2019/03/02 のログ
ご案内:「町外れの薬屋」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「町外れの薬屋」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > シュン…シュン…シシシ…

少年のあとりえであり、薬屋でも有るテントの中に、
お茶を淹れるためのお湯が湧く音が響く。

手探りでリラックス効果のある薬草を、
テント内部につるしていた縄からまさぐり、投げ入れる。

数十秒お湯にくぐらせたらおたまですくい上げ、
それを銀製のカップに注ぎ、
視線は本に落としたまま浅く唇を触れさせる。

「あつ…っ …… ミルクとハチミツ、どこだったかな」

苦味は抑えた茶だが、それでもなおミルクと甘みを欲する子供舌。

華奢な手足を椅子の上でぷらぷらさせながら、
客には見せない研究や調合に使う机をまさぐり、
牛乳と蜂蜜の小瓶を探して。

タン・フィール > テントの天幕の隙間からは、ほわほわとした優しい湯気がたちこめて、
その香りはジャムを煮詰めたような甘い芳香だった。

その芳しいお茶に、さらなくお菓子めいたまろやかさと甘みを期待して、
机の上の分厚い本や、妖しげな小瓶を整理しながら捜索する。

やっと目当てのミルク瓶とハチミツの小壺を見つけ、
中身を確認し、腐敗のたぐいが起きていないか鼻を鳴らして

「…うん…だいじょぶそ。」

とぽぽぽ…と、その2つをお茶に垂らして混ぜていく、
一口すすれば、薬屋特製のミルクティーの甘さにうっとりして

「ん……成功…!」

タン・フィール > 出来上がったお茶に満足しつつ、
そのまま本を読みふけって、夜も更けていく…

ご案内:「町外れの薬屋」からタン・フィールさんが去りました。