2019/01/19 のログ
ご案内:「ダイラスのお屋敷」にヴァレリアさんが現れました。
ご案内:「ダイラスのお屋敷」にアゲハさんが現れました。
ヴァレリア >  
「はぁん、退屈ー……」

広い広い居間
白を基調としたゴシックなテーブルに頬杖をついて、赤いドレスの少女が気怠げに溜息をついていた

人間の国で生活するようになってからは、楽しみの連続だった
港町の照会を乗っ取っての商売人の真似事なんて、新しい発見の連続で
人の気持ちを掴み取るには色んな手段があって、交渉での駆け引きをして…
まあそれなりに楽しくやっていたのである

しかしちょっとした身バレがあり、王都にうかつに近づけなくなってしまった
王国貴族のお得意様もたくさんいたのだが…
幻術で他人になりすまして活動すれば良いだけなのだけれど、
加護とやらが残っているこちら側ではその程度の魔力行使も案外疲れるものなのである

「記憶をふっとばす大魔術でも使えばいいのかしら…えーでもそれだとせっかくコネとかも出来てきたのにそれもおじゃんになっちゃうわよねー… ねー、どうしたらいいと思う?」

そんなことを言いながらちらっと視線を横へ流してみる

アゲハ > 「と言われても――とと、言われましても」

苦笑しつつ、紅茶を淹れる
もうこの生活を続けて、結構経つ。(仮)として、それなりにメイドとして動けるようになったはずだが
それでも、まだ目の前の(仮主人)の言動には慣れない

口調を改めながら、適度な温度。貴女の好みのハーブティーを要して机に置いた

「街でまた”遊びたい”のですか?」

ヴァレリア >  
「あ、アールグレイ、これすきー」

淹れてもらった紅茶の香りを楽しみ、口へ運ぶ
そう、ダイラスでの貿易なんかはとてもうまく行っているのだ
こうやって贅沢な嗜好品を楽しむことだってできる
ただ活動圏が狭まってしまっているのが納得いかない…

「だってお屋敷で部下に命令するだけ、なんてつまんないもの。
 港で貿易品の検分だってやり飽きちゃった、ダイラスだけじゃ退屈で退屈で…」

アゲハ >  
「それはよかったでし……――です」

噛んだ。ので言い直しつつ――
ハイスペックな能力に、ひぇぇと思いつつも。
脇に控えながら、話し相手
今は、そういう時間である

「とはいえ、身分が少しでも公になった今では警戒もされていますでしょうし。面倒になることは間違いございませんが――」

さて、そういったとき”母”ならどうしていただろうか

「学がないわたくしには、”枝”を派遣することくらいしか思いつきません」

過去、母から話を聞いたことを話すだけ話してみることにする

ヴァレリア >  
「やーだ、私自身が行きたいのー!!」

……と、ごねてみたところで、大体はこの仮メイドの言う通り
闇の眷属の力が大きく抑え込まれてしまう王都なんかでは面倒というか危険が…
まぁ力を抑えられた程度で人間程度にどうにかされる気もしないけれど、
たとえ10%でも可能性があるなら賭けない、というのが商会をやってみて得た経験の一つだ

「んー、でも枝って言ってもうちの商会にいるのなんてグールばっかりなんだけど。
 あいつらは私のそばから遠く離れたら加護とかいうのにやられて崩れちゃしー」

口元からカップを外してそちらを見やる

「うーん、アゲハ。ちょっと王都とか、いってみる?」

アゲハ >  
「行ったときになにかしらの不利益が生じてもいいなら、行ってみてもいいかもしれないですけれど」

一応。わかってはいるだろうけれど。危惧していることを口にしておくのも大事だろうと話してみる

「……え゛、あらひれふか」

噛み噛みであった

ヴァレリア >  
「アゲハなんて洒落た名前のグールいないでしょ、貴女以外に誰がいるの?」

怪訝に細まった目でかみかみメイドを見つめる

「うんうん、私の使いとして王都とか王城に行ってもらうのは十分アリね。
 貴女もこんな屋敷や港町の中だけじゃ息が詰まるでしょ?
 お金とー、あと馬車もちゃんと出してあげるから、行ってみない~?」

