
親しくなった者にのみ、この人にならと決めた人にだけ告げれば良いのだと。

「ところであの―――初対面でこんな事を聞くのもどうかと思うのですが。
 実は私、父を探しておりまして。行方が全く分からないのですけれど、
 母曰く、面差しは私そっくりなのだそうで……
 私とよく似たお顔に覚えはありますでしょうか?シュバルト様」

申し訳無さそうに、けれど期待をこめた眼差しで少女は相手を見上げた。
両手は胸の前で組んだ儘なので、余計に縋っているようにも見えるだろう。

「此処は薄暗いので、如何か是非、もっとお傍に―――」

シュバルト > シスターが神の名前をだすのは少しもおかしくない、此処の教会の神父さんにお世話になっているのも嘘には思えない、本当にシスター見習いなのだろうと判断すると、一度縦に頷く。

だからこその警戒心の薄さ、何とも人懐っこくも見える人の良いシスター見習いの彼女の笑みにふらりと惹かれるのは男の性なのか、どうしても目の離せない初対面のシスター見習いに誘われて、傍にと言われてゆっくり、ゆっくりと距離を詰めるように礼拝堂の床を歩いて進む。

信心深い方ではないけども、こんなシスターが居るなら通っても……コホンと彼女ではないが自分も咳払いを一つ。

「こんな美しい方と惹き……引き合わせて貰えるなら神様に祈るのも悪くはないな、と……貴女の父親が行方知らず?」

歯が多少浮きそうなセリフだが別に嘘でも世辞でもない、が言葉が途切れるのは彼女の言葉が故に父親を探していると行方知れずと言われると、うーん、と小さく唸る。

王都以外も薬の素材や呼ばれて移動することは多々ある、が彼女に面影を感じるような相手は記憶には全くない。
しかし、このシスター見習いの彼女の何とも鮮やかで艶やかな金色のうねる髪と愛らしく美しい相貌、修道服の中は窺い知れないが、間近で露草色の眸を見つめながら、うーん、と再び唸り声をこぼしてしまう。

「……済まない、覚えがないと言えばない、若しかしたらと思うけど、確証もない、確証がない情報で宜しければ……それともう少し近くで貴女の顔を見つめても宜しいでしょうか?よく見れば気付く事もあるかなと……。」

シスター見習いの彼女が組んでいる両手にふわと両手を重ねようと手を伸ばし、彼女が拒まなければ手で組まれた両手を包むように触れ、彼女から許可が下りれば顔を近づけていこうとする……唇と唇が触れそうになるくらい、視線と視線の距離をぐっと縮めよう。

それと同時に湧き上がる下心、彼女の希望を真正面から砕かずに言葉を濁すことで相手の興味を惹いて、それを利用してこの愛らしいシスター見習いに悪戯しようと意地悪をしようと、普段なら此処までストレートに思わないのだが今夜は妙に悪い何かが浮かんできてしまうのだった。

だって、こんなにも美しくも美味しそうな女性が1人で礼拝堂なんかに居るのだから、その唇から賛美歌以外の甘い歌声が聞きたくなっても仕方ない、そう仕方ないんだと。

アグネーゼ > 歯が浮きそうな科白も、相手の心中も少女は全く意に返さない。
それ程真剣に、人魚であることを隠し人魚としての生活を棄ててまで、
こうして単身で地上へと乗り込んで、父の行方を捜しているのだから。

―――だから、相手の曖昧な答えには、一縷の望みが持てたと、
露草色の眸を見開かせ、ぱぁと顔を華やかにする。

「ええ、ええ、勿論でございます…!
 どんな事でも良いのです、何か思い出す事があれば、是非ともっ…?」

その為に、どれだけ顔が近づこうとも構わなかった。が。
唇と唇が触れそうになる程近づかれると、流石の少女も羞恥が湧く。
海にはいなかった人間の男。
船乗りの男たちを水面から遠目に見るくらいで、これだけ間近に男の顔を見られるなんて、
海に居た頃は全く考えもしなかった。
じっと見つめられると何となく落ち着かない気分になる、何とも摩訶不思議な感覚で。

