2018/10/02 のログ
ご案内:「森の奥深くにある泉近くの、ガラスで造られた東屋」にカイサーさんが現れました。
■カイサー > 森の奥深くに開けた場所に美しい泉が湧いている。その近くにはガラスで造られた美しい東屋。ドアを開ければ中には大きな天蓋つきの白いベッドが置かれてあった。
スヤスヤと穏やかな寝息をたてながら一人の女が眠っている。普段の近づきがたい冷たい表情から想像できないほど、安心しきった寝顔で。
■カイサー > 木漏れ日が射す中、そのまま穏やかに眠り続けているのだった。
ご案内:「森の奥深くにある泉近くの、ガラスで造られた東屋」からカイサーさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にルルさんが現れました。
■ルル > 学院で薬草採取という課題を貰い自然地帯の森へと向かう。
その日に戻れそうにない野外課題は初めて、講師や友人に何度も確認をして準備を整え。
そうして今に至るのであるが……。
「……これで…最後……かな」
森に少し入った所に魔物除けの結界を張りベースキャンプとしての探索。
勿論奥になど入る事無く森の浅い場所で薬草を探して歩き。
一応ノルマと言える量を集め終えればゆっくりとキャンプに向けて脚を向ける。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > キャンプに足を向けて歩きだして程なく、傍の茂みがガサガサと大きく揺さぶられる。
その茂みの中から、枝葉を断ち切るように生えてくる無骨で…鈍く光る大型ナイフ。
更に姿を表すのはフードをかぶった人の姿。
見方によっては賊に見えるかもしれない。
「ふー…」
一息ついて、草の浅いところに出れば一息。
森の奥からでてきたようで、フードやマントには木の葉等がくっついている。
■ルル > 「………?」
気配を察するなどは苦手なだけに、傍の茂みが動けば驚き慌てて離れる。
動物か魔物か、それとも他の何かのかとまだ新品と言えるメイスに似た杖を構えて。
プロから見れば隙だらけだが、できる限りの警戒と見据え。
最初に見えた大型ナイフにびくっと身を震わせ、次に見たフードをかぶった人影。
「………誰…?」
答えが返ってくるかなど分からない。
だけど問いかけてしまうのは癖で言葉をかけ。
見た感じ森の奥から出てきたのか…そんなことを何故か冷静に考えながら、襲ってくるなら直ぐに魔法を使えるように身構える。
■ブレイド > 「んえ?」
声をかけられたことに驚いたのか。
いや、そもそも想定していなかったというべきか、間抜けな返事が帰ってくる。
新しい武器の振り心地を試すため、比較的簡単な採取依頼を受けたはいいが
藪を切り開いたところに人がいるとは思っていなかった。
「え?あ…ブレイド…っていうんだが…えーっと、冒険者だ」
とりあえず、キョトンとしたまま返事をする。
思わずナイフはおろしてしまうが、相手は警戒しているようで…驚かせてしまったのだろうか?
■ルル > 襲ってこない?噛みついてこない?