細められた目はそのまま笑みの形へ、にんまりをした笑顔でそう宣っていた
そして数瞬後にはあーおいしーと紅茶を飲む姿勢に戻っていた

アゲハ >  
「あわわわわ」

手をワタワタさせながら

「おたわむれを。あばばば、わたくしだと、返り討ちが関の山ですよぉ」

ひーんなんて言いつつ

「いえ、それなりに楽しんでますし。変なこともされないので十二分ですけれど」

――まぁ、言われればやらなくもない。命令なら、たまには。危険がないならまぁ

とかゴニョゴニョと

ヴァレリア >  
この子は何をさせられると思っているのだろう
使いの役目なんて手紙を届けて連絡をやり取りする程度だというのに
紅茶をいただきながらそんなことを思いつつ、再びカップから口を離して

「まぁまぁ、それもメイドのお仕事と思って……。
 あれ、それとももしかして今のって変なコトされたいっていう意思表示?」

そしてちょっとだけ意地悪げな笑みを向けた

アゲハ >  
「滅相もごじゃいません」

噛みつつもキリッと応えた。こういう元の性格だというのに判明したのはいつの頃だったろうか

「変なことと言われても、そういうアレそれには向いてない貧相な身体ですし。まぁ、その――やれと言われればやりますけど」

めちゃくちゃ嫌がっているわけではないようで

ヴァレリア >  
「やれと言われればやるのはメイドなんだから当たり前なんだけど…ふーん」

じろじろ、とその様子を伺いながら手元で空になったカップを弄びつつ…

「ちなみに変なコトとかアレってどういうコト?」

誂うような口調
同時にその赤い瞳が一瞬薄いピンク色の光を放ったような
そしてその光は一瞬メイドの彼女の胸を貫いたような
そんな、錯覚を覚えるだろう

退屈していたところに興味が湧いたので、ほんの暇潰し…
催淫の魔眼である

アゲハ >  
「ぁぅ」

見てしまった。いや、見ないというか。抵抗というか。そういったことはできないのだけど
眼の前のものは強大すぎるのだ

「――ぅぅ、えっと、えっちなこと、とか?」

首を傾げ。ずくんっと疼く腹部を気にしないようにしながらおかわりはいかがですかと、手を差し出す

ヴァレリア >  
「ふふ、じゃあちょうだい?おかわり」

手元で遊んでいたカップをはい、と差し出して
少しずつ少しずつ、疼きが大きくなっていくだろうその様子と表情を伺い愉しげに

「えっちなこと、えっちなことかぁ…例えばどんな?」

意地悪な質問は続く

アゲハ >  
「ぁぁ、ぃぃ、ぅぅ……」

どんどん強くしてきてるような気がするので、困ったような視線を送りつつ

「えぇっと――身体、弄られたり、拷問、されたり、とかぁ?」

経験はないに等しいので、疑問形である

けれどちゃんとカップを受け取りつつ紅茶のおかわりを淹れて。カップを返した

ヴァレリア >  
吃りながらもちゃんと応える様子に、くすくす、と
小さな笑みを浮かべて、おかわりの注がれたカップを受け取る

「身体って言っても、手とか足とか顔とかじゃないわよね?
 どのへんを触られたら、えっちなのかな…?
 あと、拷問ってどういうこと、されるの……?」

催眠音声じみた甘ったるい声で、まるで囁くようにして質問を繰り替えしてゆく

アゲハ >  
「ごごかんべんをぉ」

きゅうっと、メイド服を手で掴む。仕掛けられてるのは明白だった
こまった、たいへんこまった。とはいえ、どうすることもできないのだが

「むね、とか? 首、とか? 耳とか?」

一つ一つ数えるようにあげつつ

「ぇぇ……拷問……――切断?」

発想がグロッキーだった

ヴァレリア >  
「………」

愉しげに答えを聞きながらお茶を飲んでいたが、最後の答えで思わずそれが止まった

「…え、そういう拷問がえっちに感じるの…?
 な、なかなか上級者ね、アゲハったら……」

流石のヴァンパイア令嬢も切断までは好んで出来ない
…触手で串刺しなんかは愉しんでやるけれど

アゲハ >  
「あ、いや、そうじゃなくて。その拷問って聞いたらそれくらいしか思い浮かばなくて?」

てへっと言いつつ

「そ、その前に。というか話し前に。今なにかしてるのストップしません?」

しません? と首をかしげた

ヴァレリア >  
