2018/05/05 のログ
ご案内:「メグメール (喜びヶ原) 自然地帯 山中」に紅月/アカツキさんが現れました。
■紅月/アカツキ > ーーーぷちっ、ぷちん。
「……♪………~、~~♪……」
大の男が鼻歌混じりにお花摘み…ではなく。
暇潰しに受けた薬草の採取クエストに精を出している真っ只中の、この男。
「お、山菜発見!こっちは…あっ、四つ葉」
…お花摘みでも間違っていないかもしれない。
とにもかくにも、地面にしゃがみこんで熱心に植物と戯れている。
…が、ピタリと動きを止めて。
「ん、なんか妙なのが居るな…給料分は働いたし、そろそろ遊んでくるかーっ!」
採取品の類いを仕舞うと、よっこらせ、その場で立ち上がり一伸び…相も変わらず鼻歌混じり、何やら宜しくない気配の方へ向かって歩く。
「あれっ、人の気配もするや…ついでに様子見とくかね?」
…褐色肌の男がそのまま進めば、大きな太刀を持ち、顎に手をやる紅い髪の男と出くわす事だろう。
■ボブ > (右手に槍…腰にはショートソードを備えた男……、魔獣討伐の為に警戒をして歩いていれば、魔獣の気配を感じ、
右手に持っていた槍をしっかりと握りなおしていき)
「いたな……っ!? 人の気配っ?
まずいな、うっかり入り込んだ村人だったら犠牲になるだけだ、魔獣に不意打ちを仕掛けられねぇが、声を上げていくしかないか」
(魔獣の気配と共に人の気配をも察知した褐色肌の男は「うおおおぉぉぉ~~~っ!!」という威嚇の声を上げながら駆け出し、
飛び出していき、熊くらいの大きさの獅子…いや、その獅子の頭の横に黒山羊の頭が備わり、尻尾は蛇の魔獣と…
それを面白そうに眺めている赤髪の男の姿を見つけて)
「……っ!! あんた、なかなかの使い手っぽいな。
まぁ、こいつはあんたの用事じゃないだろうからあんまり手出しはすんなよ」
(顎に手をそえ、悠然としている赤髪の男が生半可な使い手程度ではないと悟れば、手出し無用と言い切っていけば、
褐色肌の男は大柄な魔獣へと槍を振り上げて突っ込んでみせていく)
■紅月/アカツキ > 「こりゃまた、でーっけぇキマイラだなぁ」
バッタリ魔獣と鉢合わせ。
魔獣だからこそわかる、人に似た人成らざる何かの気配に警戒していた魔獣は、その気配の正体が普通の人間の形をしている事に大層困惑していた。
地面を抉るように掻き、唸り、紅い男を威嚇している。
そんな時だった…褐色の男が飛び出して来たのは。
「おぉ、勇ましい事…
もしアレならタダで手伝うぞー?暇だからー!」
手出し無用と言われてしまえば、確かに冒険者としては獲物の取り合いだとかは宜しくは無かろう。
…しかし、だ。
紅い男の目的は、書いてそのまま『暇潰し』である。
邪魔にならない範囲にバックステップで下がると…とりあえず魔獣が逃げないように結界を張るため、術式を展開し始める。
■ボブ > (気配を察知し、駆けつけた先に居たのはかなり大物の魔獣……そして物見遊山といった感じの赤髪の男)
「銭金の問題じゃねぇだろっ! 命は大事にしろ、命はっ!!」
(皮鎧を身に纏い、軽快なステップで大きく振り上げられた獅子の爪を掻い潜りながら獅子の身体へと槍を突き立てる男。
獅子の頭が悲鳴に似たような唸り声を上げているが、もう一つの黒山羊の頭の口が大きく開き、
大きな火球を打ち放とうとしていくのを獅子の身体から槍の穂先を抜き出し、黒山羊の口から放たれる火球を避けていって)
「っ!? 結界? 剣の腕だけかと思えば魔術の方もいけるとはどれだけ苦行を積んできたんだよ、あんたは……」
(周囲に広がる結界の光景を目にし、視線をチラリと赤髪の男の方に向ければ、感心したような…それでいて呆れたような口ぶりで話しかける)
■紅月/アカツキ > 『命を大事に!』と言われれば
「はー、お前さんイイ奴だなぁ…」
きょとん、と感心したように言って。
結界を張り終えて褐色の男から微妙な視線を貰うと、能天気にヒラヒラと手を振って。
「ま、取り合いだの何だのが問題じゃないなら構わんやな?
