2018/06/07 のログ
ご案内:「平民地区の一角」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 【お約束待機です】
ご案内:「平民地区の一角」にステラさんが現れました。
ゼロ > 平民地区の一角……どこにでもあるような公園とか。
 商店、娼館、劇場、住宅、そういう物が集まっている場所である。
 昼間は特に暑いが夜はそうでもなさそうである、その場所に少年はやってくる。
 そして、頭を抱えていた。
 実は、プランが何もなかったりもする。
 デートとか、そういうのはあまりどころでなくしないお仕事中心の少年だし、前回そのプランは使い切った。
 彼女を連れ回すというのはいいだろうが、目的もなく歩くでもいいのだろうか。
 いや、せっかく遊ぶんだから楽しませたいと思う。
 なので、頭を抱えている。
 時間が時間なので、劇場とかそういう手段もないから、で。

 お酒?お酒はありなのだろうか。
 うろうろうろうろ、あっち行ったりこっち行ったり頭がぐるぐるする。

ステラ >  
(今日も愛しの恋人とデートである。
 今日も、と言うか恋人になってから初めてのデート。
 お昼であればお弁当を作ってきたり、とも思ったのだが、夜では食べるところも無いしそもそも料理に自信があるわけでもない。
 前回と同じ格好に、前回のデートで手に入れたものを身に着け、待ち合わせ場所へ。)

――ゼロ?
どうしたの、だいじょう、ぶ?

(なんか見世物のクマか何かみたいにうろうろしている。
 何か問題でもあったのだろうかと小走りで近寄りながら声をかける。)

ゼロ > だんざい の じかんが はじまる

 なにか意味不明なテロップが自分の頭の中を流れていく。
 仮面のおかげで表情は出ないが、わかり易いと評判の少年は、声をかけて近づいてきてくれた彼女に向き直る。

「ああ、大丈夫……。肉体的には。」

 問題なのは精神的なあれとか、脳みその中身であることは間違いはなくて。
 彼女が近づいてきたので、ウロウロするのは止まった。

「あー……。」

 そして、自分が送ったチョーカーと、魔法が付与された髪飾りを見る。
 空を見ると、夜空が綺麗だった、涙がこぼれそうだ。
 意を決して、彼女に向き直ろう。

「行き先が、思いつかないんだ……。
 最初から食事、とか、酒場、とかどうかと思うし。
 ただブラブラする、というのも変かと思うし。
 連れ込み宿とか、何考えてるんだ、ということになるし。」

 ちなみに、えちに関してはしたいかしたくないかで言えばしたいになるが。
 わざわざデートでするより、部屋に戻ってとか、そういうレベルでいいと思うんだとかなんとか、いろいろ言い訳。

「……すまない。」

 すごく申し訳なかった。

ステラ >  


(体調が悪いと言うことではないらしい。
 彼の顔は見えないが、何やら困っているらしいと言うのはわかる。
 思わず首を傾げて。)

――ふふ。

(理由を聞いて思わず笑い声が漏れた。
 口元に手を当てて、笑いを抑えるような仕草。)

ゼロとだったら、どこでも、良いよ。
一緒にいるだけで、楽しい、から。

(顔を若干赤らめながらも彼の右手へ腕を伸ばす。
 酒場だって三浦だって、なんなら連れ込み宿だってどこだって良いのだ。
 愛する人と一緒ならどこだって楽しい。)

ゼロ > 「――!」

 笑われてしまった、仕方がなかろう、不甲斐ないのは確かなのだから。
 そのあとは、笑いを堪えているみたいではある。
 笑うととても可愛いんだなぁ、と思いるる首を横にふる。

 それでも、次の彼女の言葉には、幾分か心が落ち着いた。
 どこでも良いと言ってくれたのだから。
 一緒にいるだけで、楽しいと言われたのは初めてである。

「とはいえ。
 ステラ、今はお腹はすいてる?」

 お腹がすいてるなら、食事。
 すいていないなら、酒場。

 のんびりするなら公園とかもいいだろう。
 伸びてきた腕に答えるように少しばかり腕にすき間を作る。
 全身鎧は、こういうとき不便だなあ、と思っても見る。