そんなことを考えて恐怖を押し殺しながらの問いに返ってきたのは間の抜けた返事。
その返事に僅かに構えたメイスの先端が下を向き。
危ない人ではないのかと様子を伺うようにして一歩下がり。
「……それ……名前……?冒険者……?私……ルル……」
名前まで答える相手、声からすると少年と思われる。
反射的に名前を答え、ナイフを下ろす様子に襲ってこなさそうとつられてメイスを下ろして。
■ブレイド > 「ルル…えーっと、一応聞くけど、盗賊やらなんやらってわけじゃねーよな?」
明らかに武器の構え方が素人だし
自分を見る視線もなんとなく怯えているようには見えるが…
確認は大事だ。と、言っても、その可能性はほぼ0と言ってもいいだろう。
武器をおろしているのだし。
くるりと肉厚のナイフを一回転させて、腰の後ろに備え付けた鞘に収める。
「えーと、賊じゃないってならなんだ?冒険者…にも見えねーけど…
こんなところで迷子とかじゃねーだろうな?」
こちらは冒険者だからどこにいてもおかしくはないだろうが…相手の姿を見れば
森で動き回るには不向きなように見える。
■ルル > 「……違う……えっと……ブレイド…も、盗賊……じゃない?」
冒険者と聞いたがそれが本当かわからず。
自分の冒険者の基準と言えば友達の少年基準。
その基準で考えると冒険者名のあろうがはっきりとはわからず。
ナイフを回転させることにまた震えるが、仕舞っただけと判れば安堵の息を吐き。
「……学院の……課題…。フィールド…ワーク……。
迷子じゃ……ない……よ…」
首を左右に振り迷子を否定して、メイスを不慣れな動作で腰のベルトに引っ掛け。
先ほど採取した薬草をそっと差し出して見せる。
■ブレイド > 「違う…っていっても信じてもらえねーか。
えーっと、これ。ギルドの依頼書、んで、こっちが今回の依頼で採取してきた薬草と香木の枝」
一人で森の中、得物を持った不審者に出逢えば不安になるのも仕方がない。
とりあえずこちらも、自身が冒険者であることを証明できそうなものを、ルルと名乗った少女に見せる。
「何なら武器も外したほうがいいか?」
不慣れな様子を見れば、武装している相手がそばにいるだけでも不安であろう。
腰のベルトをおとし、鞘に収まった大型ナイフ二本を地面に落とし。
「学院?えーと、あれか?まほーの学校みたいな。
こんなとこまで一人で行かされるのかよ…不用心だな…」
学院…詳しくはないが、知識としてはある。
■ルル > 「……怪しいの……お互い……様……。
依頼書に……採取したの……?」
こんな場所、森で会えばどちらも不審者に見えてしまう。
本当かと怪しんでいると見せられた依頼書と採取物にそうなのかなと一応信じて。
「……大丈夫……変な事…したら……魔法…使う…から」
そこまではしなくていいと首を左右に振り。
そうしている間に少年は腰のベルトもナイフも地面に落としていて。
「うん……たぶん、そこ……
薬草……探し……だから…」
仕方なく来た、そういう様子で少年を見ては肩を落として。
■ブレイド > 「まー、信じてくれなくてもいいぜ?
別に、アンタを襲って食っちまおうなんて思っちゃいねーし」
フードをかぶったままの自分の姿はあからさまに怪しい。
自分でもそう思うくらいなのだから、何を見せられても訝しんでしまう心境も理解できる。
だが、一応疑いは晴れたようだし、相手も自衛の手段があると聞けばほっと一息。
「ふーん、薬草探しね。んで、反論しねーってことは一人なのは間違ってねーってことか。
なんか、危なっかしいな…」
簡単に素性を明かしてしまうあたりも、あまり戦闘に慣れていないように見える姿もだ。
「どうせオレも今日はここらで野営だ。
せっかくだし、一緒にどうだ?」
■ルル > 「……一応……信じる……。
……そ、それなら……いい…」
フードを外さない姿はいかにも妖しく見える。
しかし危害は加えないというので一応は信用をして肩の力を抜き。
もし襲われれば魔法が間に合うかはわからないが自衛できることのアピールは成功したようで。
「うん……自分で…見つける……課題……。
この先……キャンプ…作ってる……。魔物除け……やってる…」
だから大丈夫というように告げて、そこに人が来るという考えが抜けていて。
「そう……なんだ……それじゃ…来る……?」
少年も野宿と聞くと、自分のキャンプに来ると声をかける。
■ブレイド > しゃべるのがあまり得意ではないのか
それとも警戒しているせいか、途切れ気味の言葉を聞き取って頷き
「見た目が怪しいってのはオレも承知してる。
信じてくれるってーならありがてえ。
自分の身が守れるってならいいけど…勉強専門のやつは大変そうだな。
その…フィールドワークってやつ?」
大変そうだと苦笑しつつも落ちたベルトを拾い上げて肩にかけておく。
そして、一緒にという案には、割とあっさりと乗った彼女。
不用心だとは思うが、あえてそれを注意すべきではないあろう。話がこじれる。
「おう、そうさせてもらう。
世話になるかわりに、護衛の真似事くらいはするからさ」
けらけらと笑ってうなずけば、彼女に歩み寄り、案内をしてもらおうと。
■ルル > 「……こんな場所……だから……凄く…怪しい…。
でも……襲って…こない………なら…安心……。
魔法……得意…だから……、そ…フィールド…ワーク」
不慣れな野外活動なので大変と肩をまた落として吐息を吐き、ベルトを拾うのを眺める。
少年と出会っていなければ、キャンプに戻り休むつもりだったので少年の案に頷き。
そこには最初に見せた系関心はなく、無防備そのもの。
「……魔物…来ないから……ゆっくり…休める…。
護衛……?あ、うん……お願い…ね?」
危険はないと思うがお願いと頷き、少年が歩み寄ってくれば案内するように歩き出す。
■ブレイド > 「ま、そうだろうな。
マントの下に武器でも隠してりゃ、装備を外したように見せかけてーなんてのもできるだろうし…
いや、オレはやんねーけどな。
んで、魔法が得意…か。そりゃ羨ましいが、だましうちやら不意打ちには気をつけろよ?
