2019/06/30 のログ
ユエル > (この店、俺のおすすめなんだけど。興味あったら行ってみな――。
そう手渡された一枚のチラシ。かなり派手なデザインの施されたその広告が示すのは所謂アダルトな店の広告・・・ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら渡されたその時は行きません・・・!と、強く否定うぃしたものだけれど、そうは行ってもこんな情欲渦巻く貧民地区に住んでいては・・・つい、ムラムラと溜まってしまうことだってある。
それは、その辺の路地裏で堂々と常時に耽るカップルであったり、調教、と称して堂々と陵辱を施される奴隷であったり・・・見るつもりがなかったとしても、目に入ってしまう。そういうのを目にすれば嫌でもつい・・・来てしまう時があった。

けれど、誰が見ても私、とわかる格好でそこへ行くのは抵抗があった。なので、昼の内にこっそりとあまり行かない服屋に趣き、自分が選ぶことはない少々露出の高い服を選び・・・顔を隠すように深く帽子を被り、こっそりとその噂の店へと向かった。

――見つけるのは、容易かった。歓楽街にて少々目立たない場所に建ってこそいれど、ピンクの明るいネオンライトに照らされていればそこを目指していれば見つけるのは簡単だった。)

・・・ここ。

(広告に一度目を落とし、ここであるコトを確認すれば、おそるおそると扉に手をかけ、中に入る。
少々露出の高い服を纏って冒険してみたとしても根はそう容易く変わらない。ほんのりと自信のなさを表すように手を胸に起き、おそるおそるといった様子で店内を見て回るだろう。
そうして回ってみれば店内に置かれているのは所謂アダルトグッズ、と呼ばれるものである事を確認しよう。女の身体を戒める手錠やベルト、ボールギャグや目隠しといった拘束具に始まり、ディルドやローター、アナルパールやビーズ、拡張器・・・など様々なものが置かれていて、興味の赴くまま、おそるおそるとそれらを触ってみたりしようか。
・・・自分の店でもそういうモノを扱ってこそいるけれど、こうして自分の意志でこういうお店に来たのは初めて、だった。いつも参考資料としていたのはかつての彼氏・・・他から見ればセフレ、と呼ばれるようなものであったのだろうけれど、その彼が置いていったり、押し付けていったものばかりだったから、こうして他の店に並んでいるものを見るのは初めて、だった。)

ユエル > ・・・はい?

(そうしてぼんやりと店を回っていれば突然、店員と思われる男に声をかけれらて、一冊の本を手渡された。
なんでも、初めてのお客さんには店の紹介をかねて、手渡しているらしい。アルバムのようであったその本をぺらり、と開いてみれば)

えっ・・・?ちょっ、これ・・・!

(そうして彼女が動揺したのは無理もないことか。そのアルバムに貼られていたのは無数の写真。・・・撮影するのもそれなりに資金がかかるだろうに、結構な数の写真が貼られていた。それも、その全てが女性の、性的な写真。
ある者は目隠しをされた上にボールギャグを嵌められて身体の凹凸を強調するかのようにベルトで戒めを受けた姿を映されて。またある者は複数の男と裸で絡み合い、身体中に卑猥な落書きをされた上にだらしのない顔でピースをしていて。またあるものはぽっかりと開いた膣とアナルからとろとろと精液を溢れ出していて・・・そんな性的な写真が無数に掲載されていた。
それだけではなく、一部のページにはその性的な写真と共に彼女らの平時の写真と簡素なプロフィールまで載せられていて・・・。

・・・きっと、まともな感性の女性であるならば、そのアルバムを叩き返すのであろう。けれど、少女はそうは出来なかった。思わず、そのアルバムを見入ってしまって、どきどきと心臓を高鳴らせ、きゅん・・・と子宮に熱を灯らせながらそれをつい熱っぽく見つめてしまって。
そんな姿を満足そうに店員の男が確認すれば、いかがでしょう、お望みならば奥の部屋で彼女らと同じようにこのアルバムに載ることもできますが・・・なんて、誘われれば)

えっ・・・と、いえ、あの・・・わたし・・・っ!

(不思議と、嫌ですっとは言えなかった。頬を赤くしながら困惑したようにそのアルバムを開いたまま、一歩、二歩と後ずさりをして・・・。

少女にこの店を紹介した男の目的はきっとこれであったのだろう。この店に趣き、奥の部屋で店の玩具を使われながら陵辱され・・・その挙げ句写真を、映像を撮られて欲しい。きっと、この女は断りきれないから・・・。)

ご案内:「王都マグメール貧民地区 秘密の店」にボリスさんが現れました。
ボリス > 後ずさりした少女の背中が、とんと触れたのは男の胸板。軽装のレザージャケットは柔らかな感触を返した。

「おや、どうなさったのですか、お嬢さん」

涼やかな声が長身の男から漏れる。このような場所にいるのが似つかわしくないような、眼鏡が学徒のような印象を与える男は、肉体が鍛えられていることが触れただけで分かっただろう。