「もー!えっちな話なんだからえっちな拷問を答えなきゃダメじゃない!」

怒られた
ちょっと口を尖らせている

「え? どうしよっかな…。
 というか貴女あんまり効かないタイプなのかしら…あ、魔族だから…?」

うーん、と口元に人差し指をあてて考えた後に、強めた

アゲハ >  
「……? 拷問って苦痛を伴うものでは?」

発想が貧弱なだけであった
えぇ、怒られたと困ったような表情

「……わかりませんけどっ」

なんかお腹が疼く。ひどく疼く

「つよ、つよくしてません? つよくしてますよねっ!?」

あぁ、もうというように声を張る。でも甘い。甘い、とろんとしたこえと――
あぁ、溢れる”花の蜜”。ニオイ――美味しそうに感じる、ひどい甘い、ニオイ……

ヴァレリア >  
「だから貴女がえっちなことといったら拷問って答えて───」

継続した話題なのー、とムキになる

「うん、あんまり効いてないみたいだからなんでかなって…。
 あ、良かったちゃんと効果あるみたい。しばらく使わなかったから弱くなったかと思っちゃった。
 ……ん、いいにおい。こっちにおいで?」

アゲハ >  
「…………??? えっちなこと、捕まる、捕まったら拷問されるって思っただけなので」

最初の方は発想が飛びすぎていたようだった

「いや、ちゃんときいてます、きいてます。てか効かないくらい高位じゃないです、来たばっかのときも効きましたよ?」

もぉなんていいつつも、え、今側に行くの、って顔

「――はぃ」

逆らうことも良くないので。とりあえず寄ることにした
傍に立つだけ

ヴァレリア >  
なかなか突飛な発想するなあ、と思いつつ
近くに寄ればより良い、甘い匂いが漂って…

「ねぇねぇ…このニオイ、ドコから出てるの…?
 甘くて美味しそうな、蜜みたいな香り──」

椅子に座ったまま、メイド服の上からお腹の下あたりに顔を近づけ鼻を鳴らすようにして

アゲハ >  
「――ぜ、ぜんしん?」

あんまり考えたことがなかった
すんすんっと、鼻を鳴らせば。甘い匂いがお腹からも、下からも、上からも――いくつもの甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
催淫魔法のような、その甘い匂いは頭をクラクラさせて、発情させていく――
まるで伝染するように――

「――今、あせかいちゃってるので、そのせい、かも?」

ヴァレリア >  
「……───」

きゅん、と自身のお腹の奥が高鳴ったのを感じる
この子は、高位でないと自称しながら、なかなかにスゴい
こんな子が町中で花売りをしていたなんて、よく無事で今までしたものだと

「そう、それじゃティータイムもこれまでにして、一緒に湯浴みでもしましょうか…?
 この間みたいに、綺麗にきれいに、洗ってあげる」

クス、と少しだけ熱っぽく微笑んで、組んでいた脚を戻すと椅子から立ち上がって

アゲハ >  
「――え、またですか。またあれですか」

最初の時を思い出し、緊張する
緊張は、また甘い匂い。また別の”香り”が脳にずしんっと、染み付いてきて。あまくあまく、電流を流したような刺激――

「――しょ、しょっき片付けないとっ」

意味ない逃げを試みた

ヴァレリア >  
ぱちんっ、と指を鳴らす
どやどやと三人程の執事(グールだけど)が現れ食器やテーブルクロスを含め綺麗に回収していった

「このお屋敷に女の子は私と君しかいないんだから、仲良くしましょーね♪」

にっこりと満面の笑みを浮かべた
どうやらメイドは逃げられそうもないようだった

宵闇が少しずつ帳を降ろしにかかる中、屋敷の浴場は甘い甘い匂いに包まれてゆくのだろう

ご案内:「ダイラスのお屋敷」からアゲハさんが去りました。
ご案内:「ダイラスのお屋敷」からヴァレリアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の天然温泉」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 九頭龍山脈の旅館街のすぐ近く、天然の温泉
普段は獣達も入りに来たりする温泉を、今日は独り占めしてる天使
人懐っこそうな、幼い子である、腰を岩におろして半身浴
気持ちよさそうに。くああ、とあくびをしてる