2018/11/02 のログ
ご案内:「九頭竜山脈 山頂付近」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「―――ん、ぅ……。」

かすかな声音と共に黄金の睫毛を持ち上げれば、ランタンの淡く灯したオレンジの色彩が揺れる雪洞の白壁が間近に見えた。空気の取り入れ口から聞こえる吹雪の音は未だ止む気配も無く、埋めた入り口を崩して確認する必要も無さそうだった。

針葉樹すら姿を消した山頂付近の雪山で、天候が崩れるのを察知して雪洞を掘ったのは昨夕の事。狭苦しくはあるものの突貫工事で作った避難場所としては思ったよりもいい出来になったと思う。
ゼナ一人であったなら、ここから2日程の位置にある麓の村まで強行軍で辿り着く事も不可能ではないだろうが、幸いにして食料にも装具にもまだ余裕がある。なれば無理をせず、ここで数日吹雪の止むのを待ち、安全を確保した後に下山する事にしたのは、眼前にて寝息を立てる相手の存在があったからだ。

一糸纏わぬ素肌が触れるのは、瑞々しく木目細かな同性の柔肌。
二人で持ち寄った毛皮やマントの中、裸身の人肌が暖かく心地いい。
昨晩、互いに暖め合うだけでは飽き足らず、同性同士、背徳的で淫らな行為に及んでしまったのはゼナのせいなのか、未だに浅い眠りの中で揺蕩う彼女のせいなのか。なんて益体もない事を考えながら伸ばした人差し指が、彼女の頬をぷにぷにとつつき、柔らかくて暖かな感触に頬を緩めた。

ゼナ > 「―――わたしももう少し寝ておきましょうか。吹雪、明日には止んでくれるかなぁ……。」

一頻り彼女の頬の感触を楽しんだゼナは、少しばかり肌寒さを感じて再び毛布の中へと潜り込む。
小麦色の豊乳を彼女の胸部にむにゅりと押し付け、むっちりと肉付きの良い下肢を絡めて瞳を閉じる。
滑らかな肌の感触と、柔らかな体温、そして優しい香りに包まれて――――程なく、薄暗い雪洞内に二人の娘の寝息が重なった。

ご案内:「九頭竜山脈 山頂付近」からゼナさんが去りました。