特に、こういう場所だと…」
こういう場所だと、誰もみていないのをいいことにむちゃしてくるやつだっているのだ。
特に彼女のようにフィジカルが弱そうな娘など、賊の格好の餌なのだから。
彼女が歩き出せば、無防備な背中…いや、隣を歩こう。
そのほうが、安心できるだろう。
「魔物はいいけど、賊もいるかも知れねぇからな。
そっちの警戒はオレがしとくぜ?
えーと、そういやメシは?今日はちょうどベーコンもってきてんだ」
一緒に過ごすとなれば、気さくに話しかけていく。
■ルル > 「……そう……なの………?やらない…なら……言わない…で、驚く……から…。
うん……友達に……同じこと……いわれた……から…これ……買った…」
少年の言葉に腰のメイスに触れて大丈夫というように見返し。
しかし教わったのは路地裏などでの対応であり、こういう場所ではどうすればいいかはまだ教わっていない事を失念していて。
今であったのが少年でなければどうなっていたか…。
案内するために歩きだせば隣に並ぶ少年。
何かあったのかと一度見るが、直ぐに案内に戻り。
「……忘れて……た……それは…ブレイド……お願い…。
うん……お願い……する…ね。
ごはん……?パン…持ってきてる……よ?」
こんなのと、両手で頭ほどの円を描いでパンの大きさを教え。
それをご飯にするつもりだったと。
■ブレイド > 「ああ、わりぃ。っつか、まぁ…武器買ったってのはいいけどよ。
あんた、人とか殴れるのか?
構えとかも大事かもしんねーけど…暴力に慣れてねーなら、悪いことは言わねーから逃げとけって…」
魔法ならば手応えは残らないし、痛みというものに鈍感になれるからいいものの
実際殴るとなれば…そこに必要なのは、型とか武器とか威力とかよりも、覚悟と心構えだ。
彼女にそれがあるかどうかはわからないが、下手に相手を殴ってしまえば
火に油ということも知っておくべきだろう。
「ま、できるってなら何も言わねーけどさ…。
んじゃ、警戒はまかせとけよ。
つか、飯…パンだけかよ。ちゃんと食っとけって。
オレのベーコン使っていいからさ…」
なんだかんだで世話焼き親父みたいなこと言ってるような…。
少し苦笑しつつもキャンプ地に向かって。
■ルル > 「……たぶん……殴れる……でもこれ……メイス…だけど……杖…だから…。
叩いて……凍らせて…逃げる……よ」
まったく同じことをつい最近心配された所。
そんなに頼りなく、できないように見えるのかなと気を落とし。
少年にはそのつもりと、逃げる時の方法を説明して。
「そっち……お願い……ね。
日持ち……するから……駄目…だった?
……え……いいの……?」
大事な食料では?と驚きを隠せずに少年を見てしまい。
そうして歩いていけば、小さなテントに焚火、その周囲を囲む様に石が置かれた簡易なベースキャンプに到着するだろう。
■ブレイド > 気落ちした彼女の姿に肩を落とし、頬をかいて
「あー、頼りねーとかそういうこと言ってるわけじゃねーからな?
相手を下手に傷つけるのは危険なんだよ。
だから、逃げられるなら何もせずに逃げちまったほうがいいってことだ」
今から寝床をともにするというのに、気落ちしてもらっては居心地も悪い。
まぁ、構えからして物理攻撃になれてないことを見越しての心配だったが…
どうやら不要のようだ。
「悪くはねーさ。
でも、なれてねーフィールドワークでパンだけで足りるのかなってよ。
ベーコンは二等分すりゃいいし、そこは気にしなくていいぜ?