「あ……あの、シュバルト様?お顔が、その、さ、流石に近すぎではないでしょうか…?」

色白の頬が仄かに色付く。
嗚呼けれど、これだけ近ければ少女からも、『男』の顔をまじまじと見る事が出来る。
巻き毛の白髪、薄い唇、喉仏。瞳の色は薄暗い灰色。己とは違う骨格の造り。
両手を包むその大きな掌も観察したいが、流石にこの状態で下は向けない。
戸惑いと好奇心を複雑に絡み合わせた少女の眸が、彼から視線を逸らせずにいた。

シュバルト > ――…両手と両手

見習いシスターの両手を包み込んだその手で彼女の身体に流れる魔力の流れに自分の魔力を少しだけながし、その修道服に包まれて興味を誘う柔肌の感度を上げるべく、触れ合う箇所より調律始める。

魔力に対して受け入れる意味でも放つ意味でも感度が良く、シスター見習いの彼女が調律を拒まなければ、魔力の流れが人と違うのを感じ取ってしまうか、同時に腰に来るほどに甘く魔力の本流が流れてしまうか、わからないが悪戯したいのには変わりなし、なので仕事の技術を悪戯に悪用せんと。

「正直ドコで見たとか、何処かでというよりはシスター貴女の父親の事で覚えている事が有れば、それに纏わる記憶で覚えがあるやも……こう見えても王都以外も仕事で移動することありますし。」

嘘ではない、でも真実でもない。
シスター見習いの彼女から感じる真剣さを踏み躙るような真似はしないが、ともかく顔立ちだけでは判断できないと、情報が欲しいといいながら、仄か色付く彼女の相貌に涼やかなその露草色の瞳に瞳を寄せて、視線を逸らさない彼女に視線を重ねて寄せながら、愛らしい唇に自分の薄い唇を重ねてしまおうと、触れ合わせるだけ、でも触れ合わせたなら軽くその唇を吸おう。

「……じっくりと見て憶えておかないと、記憶の引き出しが開きにくいし、それに心当たりのある場所を巡った際に貴女に近しい顔立ちの人がいた際にシスターの顔を覚えておいた方が何かと……もしかしたら、父親と同じ位置に背中や胸元とか身体に特徴ある痣や黒子があるとか?」

言葉は匠……でもないかもしれない。
間近では唇は笑みの形のまま、瞳も柔らかに笑むままに、とんでもない事を優しく甘い声色でシスター見習いの彼女に告げてみる。

父親と同じ位置に痣があるとか黒子があるなら、見てみないとね、見たいな事を自分に悪戯に有利なこともまた一緒に言葉にして見せる、吐息が混じりあう距離で、少しでも動けば唇触れ合う距離で、その相貌を楽しげに見つめながらで。

アグネーゼ > ―――魔力、と言うものには少女はてんで疎い。知識としても、感覚としても。
何せ半人半妖。人としても人外としても中途半端な己には、
自分の歌に篭められた力を制御するなんて出来ない反面、何となく両手から『何か』が流れていっている、
くらいの感覚は感じ取る事が出来た。

だが、目に見えぬ力を拒む術は少女にはない。故に、無防備に相手の魔力が己に流し込まれる事となる。

「…?シュバルト様、今、何を―――手から、何か……、っ?」

手元を見たい。が、顔を引いて下を向くより先に、唇に何か柔らかいもので塞がれてしまい、
其方の方に少女の意識が逸れてしまった。
ちぅ、と唇が軽く吸われ、何をされたのか分からない少女は、ただただ目をぱちぱちとさせ。
ただ、触れ合わせた箇所からぴりりと淡い電流が奔るような、腰がざわつくような。

