2019/04/14 のログ
ご案内:「平民地区 地下の淫具屋」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > 「――――ここ、ですね。間違いなさそうです」
ドラゴンとの一騎打ちでも開始するかに引き締まった表情で呟いたのは、狭苦しい地下への階段の入り口にベタベタと貼り付けられた広告の卑猥な文言を確認した年若き女戦士。
丈夫そうな布地に綿を詰め込み、格子状に縫い目を走らせた鎧下の如きチュニックワンピース。その胸元をはちきれんばかりに張り詰めさせるたわわな乳肉と、短裾の後垂れに浮き上がる尻たぶの丸みは肉付きもたっぷり、むっちむちの色香を匂い立たせる。
その癖、無骨な剣帯の絡みつくウエストはしなやかに引き締まり、小麦肌も健康的な娘が佩くショートソードが単なる伊達ではないと知らしめていた。
午後の陽光を輝かしく反射する金の短髪と、眼力の強い蒼瞳、南国のビーチを想起させる小麦肌の顔立ちは他者の目を惹きつけるだけの魅力を有してはいるが、それ以上に今の戦士娘は目立っていよう。
それもそのはず、娘が今いるのは平民地区とは言えど外れも外れ。貧民街にほど近い娼館通りの真っ只中。まだまだ日も高い時刻なので下着姿で客引きをするお姉さんだとか、鼻の下を伸ばしつつ娼婦との値段交渉を行う男性客の姿は少なめだが、それでもゼナの様な若い娘が1人で訪れる様な場所ではないのだ。
■ゼナ > そんな己の場違い感に気付いているのかいないのか、小麦の頬にほんのりとピンクの色彩を滲ませた戦士娘は
「よしっ、行きます……!」
怯みそうになる己の心を叱咤する様に呟いて、薄暗い地下への階段を降りて淫具屋の店内に入り込む。
――――そこは、想像以上に猥褻な空間だった。
ピンク色の照明と、ねっとりと絡みつくような甘ったるい匂い。視界の通りと客に与える圧迫感を度外視して乱立する商品棚と、そこからはみ出す勢いでディスプレイされた数多の淫具の混沌たるや、生娘の脳を媚毒めいてくらくらさせる程。訳も分からない興奮にきゅんっと子宮が疼く。厚手のチュニックゆえに目立たぬものの、その豊乳は先程から硬く尖りっぱなし。当然ショーツのクロッチも溢れる淫蜜でにゅるんにゅるん。間近に立てば、若い娘に特有の柑橘の体臭に混ざって、甘酸っぱいメスフェロモンすら嗅ぎ取ることが出来るかも知れない。
■ゼナ > 紐に申し訳程度の布切れを付けただけといった卑猥な下着、どうやって着るのかも定かではないベルトの集合体といった風情の淫らな拘束具、ゼナが時折働いている酒場のユニフォームにも似たメイド服。
見ているだけで理由も分からずドキドキしてしまうそれらの着衣すら、店内に並ぶ淫具の数々の中では大人しいアイテムである事に気付かされた。
半透明の溶液に満ちた瓶の中を泳ぐスライム、触手、淫蟲。
ゼナの太腿程はあろうかという巨大なガラス製シリンダーに、様々な効能を持つ浣腸液。ローション、香油、軟膏状の媚薬類。
使用している素材も多様な張り型は、卵状のシンプルな振動淫具、分かりやすい男根型のディルド、双頭のウナギめいたものもあれば、胡桃大の肉数珠が連なるアナルパールなど色とりどり。
手にした途端、ゼナの魔力に反応してヴヴヴヴヴッと動き出す剛直の振動とうねりに鼓動が跳ねて呼吸も乱れる。幸いにして真っ昼間という時間帯ゆえか狭い店内に客の姿はほとんどない。監視用の魔道具などは使用しているだろうが、林立する棚が目隠しとなっているので店員の目を気にする事もない。
おかげでゼナは各種商品を実際に手に取り、商品に添えられた説明書きを読み込んで、じっくりあれこれ見て回る事が出来た。
その最中、いくつかの淫具を買い物籠に入れてしまった。
最愛の恋人のサイズに近い凶悪なまでに野太い疑根に遠隔操作の出来る卵型の淫具。浣腸いらずの排泄物処理用スライムは、飼い主の意思を受けて様々に形を変える高性能のちょっぴりお高い物を選んだ。
そして遂に見つけた薬品棚。そこに置かれた『ふたなり薬』。
妖しい道具屋の物とは違って妙な副作用や、特別な下準備なども必要としない使いやすい代物がずらりと並んでいる。
それぞれの商品説明を興奮と羞恥の紅潮に染まる童顔がじっくりと読み込んで、遂にはそのうちの一つ、淫具屋オススメの新商品を手にとった。
使用者の魔力次第ではあるが、服用直後に効果を発揮し、脳裏に浮かべたイメージ通りのモノを即座に生やすという逸品。射精機能も当然の如く有しており、強い意思を込めれば実際に子を孕ませる事すら可能なのだとか。
更に生やす肉棒は大きさも長さも形状も思うがまま。想像力と魔力次第では、ローパーの如き触手ペニスを無数に生やしての輪姦プレイも行えるというとんでもない代物だった。
その分値段も高いのだけど、恋人と同棲する様になって以来お金が貯まる一方であるゼナにとっては問題なく購入出来る物で
「―――――ん、これにしましょう❤」
買い物籠に2瓶放り込んだ。1瓶に錠剤が50粒。
少なくとも100回は爛れたふたなりセックスを楽しむつもりなのである。
そうしてその後もあれこれ買い物籠に入れたゼナは、ニヤニヤ笑いの男性店員に真っ赤な顔でそれを差し出し会計を終え、満足感に緩む顔を浮かべて淫具屋を後にするのだった。
ご案内:「平民地区 地下の淫具屋」からゼナさんが去りました。