2018/11/11 のログ
ご案内:「王都マグメール貧民地区 裏マーケット」にユエルさんが現れました。
ユエル > (どこから嗅ぎつけたのか、大人の玩具、性玩具・・・それに連なる商品を取り扱う店を集めたマーケットを開くのでそこに出店してみませんか。そういう招待状が店に送られてきた。正直、悩んだけれどもそういうところに顔を出すのは恥ずかしい。恥ずかしい、けれど・・・お店の知名度をもう少し上げたいのも事実。そうすればもう少しお薬が売れて、いい窯も用意できるかもしれないし、欲しい本も買えるかもしれない・・・。ぽやぽやと欲しいものを夢想した結果、 よし とそこへの出店を決意した。 話によるととある貴族の方が不定期に開催してるマーケットで、とある娼館の1階部分を使っているらしい。)

・・・やっぱり、ちょっと荷が重かった、かもしれません。

(そして、勇気を振り絞って参加したマーケットであるけれど、魔女は開始10分程で既に後悔の念を多少抱いていた。周囲のお店ももちろん、そういうお店であるのだけれど、実演販売、とのたまって奴隷か、それとも店員なのかわからないけれどやけに露出度の高い服を纏った女性にその淫具を実際に使ってみたり、女性の店主自らその道具がどういうものか自分の身体を使って説明してみたり、とただのマーケットではなく、とても淫らな空間となっていた。おまけに娼館であるから、娼婦が客を誘惑にさえ来てしまっていた。 魔女本人としてはなんか、思っていたのと違う・・・という想いでいた。もっとこう・・・こっそりとそういうのが好きな人がこっそり買っていくものかと思っていたんだけどみんなアグレッシブに自分のところの商品を推していて、少女はその熱にすっかり呑まれてしまっていた。

恥ずかしいから、と正体を隠すように帽子を目深く被り、露出度もほとんどない魔女然とした格好の少女はある意味目立ちこそすれど、客の視線を強烈に惹く程ではなく。一応、時折興味本位で客が訪れ、ちらりと商品を見ていったり、時には買ってくれたりもしたけれど、いまいち売れ行きなどはよくはなく。)

ユエル > (結局、少女はあと一歩踏み出すことが出来ず、売れ行きはいまいちで終わったらしい。けれども、一応はそれなりの高品質な商品であったらしく、少しだけ。ほんの、少しだけ知名度は上がったそうな。)
ご案内:「王都マグメール貧民地区 裏マーケット」からユエルさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋3」にカイサーさんが現れました。
カイサー > (治安の悪い貧民地区の裏通りにある飲み屋。荒くれ共のたまり場となっている店内は酔っ払った男どもの大声や時には怒号などが飛び交い、賑やかというにはあまりにも騒がしい。そんな店内に純白の騎士服を着た聖騎士が入ってくる。明らかに場違いな女聖騎士の登場に、ニヤニヤと下品な笑みを向けるものや、露骨に値踏みをするもの、その聖騎士の存在自体が忌々しいと睨みつける者など様々。そんな男達の視線を冷徹な眼差しで見返し、カツカツと靴音を鳴らしながらカウンター席へ腰かける)
ご案内:「設定自由部屋3」にボリスさんが現れました。
ボリス >  当然、柄の悪い店の中の誰もが、好悪の別はあるにせよ遠巻きに視線を投げていた。毅然とした聖騎士の態度に結界でも張られたように、絡みに行く者もいなければ、嫌悪をぶつける者もいない。

「おや――これは珍しい。このような場所に、聖騎士様がいらっしゃるとは」

 その中でカウンターの先客が口を開く。長身の男。傭兵や冒険者を思わせる出で立ち。

「老婆心ながらですが、ここは、貴女のような方には不似合いかと思いますが……何用でしょうか?」

 眼鏡の奥の瞳は柔和に細められ、聖騎士へ向けられる言葉も、この場を考えれば場違いに丁寧なものだった。

カイサー > (スツールに腰掛けると数席離れた席に座る先客が声をかけてくるのを視線だけ向け、キクンッと肩が跳ね上がってしまう。目の前の男に陵辱された記憶はまだ生生しく、眉間の皺を深く刻み不機嫌さを隠そうともしない。
この男と再び出会ってしまったのは全くの誤算であったと、震えるほどの怒りを感じながら精一杯冷ややかに睨みつけて)

「……今夜貴様がこの店にいると知っていたら来なかった」

忌々しげにそう返すとすぐにふいっと視線を外し、マスターへ声をかける。
以前、情報を提供してもらった際の報酬を渡しに来たと伝え、金貨が入っている袋を手渡して。
マスターが何か飲むかと聞いてくるも、水をくれと何とも色気の無い返答。
ミネラルウォーターを渡されると、コクコクと飲んで一息ついて。

ボリス >  怒りに満ちた攻撃的な光を宿してなお美しい聖騎士の視線。
 動じるどころか、それを鑑賞して楽しむように微笑む。

「それはそれは。……私はまた、貴女が“解放”されるために、わざわざいらっしゃったのかと思ったのですが」

 立ち上がると、陵辱者であることなど忘れたかのように気安く距離をつめる男。しかしその言葉は、あの時のことを克明に覚えていることを示しており。

「あの日、許しを請いながら本当の自分を見せてくれた時にも思った通り。聖騎士の位を持ちながら、わざわざここまで足を運ぶ……貴女はまだまだ、その堅苦しい場所から解き放たれたがっているのではないですか」

 あの時、聖騎士の精神を汚染した魔力の痕跡はまだ残っており。声の無視を妨げる。

カイサー > (コトン、とグラスを置き冷え切った瞳で男を見返す。解放などと自分勝手に都合良く解釈をしている男に対する嫌悪感の表れ。
続く男の言葉に、無意識に手が男の頬を叩きパンッと乾いた音が鳴る)

「……黙れ。聖騎士であることは私の誇りだ。これ以上腐った言葉を吐き出すのなら、この場で貴様を殺す」

男の言葉に簡単に激昂してしまうのは、やはり聖騎士として未熟である証。
奥歯をギリリと噛み締めながらぞわり…と怒りで髪が逆立つ。さすがにマスターもあわてた様子で、喧嘩なら外でやってくれと言われ、漸く我に返り、すまない、とマスターに謝って。

ボリス >  響いた快音。男は頬を押さえ、微苦笑した。

「あの事があったにも関わらず、抗い得るとは。
 ……素晴らしい精神力ですね。聖騎士様」

 意外にも男は引き下がる。怒りにおびえた風など欠片もないが、その“力”に対しては敬意を抱いたのか、それともただの気まぐれか。

「よい夜を、カイサーさん。また、お会いしましょう」

 男がドアへ向かい、一触即発の空気は免れた。えもいわれぬ緊張感の漂っていた店内に、安堵の空気が流れた。

ご案内:「設定自由部屋3」からボリスさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋3」からカイサーさんが去りました。