2018/10/18 のログ
ご案内:「ステッパーズ遺跡」に紅月さんが現れました。
■紅月 > [ツヅキ カラ ハジメル]
■紅月 > [1d20→15=15]
[あなたはこの遺跡で学問的見地からとても重要な遺物を発見した!それが何であったかは自由に決定して良い。
ただしそれがあなたに理解可能なものかどうかはわからない。重要性を理解できず現金的な値打ちが無いものと見切りをつけてしまっても構わない。]
かつ、かつ、かつ…
先の部屋にて見付けた下り階段を降りてゆく。
あのやたら怪しげな宝箱の置かれた高台…そこへ上る階段の、裏。
隠されるように密やかに存在した其所より先へ…どうやら暫くの間は誰も出入りしていないらしく、蜘蛛の巣が張ってるし埃っぽい。
さすがに蜘蛛の巣だらけにはなりたくないし、明かり代わりに呼び出した鬼火に道の処理を頼んで先に入って貰えば、勝手に壁面に光が灯り…瞬く間に蜘蛛の巣や埃なんかが払われてしまった。
…あからさまに、今までとは少し様子が違う。
■紅月 > そうして階段を下りきった場所…そこは何だか不思議な部屋だった。
四方は壁画で覆われており、天井にまで何か描かれている。
正面の壁画の前には台座が一つ…台座の上には燭台が1対と、他にも何か置かれているようだ。
「何だろ、此所…?
変な気配は…無い、な……ん、これは、神代文字か」
壁画を興味深く眺める。
初めて、初めて見る筈だ…なのに、何処かでこれを見た気がする。
「…景色……否、違うなぁ、景色ならわかるはず。
でも…これは…あぁ、そうだ映像!」
それは以前、遺跡でやたら強い力を秘めた女の子と出会い、一緒に散策した時に見付けた魔導機械が映し出した立体映像…その情景に似ていた。
どうやら古い時代のアレコレを規制しているらしいこの国では"其れ"を所持どころか、知っているというだけでも面倒になりそうな気がした故に、その魔導機械を女の子にあげてしまった為…今となっては同じものか確かめる術はないが、おそらくこの壁画も太古のマグメールだ。
「……こっちは、ヒトとミレーに妖精、天使…?
何だ、神話か何かかねぇ?」
壁画を見上げながら首を傾げる。
残念ながら己はこの国の神話については知識がない…確か主神が黒き神のヤルダバオートである事と、その前にもう一柱、白き神が居た事だけは妖精達のウワサで知ってはいるが。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」に紅月さんが現れました。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」に紅月さんが現れました。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」に紅月さんが現れました。
■紅月 > 「と、なると…ここにあった筈なのは……
この国の"神様"…だった、のかな」
階段のある出入り口から見た、正面…そこにあったであろう壁画は劣化したのか人為的なのか、重要な所が壊れてしまっていた。
この有り様では何が描かれていたか、詳しい者ですら判別出来ないだろう。
「…見たかったような、知らずに済んで良かったような……」
思わず、脱力したようにヘラリと苦笑する。
この国のアレコレを考えれば、きっとこれで良かった…が、己の知的好奇心はまだまだ足りぬと喚き散らしている。
はてさて、どうしたものかね…と、やっぱり苦笑に至るのだ。
「……さ、気を取り直して。
…何の本だろ、これ」
真横の台座を眺める。
台座の上には前述したように燭台が1対、そして、何かの本が置かれている。
所謂"古書"と呼ばれるだろう其れは重厚な革の装丁に金属の留め金のついた、実に美しい物で…手を触れればカチリと封が解かれた。
ぱら、ぱら、ぱら…
静かな部屋にページを捲る音だけが響く。
「……、…祈祷書…じゃあない、な。
…譜面、と……詩?
……歌集なんだろうけど…あ、え…おん?」
羊皮紙を捲る手を止め、首を傾げる。
眉間には皺…度々出てくる"AEON"とやらの読み方がわからない。
何かの名前なのだろうし、その名の主が讚美されてる事はわかる…のだが。
「…森の精霊達に訊けばわかるかな……」
パタン、と、歌集らしき其れを閉じて、亜空間へと仕舞い込む。
これは収穫と呼べるのだろうか…よくはわからないが、とりあえず帰ったら演奏してみよう。
讚美の詩はわからなくても、楽譜は読めるのだから。 [1d20→13=13]
■紅月 > [1d20→13=13]
[長い回廊をメデューサが徘徊している。こちらを探っているのか一定のルートで巡回しているらしい。あなたはうまくやり過ごしてもいいし、真正面から戦ってもいい。
ただし彼女と視線が合ってしまえば体が石化してしまう。長い蛇の尾も締め付ける力が強いので注意すること。]
その後、台の裏などもしっかり調べて何もないことを確認すれば…階段を登ってもと来た部屋へと戻り、次の部屋へと足を踏み入れる。
…しかし其処は、部屋というより廊下であった。
「んー…?
なんだ此所、変なの…前にも後ろにも曲がり角。
……、…あれっ?