相手の唇が離れて、何事もなかったかのように会話を続けるのに、
今のは何かの間違いか気のせいだろうか、と頭上に疑問を浮かべるばかりだ。

「―――ぇ、あ…い、いえ、あの、私、生まれた時から海…は、母しか居なかったもので。
 父に関する記憶もなければ、体の同じところに痣とか黒子があるとか、
 そういった話も母からは、何も―――」

聞いてないです、と。
変わらずの至近距離。吐息が唇に触れて擽ったい。
感度が上がっている、と言うことには気付いても、性的な感覚に対して全くの無知で未経験の少女には、
先ほどから戸惑うばかりで会話に実が入らない。

シュバルト > ――無防備なくらいに流れていく魔力にシスター見習いの少女の魔力による耐性の低さと、同時に魔力の流れから彼女が人であって人ではない、半妖か若しくは何か別の種族の存在か、と理解はすれどそれ以上は読み取りはしないし、過剰に調律を施すことはない。

だからパっと包み込んでいたシスター見習いの彼女から手を離すと代わりに悪戯な両手をすべらせ、修道服に包まれたシスター見習いの身体に手を伸ばそう……まずは修道服の上からでは括れのわかりづらい腰に腕をまわして掌を腰とお尻のラインギリギリの位置に置きながら、ギューと自分のほうに彼女の身体を抱き寄せてみせる。

一方でもう片手は彼女の背中に遠慮なくまわして、指先を使い修道服の上から背筋をなぞり、感度の上がった肌に悪戯を始めるのだった。

しかし、一応……。

「……ああ、手はほら貴女の魔力の流れを知っておけば、その表情の面影を探すのと同時に手がかりになるかなって、顔立ちとかは変わっても魔力の流れは変わりにくいし……。じゃあ一応黒子の位置とかも確認しておきたいんだけど、親子でその辺りも似るというからね」

趣味と実益、ではないが一応シスター見習いの少女の父親に関して王都以外を歩く時にでも貴族相手の仕事をする時にでも色々確認をしてみようとその為にで、ちょっとだけそれ以外の意味もあってか悪戯な笑みを口元に浮べると、唇は再び彼女の唇に寄せて吐息が漏れぬように重ねながら、舌をぺろと伸ばして、その愛らしい唇を今度は舐り、唇が開き口腔が無防備になればその中へと舌を捩じ込もう。

唾液をまとい輝き、吐息交わる距離では見づらいかもしれない、が意地悪に舌先を上下に揺らして、舐めるよ?と言わんばかりの行為から、捩じ込もうとする舌を蠢かせて、その愛らしい少女の口内への蹂躙叶うか。

アグネーゼ > 「ッひゃ…!?」

突然の出来事に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
自身の両手から相手の手が離れたかと思うと、何故か彼に抱き寄せられて。
戸惑う間もなく背中をつぅ、と服の上からなぞられるのに、
びくびくと勝手に自分の腰が跳ねる。のみならず―――

「あんっ…♡
 ―――へっ、あ、え…っ!?」

自ら甘い声を上げてしまい、自分自身で驚く始末。
今まで母に触られて、神父に触られて、こんな声など上げた事なんてない。
益々混乱してしまう少女でも、相手の言う「魔力」と言う言葉には、
変に無視出来ない響きがあった。

「あ……あの、先ほどから何の話をされているのか―――
 それと、さっきから体が変と言うか……えと、私これ、一体どうなって……」

これは果たして、己が無知なだけなのだろうか。
何をしたのか問うたのに対し、説明してくれたと言う事は(内容は理解出来ていないけれど)、
彼が己に『何か』をしたのは確かなようだ。
分からない事が少し怖い。けれど、そんな不安を上回る好奇心がある。

詳しく聞こうと開いた唇は、伸ばされた相手の舌で舐められ、ぬるりと其の軟体が
咥内に入ってきて、んむ、とくぐもった声を漏らし。
同時にまた、甘く痺れるような腰がざわつくような、得も言われぬ感覚に惑わされて、
戸惑いはあれど拒むような素振りは見せなかっただろう。

