2018/06/13 のログ
ご案内:「山中のログハウス」にボブさんが現れました。
ご案内:「山中のログハウス」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > [メグメール・街道より、続き…]
ボブのログハウスへ向かう途中、村へと続く道にて…
まだ血生臭い世界に居るんだろう、と問われれば。

「顔どころかもう、どっぷりと。
…うふ。うふふふふ~。
癒師を背後から~だなんて恩知らずの馬鹿、万が一居たらもうソイツだけ色々と保証しないオシオキ敢行するだけだから。
夜の樹海、遺跡の奥、苛烈なる戦場…あって然るべき癒しの切り札を唐突に失い、護りの加護も受けられず、敵地のど真ん中で安定していた筈の足許がガラガラと音をたてて崩れていく恐怖をたっぷりと楽しめばいいわ」

まさに鬼の所業である。
しかし『あっ、コイツならやるわ…』と思わせるような凄みのある笑顔を浮かべて居れば、少なくとも本気半分くらいで言っていると伝わるだろう、か。

「ん、わざわざ休日に食べる用のブランデーケーキよ?
…たっかいボトル、たっぷり使っちゃった」

ほんのり染めた頬を両手で隠し、伏し目がちにうっとりと…しっとりほろほろとしたパウンドケーキを堪能する様を想像して。

「ええぇ…怖がるぅ?あんなに愛らしいのにぃ?
…ほ、放置……あの魅惑のもふもふを前にしてオアズケとは、難易度高いわね」

拗ねたような表情で言ったかと思えば、彼の言う同居人へのオススメ行動を真剣に検討し始め。
…そんな緩みきった愉快な空気から一変、ピリリとした心地よい緊張感。

「……速い、少なくとも普通の人間ではないな…
…ん、え? この声って……」

急に高らかに口笛を吹き鳴らす友人を思わず見やり…けれど、返事とばかりに遠吠えが響けば。
キョトン…と、目を丸くして。
『御迎え』と聞けば、ぱぁあっと子供のように目を輝かせて。

「ボブんとこのモフちゃん!わぁあ本当だ!
ほら、おいで~?
お久しぶり、元気そうねぇ…」

ふわりと笑んで軽く両手を広げ、もしすり寄ってくれるなりのし掛かってくるなりしてくれたのなら「嗚呼しあわせ…」なんて呟きながら頬擦りする、だろうか。