今度は部屋がいっぱい」
曲がり角の先を覗き込んでみれば、扉が4つ。
どれかが当たりなのか、それとも…
「……どれがいっかな…いっそ総当たり、は、ダメそうね」
呟く最中に気付いた、何かが這う…ついでにカラカラと蛇の尾の音。
面倒な予感しかしない。
…しかも、どうやら此方に近付いているらしい。
「…ぇえい、ままよ!」
一か八かの運試し、右から2番目の扉をガチャリと開けてみた。 [1d20→3=3]
■紅月 > [1d20→3=3]
[あなたは前方に盗賊たちがたむろしているのに気づくだろう。彼らは4人組でまだこちらには気づいていない。
不意を打って襲撃するのも、敢えてやり過ごすのも自由だ。ただしこちらの人数が少ない場合は手強い相手になるだろうことを覚悟したほうが良いだろう。]
「あっ」『えっ?』
開けた扉には先客が居た。
前にも見かけた盗賊である。
「…お邪魔しましたっ!」
扉を半開きにしたまま、急ぎその部屋を離れて駆け出す。
一番左の部屋へと逃げ込んだのは、どうやら間一髪…廊下から、断末魔のような叫び声が聞こえた気がした。 [1d20→11=11]
■紅月 > [1d20→11=11]
[床一面に麻痺毒を持つ毒蛇の群れが這い回っている。致死性は無い種類のものだが噛まれれば1時間程度は体が痺れて動けなくなる。
出口まで工夫して蛇を退けるか、避けたほうが無難だろう。]
しかし、一難去ってまた一難…まさか廊下でお食事中なレディのお子さん達だろうか、何だか物凄く睨まれている。
これは一歩でも動いたら、声をあげたら…四方八方から飛び掛かって来そうだ。
己は治癒術師、解毒能力には自信がある。
だからといってこの数にカジカジされるなんて御免被る。
…故に、じっと待つ。
じっと、じっと、じっと……カラカラどころかガラガラ響く、己が背後の扉の向こうから気配が消え失せ…廊下から、パタン、という扉の閉じる音が聞こえるまで。
――――……、…今だっ!!
ガチャリと大きな音を立て、転がるように部屋を出れば直ぐ様扉を閉める。
飛び掛かった毒蛇のぶつかる音だろう其れがバンバンと響く。
…大蛇に気取られてはかなわん、急ぎ隣の部屋へと入ろうか。 [1d20→6=6]
■紅月 > [1d20→6=6]
[なんと幻術トラップのかかった部屋だった!あなたの好きな人やものが誘惑を仕掛けてここへ足止めしようとする。
心頭滅却し、雑念を追い払うか、魔術を解除するすべがあれば無事通り抜けられる。
ただしその手段がなければしばらく幻術に囚われ、無為な時間を過ごす羽目になるだろう。]
バタン、と、扉を閉める。
外ではカラカラと音が鳴っている。
そろそろ一休憩したいと正面を見た、その時だった…其れが目に入ったのは。
「……、…ないわー、マジないわー。
遺跡内に甘ロリ仕立ての超絶可愛い部屋とか、それだけは絶対ないわー」
ガクリ、と脱力する。
この外と中との落差はもう、ほぼほぼ間違いなく幻術トラップか何かだろう。
「くっそぅ、私が可愛いの好きだからって…可愛いの似合わないの地味に気にしてるからって……わざわざ、こんなところでっ」
ふるふる、と小さく震える。
怒ればいいのか悔しがればいいのか…否、どちらにせよ気持ちの行き場はない訳だが。
はぁ…と、深く深く息を吐いて。
もう一度ゆるゆると正面を見れば、出入り口。
こんな場所は早く出てしまおうと、先へ進むのだった。 [1d20→16=16]
■紅月 > [1d20→16=16]
[しまった!ここは罠の巣窟だったらしい。両側の壁が押しつぶそうと迫り、天井が落ちてきて、落とし穴が開く。一難去ってまた一難、床から槍が突き出し向かいから弓矢が降り注いでくる。
機転を効かせて罠を解除するもよし、あるいは全力で避けてしまうのも手だろう。うまく生き延びて欲しい。]
次の部屋に着いた途端、ガコン、と音がする。
ギ、ギ、ギギ……
何かの擦れ動く音、ミシリと部屋の鳴る音…嫌な予感しかしない。
はぁ、と、ひとつ溜め息をつき…ふっ、と笑う。
そうだ、これこそ…これでこそ遺跡だ。
「ふ、ふふっ…来いよォ物理トラップぅ!
幻術なんか捨ててかかって来い!!」
…嬉々として全て避けきる紅月の目尻に光るものがあったとか無かったとか。 [1d20→14=14]
■紅月 > [1d20→14=14]
[遺跡の調査に来ていた同業のドワーフと出くわす。ただしかなりのご高齢でドワーフ語の訛りが強く、共通語では会話にならない。
あなたがドワーフ語を習得しているか、あるいは何らかの意思疎通手段を持っているのならば彼は珍しい鉱石を一つ譲ってくれるだろう。]
荒い呼吸音が響く。
延々と罠の山を潜り抜け、再び転がり込むように次の通路へ…と思えば、何かに躓く。
メンタル的にヘトヘトだった事もあり、そのまま何かを巻き込んでズッコケた。
「あいたたた…っえ、わ、すみません!
…あれっ、ドワーフ族?
こんなところで一体何を…?」
きょとんとしながら首を傾げる。
話を聞けば、どうやら帰還アイテムを盗賊に奪われて難儀しているらしい。
「あ、じゃあ送りますよ…何だか紺屋は疲れちゃった。
……えっ?お礼?
うわぁああ、ありがとう!」
こうして、今回の旅は幕を閉じたのだった。
一体あの本は何だったのか…調べるのが楽しみだ。
ご案内:「ステッパーズ遺跡」から紅月さんが去りました。