2019/06/14 のログ
ご案内:「ゾス村近郊/白い幕家」にサウラさんが現れました。
■サウラ > 見張りの交代を経て、己に宛がわれた幕家へ戻って来たときには躰が冷え切っていた。
昼は汗ばむほどの気温にまで上昇するが、日没を過ぎると途端に冷え込むからだ。
直前まで別の者が使っていた幕家は、幕家中央の熾き火からの暖気でほんのりと温かい。
外では細かな雨が降りしきっている。
濡れたフード付きの外套を脱ぎ、幕家に入って直ぐの支柱に外套を引っ掛けて、
ついでに濡れたサンダルも準備しておいたものとそこで履き替え、幕家の中へと上がり込む。
幕家には己以外の気配は無い。双子の獅子たちが見張りから戻るまでの間、或いは、
己と同じくこの幕家で休憩を取る者が戻ってくるまでの間の話だけれど。