「んっ?ん――、っは…♡」

シュバルト > 軟らかく舌肉をくねらせてシスター見習いの彼女の口腔をヌラリと舐り、抵抗のなければ舌先で彼女の舌先を押した後にヌルと絡ませて、最後には強めに舌を舐め上げてから、舌をじわりと彼女の唇から引いて抜いて、最後に互いの唾液混じる残滓が零れないように、彼女の愛らしい唇を唾液の残滓ごと舐め上げて、漸く舌を仕舞いこんで……。

初心なるが感度を上げたにしても良くも可愛い反応を見せるシスター見習いの彼女は甘い声すらも愛らしく、虐めたくなる衝動を抱えてしまうのも……矢張り仕方ないだろう。

「……詳しく話すと長くなるけど、聞きたい?んーオレも色々と貴女のこと聞きたいなと思ってるので丁度いいかな。まずは名前を教えてくれると……耳元で囁けて面白いんだけど。ああ、名前に関しては父親探しの時にも必要となるし、聞かなきゃいけない事たくさんあるなー……。」

と、まあ探す心算なのは変わりなく。
でも意地悪をしたのも同様に変わりない。
打てば響く鐘、抱き寄せた彼女はどちらかと言えば鈴であるが、触れれば涼しげで愛らしい音を奏でるシスター見習いの肌に触れるのは止められない。

背筋でこれだから、もっと深く触れたらどうなるか。
修道服の上から背筋にそってなぞり触れていた掌は最後に指先でツゥーッと背筋を撫で上げてから、自分の胸元と彼女の胸元の間にもぐりこませると、その掌を指先を使ってゆーっくりと両天を組んでいる彼女の手と腕と彼女の胸元の間に掌をさらに滑り込ませ、修道服の上から鷲掴みにする感じで揉んでみる、軟らかく修道服を押し上げるふくらみを。

「……こっちの反応はどうかな……。」

気がつけば商売の時と同じ「私」ではなく素の時の「オレ」に一人称が変わっていたが今更の事、それよりも聴こえるように熱く濡れた吐息を吐き出しつつ、シスター見習いの彼女の腰とお尻の境界線にそえた手を引いて軽く腰と太股の辺りを撫でてから正面に、修道服の股座に掌を添えて上下にぞろりぞろりと撫で、その中で中指だけに力を入れて、厚手の服越しに割れ目を探り触ろうと。

アグネーゼ > 「…?んっ、んむぅ…っ!?
 ―――っふ、は…ッ……っふぁ…♡」

咥内を弄り、己が舌に絡ませてくるモノを、生憎と自ら絡ませたりする術はない。仕方が分からない。
ただ、咥内でぬめり合う感触が気持ち良い、と言うことくらいだろうか。
それが、感度を引き上げられた所為か、元からの性質なのか、少女には全くの謎だ。

相手の唇が離れたとき、うっとりするようなぼんやりするような、
けれど確実に「蕩けている」と分かる顔が間近に見れる筈だ。
決して激しくも無いディープキスであった筈なのに。

「…し……しゅばると、しゃま…?
 ―――あ、あ、にゃまえ……名、前――」

どうやら舌が甘く痺れてしまったようで、上手く呂律が回らないようだ。
舌っ足らずながらも何とか、アグネーゼです、と己が名を紡ぐ事が叶えば。
再び背筋を撫で上げてくるのに、「ひぁっ♡」とあられもない声を上げてしまった。

「……ぁ、あっ?ん、んん…っ♡
 や、何っ…?だめ、待――ってください、シュバルト様…っ」

手を組んでいた指を解き、咄嗟に乳房を鷲掴む相手の手首を握り込む。
触れてみて分かるだろう、衣服越しの柔らかな女の乳房の感触を。
豊満に育った乳房がむにゅりと歪み、揉まれ慣れていない硬さを有し、
それでも張りのある弾力でもってもっちりと、相手の指に沈み込む。

