2018/12/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 場末の酒場」にグラディスさんが現れました。
グラディス > 平民地区の場末にある酒場は常に雑多な賑わいに満ちている。荒くれ者が多いだろう客の中で、二人用の小さなテーブル席にのびやかな両脚を組んでどっかりと座り込み、一人酒盛りに興じる娼婦の姿があった。安酒ではあるが酔えれば何でも良いとばかり、テーブルには既に空になった酒瓶が幾つも並んである。他には少しの肴と煙管の煙草盆。化粧映えのする頬はほろ酔いで既に赤い。

「ちょっとォ、酒が足りないわよぉ!早く次持ってきてぇー!」

やや舌っ足らずだが良く通る声で店員に空けたばかりの瓶を振り、お代わりを要求する横柄な態度は女の性格そのものを現していた事だろう。今日一日飢えなく過ごせる分には既に稼ぎ終えた後。もしかしたら女の両脚の付け根からは性の匂いがほんのりと立ち込めているかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 場末の酒場」にハレスさんが現れました。
ハレス > 酔っ払いの女の注文に、いかにもやれやれといった表情を隠しもしない店員は、追加の酒瓶を彼女のテーブルへ持っていこうとする。
と、それを制したのは彼女に背を向け、カウンター席でゆっくり飲んでいた一人の男だった。
背中を見るだけでわかる体格の良さだけでなく、逞しく太い腕が店員を遮るように伸びたのだ。

「その辺にしときな嬢ちゃん。
飲みすぎちまったら誰かも知らねぇ男連中に上へお持ち帰りされちまうぞ」

男は笑いながら女に顔を向ける…手に持った酒瓶が小さく見えるくらい体格の良い男だ。
彼の言う上というのは、簡易な宿になっているこの酒場の上の階のことだということくらい、娼婦であればよくわかっているはず。
良く見れば店内の荒くれもの連中の中に、にやにや笑いながら彼女へじっとりとした視線を送る男がちらほらといることだろう。
確かに飲みすぎて酔いつぶれれば、タダで身体を弄ばれそうではあったか。