「……おや。そのアルバムの希望者の方とは。
 良いご趣味をお持ちだ。ここは、全ての欲望が解放される場所なのですからね」

肩に大きな掌を置いた。
少女の退路は、断たれる形となる。

ユエル > (後ずさりすれば、とん、と硬いものに触れる。
おそるおそる、といった様相で振り返ればそこにいたのは筋肉質な大男。声は涼やかで落ち着いた様子ではあるが・・・なんとなく、底のしれない、というか・・・見た目通りの涼やかで落ち着いた男・・・それだけの男ではない、という印象を受けようか。)

いえ、あのわたし・・・そのっ・・・

(違う、違う・・・その言葉がどうしても口に出ない。ぽん、と肩にまで手を置かれればなおさらだ。まるで道端で顔見知りの知り合いにするかのような気軽さでぽん、と肩に手を置かれてしまえば少女の抵抗は更に弱々しいものとなっていくだろう。

アルバムに載っている彼女らのようになりたい、私も載せて欲しい・・・流石に素面でその言葉を引き出すのはそれなりの難易度が求められるだろう。けれど、そういう状況に持っていくだけ、ならば・・・このまま強引に押し切れば、イケる。奥手で気弱な少女を前にしたならば、そんな直感を覚えるだろう。)

ボリス > 男の瞳が、ほんの微かに紫色の魔力を帯びた。
常に弱い精神介入を行う、魔神の御業。抗う術は幾らもある――準備さえできれば。

「貴女のような方は多いんですよ」

男は柔和に微笑んで言葉をつづけた。それこそ、知り合いのような気軽さで。

「ここに、特別なコトを期待してくる方は。ですがふと立ち止まってしまうこともあります。
 この場所で得られるものは他にありません。だからこそ、ここには人が絶えないのです。
 まず、体験してみることでしょう。お嬢さんもそれを求めてきたのでしょうからね。でしょう?」

神官の説法のように堂々とよどみなく、畳みかけるように言葉を紡ぐと、「もう決まった」とばかりに、少女の肩に手をまわし、粗雑ではないが有無を言わせぬ力で奥へ導こうと。

ユエル > (少女は錬金術士であり、魔術の素養も多少はある。ある、が・・・それは強力な呪いや洗脳といったものをレジストできるような強力なものではない。錬金術士こそきちんとした師を持ち教わったが・・・魔術はてんで素人であり、ただその膨大な魔力を叩きつけているようなもので、技術は素人よりはマシ、見どころはある、程度である。)

ふへ・・・?

(貴女のような人は多い・・・そんな風に言われればきょとん、とした様子で彼を遠慮がちに見つめるか。
畳み掛けるように重ねられる彼の言葉。それに従う理由なんてない、のに・・・その言葉はするりと心の中に入ってきて不思議と・・・やってみても、いいかな・・・ほら、折角だし・・・ なんて気分になってしまうのだろう。
そうして、彼に背中を押されるまま、奥の部屋へ導かれて。

――その際、であるが・・・少女の背中を押す彼に店員の男が耳打ちするだろう。 人手が必要であればスタッフを貸す、と。男が求めるならば、彼に伝えれば必要な人数、必要な能力を持ったスタッフがきっと貸し出されるだろう。魔道具・・・つまりは玩具についてもそれは一緒である。それは今伝えても、後で魔道具を使って伝えても良い。必要ないならば、その旨を伝えれば ご無礼を。 と告げて店員の男は下がるだろう。 

そして、男に連れられて部屋に入ればキングサイズのベッドに、周囲には無数の道具が揃えられた部屋に案内されるだろう。一般的な道具からあまり見ないアブノーマルなものまで・・・様々な道具が用意された小部屋である。それ以外のものといえば魔導映写機が複数台に、簡素な食事と飲み物が適当に並べられていて・・・いうなれば、ヤリ部屋、乱交部屋、なんて言われれば信じられそうな程の徹底的に身体を重ねることしか考えていないような内装をしていた、という。
ただ、ひとつ言うなれば・・・少々特殊な性癖を満たすもの・・・倒錯的な道具や器具、アブノーマル、と呼べるような代物が少々多いように感じられるだろうか。)

ユエル > (そうして少女は奥の部屋に男と共に消えていく。そのさきで何があって、何が起こったかは・・・少女と、男のみが知ることとなるか・・・)
ご案内:「王都マグメール貧民地区 秘密の店」からユエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール貧民地区 秘密の店」からボリスさんが去りました。
ご案内:「黒幌馬車内」にカイロンさんが現れました。
カイロン > 馬車の車輪が深い轍に嵌って車体が揺れればぱちりと目を見開く。あまりにぐっすり眠っていたので暫くここが何処だかわからずに、再び目を閉じて記憶を呼び覚まそうとする。
──そうか、馬車に乗っているのだった。
馬車馬の足音の遠さからすれば、長い車両の最後尾といったあたりだろうか。

カイロン > 取引先を探しているというハーブ農園に赴いた帰りだった。王都まであとどのくらいだろう。
瞼を閉じていても開いていても変わらない暗みの中、息を潜めて気配を探れば前方からは男のものらしいいびきが聞こえる。
──近くに、体温のような気配とかすかな体臭も感じ取れるがどうだろうか……?

カイロン > 目を閉じていれば自然とまた眠気が訪れる。
貴重品の入った背嚢は膝上で抱え、睡魔に抗わぬことにした。
終点を告げる御者の声で目が覚めたのは、深夜をす語た頃で。

ご案内:「黒幌馬車内」からカイロンさんが去りました。