2019/07/14 のログ
ご案内:「エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。

その実態は、優良店とは間違っても言い難いものであるけれど。
今日もまた、愛しの恋人や旦那の為、または自身の美を磨く為にとその身を嬲られる客が一人。
淫らで変態的な施術を受け、それでも認識上は「素晴らしいサービス」を受けて満足そうに店を後にする。
その胎には雄の種がたっぷりと仕込まれ、つい先ほどまでその証を魔導具に晒して記録していた事を知るのは今、店の主ただ一人だ。

店に一歩足を踏み入れれば、設置された魔導具の効果で認識に影響を受けてしまう。
エステの効果を宣伝するように店内へと飾られたパネル一つをとっても、それは美貌を喧伝するものではなく。
素肌を晒し、卑猥な落書きを施されて玩具を銜え込む姿であったり。
男のペニスを美味そうにしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべているものであったり。
更には犬の様に首輪とリードをつけられて、屈辱的なポーズを取らされながらも矢張り蕩けた表情を浮かべるものであったりと様々だ。

女の、否、牝の美しさを象徴するという意味ではそれは一部で納得できる写真の数々であるかもしれない。
けれども、此処は表面上は普通のエステ。誰もが、それを見た途端に逃げ帰るだろう
――それも魔導具の効果で「ちょっと過激だが魅力的なスタイルを見せる女性」とでも変換されるのだろうが。

さて。今日は後一件、予約があるがそれまでにはまだ時間がある。
獲物となる客が来るか、それとも予約の時間まで暇を過ごすこととなるか。
のんびりと受付を続けながら、次なる客をどう料理しようかと、にやけているのであった。

ご案内:「エステ店「オブシーン」」にマーナさんが現れました。
マーナ > 魔性の力が尽きる昼間の時間。特にこの時期はまだコントロールしきれてないため、一定の間妖気も呪術も使えない以前の体に戻ることがある。
その代わり、外見どころか魔力さえも感じさせないためこうして街の中を散策できるのは利点と言えるだろう。

タンクトップの上にファーのついた蒼いジャケット。アンダーのショートパンツは前のホックを外したきわどい恰好。
むちっとした脚や胸元は隠すこともなく街並みを歩いている。

そこでふと目に入ったエステ店。エステとか美容というものにはさほど興味がなかったが、これも何かの縁。
お金は幸いあることだし、と身をひるがえしてガラスの戸を押し開く。

「おじゃましまーす」

戸を開き、中へ入ると、一瞬だけ眩暈がした。
何かが頭の中に入ったような、そんな錯覚を受けたが、それもすぐに気にならなくなる。

「はえー。こんな奇麗な女の人がいっぱいいるんだ」

セクシーで妖艶だが、下品さのない気品な女性たちの絵、自分は妖魔の力を得てから淫らな体つきにはなったものの、美しさというものとはちょっと違っていた。
こういう人たちみたいになれるならいいなぁ、と頭半分で考えながら、店員らしき人の元へと向かう。

「突然来ちゃったけど、大丈夫?」

カウンターへ向かう少女は、年齢は17歳くらいだろうか。体つきは肉付き良く、悪く言えば援交少女だが…そんな感じの少女だ。体つきに比べて少々幼い顔立ちをしている。

モールド > 店内に飾られるパネルを眺め、その時に行った施術を思い出してはほくそ笑む。
皆がそれを美容の成果だと間違った認識をしながら、その身を誇る様に写真を撮っているのだから笑えるという物だ。
そうした陰湿な悦びを噛み締めていると、客の訪れる声。

「あぁ、いらっしゃい。
 ふふ、そうでしょう。皆、うちのサービスに満足してくれてねぇ。」

間違っても、綺麗、と評する様な類の写真ではないのだが。
そう思える様な効果が、この施設には施されている。
相手の姿を上から下までじっくりと観察すると、表面上はにっこりとした営業スマイルを浮かべ。

「えぇ、えぇ、大丈夫ですとも。
 ちょうど、時間も空いてましてね。では、どうぞ奥の部屋に。」

促す先は、店の奥。
施術用の部屋と称した、牝を鳴かせる為のヤリ部屋だ。
太った中年と、体つきばかりは大人顔負けな少女が伴って移動していく様は、何処か犯罪的にも見えるやも。
寝台と、記録用の魔導具に、美容器具という名の淫具の数々が備え付けられた部屋へと、2人の姿は消えて行った。

ご案内:「エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。
ご案内:「エステ店「オブシーン」」からマーナさんが去りました。
ご案内:「看板の無い店」にイライザさんが現れました。
イライザ > ──その魔女は、店の奥の広々とした来客スペースに独り、居た。
毛足の長い絨毯が敷かれ、中央には足の低い厚ガラスのテーブルが置かれている。
テーブルを挟んで、クッションが柔らかい上等の横長ソファーが一つずつ。
魔女が座すのはその内の一つ。適度な弾力の背凭れに体重を預け、悠然と足を組み。
対面には誰も居らず、煙草は吸わぬが長い煙管を指先でやんわり弄んでいる……。

店の出入り口には魔女の魔術が施されており、無意識の内に波長が合ってしまった者は、
ふらふらと入口を潜り、商品陳列エリアを通り抜け、奥の来客スペースへと入室するだろう。
一種の洗脳の効果が店自体にかけられているのだ。そして、魔女の獲物となる……。
魔術の抑制が効かない危険な者が入って来る事も有るが、滅多に有る事象ではないし、
とタカを括っている。永い時を生きた人ではない種族特有の増長と言えるだろうか。

店の洗脳効果を察知し、洗脳されずに踏み込んで来る輩も、稀に居るのだから──
洗脳効果を受けた者は、魔女の傍まで来た時点で効果から解放されて我に返るだろう。