っと、お邪魔します…でいいのかな?荷物降ろさせてもらうぜ?」
ベースキャンプにつけば、荷物をおろして身軽になる。
大きく伸びるも…自分のテントを立てるスペースはあるだろうか?
■ルル > 「本当……?私……そういうの…向いてない……って…言われる…から…。
でも……いきなり…魔法……警戒…される…よ。
だから……ポカ…てして……魔法で…驚かせて……逃げる…の」
心配されるのは嬉しいのだが、そこまで自分は頼りなく見えるのかとつい考えてしまい。
物理攻撃はまだ習い始めたばかり、先は長く…。
「小食……だから……。
パン……だけど……少し…果物…もある……よ。
私……少しで……いいから……代わりに…パン……上げる…ね。
うん……いら…しゃい」
少年が荷物を下ろせば笑みを浮かべて。
石で囲われた中はそれなりに空きスペースも多く、テントを立てるには問題はなさそうで。
■ブレイド > 「ホントだって。ま、襲われねーように気をつけるのが一番なんだけどな。
実際オレだって、熟練の冒険者だって、無駄に戦ったりしねーからな?
ま、大丈夫だってーなら安心だ」
これは本当の話。
体力だって有限だし、無駄な戦闘はしないに限るのだ。
戦うことのリスクの大きさを考えれば。
だが、これ以上言えば彼女を頼りないと思っているように思われるだろう。
ここらで切り上げつつ、野営の準備にはいる。
「んじゃ、このへんかな…テント設営させてもらうな?
流石に一緒に寝るわけにゃいかねーし。
えーっと、荷物袋にベーコンと香草とか入ってるから適当に使っといてくれ」
微笑む彼女に笑みを返し、荷物を漁ることを許可してから
テキパキとテントを作り上げていく。
■ルル > 「……その方法……考えて……見る…。
熟練……?それなら……安心…出来る……ね。
無駄な…事………よくない…」
少年の考え、無駄にという事に共感して頷き。
必要のない戦いをすればその分危険も増えると思っているだけに、その考えは嬉しく。
見た目が妖しく見えるけど頼りになる?と野営の準備に入った姿を見て。
「うん……どうぞ……。一緒は……困る……。
それじゃ……少し……だけ……貰う…ね」
焚火に向け短い呪文を唱えれば、小さな音と共に火が燃え上がり。
少年の許可に荷物からベーコンを取り出し、本当に小さく切り取り串にさして焚火の傍に差し。
それを終えるとテントから大きなパンを取り出し、不器用に切り分けて火にかざし始めて
■ブレイド > 「んっし、こんなもんでいいかな。
わりぃな、任せちまって。
ってか、遠慮すんなよ?場所も火もオレが借りてんだから」
テントの強度を確認すれば、ルルと対面するように焚き火を挟んだ所に腰を下ろす。
切り分けられたベーコンを見れば、きりとられた分はあまりに小さい。
パンも不器用に切り分けているし…苦手なのだろうか?
ともあれ自分もと、なれた手付きでベーコンを厚めに切って、荷物袋からフライパンを取り出し
香草で香りと味付けをし、料理を感性させていく。
「ま、ここまで世話になって襲うなんてなオレが嫌だからしねーよ。安心しな。
つか、ほんとにベーコンしかとってねーじゃねーか。
食材だったら遠慮なく使っていいのによ」
出来上がったものを木皿に。
もう一枚取り出して、彼女の分もと少し小さめのものを作ってしまう。
■ルル > 「ん……大丈夫……テント……立てないと…寝れない…から。
遠慮……して…ない……よ」
焚き火を挟んで座る少年に一度目を向けて。
勉強以外はほぼさっぱりなのだが、それを隠そうとするようにパンを何度も動かしては焼いて。
その間に少年は手慣れた様子でベーコンと香草で料理を完成させるのを凄いとみてしまい。
「襲ってきたら……黒焦げに…する…よ。
沢山……貰った……んだよ…?
うん……ありがとう………」
焼きあがったパンを少年が料理を乗せた木皿におすそ分けと乗せ。
自分の分もと作ってくれると一瞬きょとんとし、直ぐにお礼を言って嬉しそうに受け取る。