「ひっ、くぅん…っ♡ いや、どこ触って…っ!
 そ、そこはわたし、私のっ―――だ、駄目です触っては…!」

女の大事なところ、を、尾てい骨辺りに回されていた筈の相手の片手が、
いつの間にか前に回って服越しに触れてくるのには、流石に抵抗の意志を見せ始める少女。
下着を穿く、と言う概念がない人魚の、今は人間と寸分違わぬ身体つきとなっている
その熟れた体は、修道服では隠し切れずに胸の先端を膨らませ、秘所から蜜を垂らして股座を濡らし始め。
つぅ、と内腿を伝い這う水の気配に、びくりと身を竦ませると、思い切り相手の胸を両手で押して
少女は彼から距離を取った。踏鞴を踏んで、二歩三歩ほど後退する。

シュバルト > 距離が離れてしまう。

何とも言えないもっちりと指が沈み込むほどに熟れたたわわな触感の乳房とその先にある尖りと、まだ弄り足りていないのに離れていくシスター見習いの彼女にちょっと不満げな苦味ある笑みを浮べると、両肩を大きく竦めて……。

「アグネーゼね。呼び捨てで構わないよな?」

うへへーなどと冗談半分にまだ熟れた彼女の肢体のぬくもりが名残が残る両手を指をワキワキとさせながら、脅かす素振りをするのだけど、それも数秒の事で直ぐに離れた彼女に対して逆に何歩か前に踏み出して、再び……寧ろ三度かシスター見習いの彼女の涼しげなでも一度蕩けて見えた瞳に視線を重ね合わせて、少しだけ強引に手を繋ごうと、指の一本一本すら絡めてしまおうと。

「……アグネーゼの蕩けた顔、もう少し眺めたりないから、今夜は此処に宿泊しても構わないよな?ほら教会って確か見習いシスターの為に部屋がある、と思ったけどその部屋で構わないから。あっもちろん襲わないよ?お詫びに喉の調子が良くなるように調律したり、軽いマッサージするくらい。」

唇も舌も柔らかな肢体も味わい足りないし、触れたりない。
だから今宵は……と、断られれば直ぐには引かず強気で押してみようと、笑みを浮べたまま「どう?」何て小首を傾げるのであった。

アグネーゼ > 「―――はっ…!はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

相手が油断したのか、簡単に引き剥がす事が出来て、その場で大きく肩を喘がす少女。
妙に頭が茹だる。驚きの連続で思考が追いつかない。
丁度背中に祭壇があるので、そこに片手をついて体を支えながら、
空いた片手で自分の胸元をぎゅうと握り締める。心臓が、どきばくと乱れているのがよく分かった。

「よっ…呼び捨てはか、構いませんけどっ…!
 ち、調律…?い…一体何者なんですか、貴方は―――」

相手が距離を詰めてくるのに、流石にちょっと身構えたものの。
強引に絡め取られた指を如何する事も出来ないまま、赤ら顔で困惑の眼差しを相手に向ける。
何も話が見えないままキスされて、服の上から体を弄られて。
それが何となく気恥ずかしい事であるのは本能で分かった。今の少女は、分からない事が多すぎる。

「―――宿、泊…ですか…?それは、あの…私がどうこう言える立場ではないので、
 し、神父様に…聞いてみないことには………」

分かりません、と蚊の鳴くような心細さで答えながら、何とか居住いを正す。
何となく、断っても諦めてくれなさそうな気配があった。
嗚呼、体が疼く。物足りないような、もっとあちこち触って欲しかったと、体が訴えている気がする。

とりあえず。とりあえず―――神父に彼の宿泊の許可を聞いて、彼に部屋を案内して。
一晩経ってから色々と聞き出そう、と少女は自分を落ち着かせる事に暫し集中し。
漸く動き出したのは、一体どれ程時間が過ぎた後の事であっただろうか―――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 礼拝堂」からシュバルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 礼拝堂」からアグネーゼさんが去りました。