黒い方、首貰うぞー」
からん、からん…カッ!…
その場すらりと太刀を抜き軽く2回跳んだかと思えば、姿勢を低くし太刀を構えて魔獣に向かって走り出す。
その動きは、直線。
飛んで来る火球を剣圧の刃で真っ二つにし、文字通り道を『斬り』開いていく。
「へっ、火遊びで俺に勝てると思うなよ?」
炎術は得意中の得意、その顔は実に楽しげである。
■ボブ > (自分同様、武術の腕だけに自信がある武芸者…かと思っていたが、見事な結界を張り巡らせ、
魔獣と男二人を俗世から隔離していく手際を見て、赤髪の男の事を見くびったような言葉を吐いた事を小さく後悔しつつ)
「命は誰だって一つだろっ! 大事にしねぇでどうするっ!」
(目の前の魔獣の獅子の頭は男が魔獣の身体に突き刺した槍の攻撃で痛みに咆哮を繰り返し、
黒山羊の頭は火球を吐き放ってくるが、その火球を物ともせずに黒山羊の頭へと大太刀を振りかざし突っ込んでいく男を見やり)
「ちっ……この様子じゃ俺の方が格下みたいだな……、露払い役は受けてやるよ。
それじゃあ蛇頭は俺だ、そっちは山羊と獅子の二つを頼むぜ」
(まったくの初対面……それどころが出会って数分といった感じなのに背中を預ける…とばかりに赤髪の男へと言い放っていけば
褐色肌の男は牙に毒の滴りを浮き上がらせている尻尾の蛇頭の方へと攻める方向を変え、二人掛かりで魔獣を翻弄していくか)
■紅月/アカツキ > 「はっはっは!そーりゃそうだ!」
褐色の男の全うなツッコミにカラカラと笑って。
「おー、マジか!
はっは!お前さんみたいのは嫌いじゃないぞーっ?
…わーった、任しとけ」
冗談混じりに褐色の男に返事を返す、が、討伐対象を指定されれば静かな声色で了承し。
先ずは飛び道具を潰すべく、黒山羊に狙いを定める。
自分はちょっと燃えたところで色々とモロ出しになる程度だが、もう一人はそうはいかんだろう…面倒なモノはさっさと消すに限る。
もう大分詰めた距離からぽーんと飛んで
「そぉら、どうしたどうした?気張ってこいやぁああ!」
ガギン!!…ミシミシパキッ…
一撃くれて、眉間に一蹴り。
次いで大太刀を歯でくわえ、ヒビが入った其れを両手ではっしと掴み…びきびき、ぎぎっ、ぶちっっ!!
力任せに引っこ抜いた…山羊の悲鳴が辺りに響く。
…大角一つ、獲ったり。
「ちぇーっ、かわされたかぁ…首狙ったんだけどなー?」
魔獣を見つめたまま後ろ手にポイッと、山羊の角を結界の端の方に投げ捨てる。
…紅い男はどうやら、馬鹿力では済まされない腕力を持っているらしかった。
■ボブ > (現職はともかく、前職は命一つを賭けのチップにして敵対する相手の賭けのチップを奪い取る事で勝ち残ってきた褐色肌の男。
命の大切さはかなりの重みを持って身に染みていて、『命は一つ』という褐色肌の男のセリフを笑って受け入れる赤髪の男を見て
……「これは現在進行形で命のチップを賭けているヤツだな」と内心で思っていきながら)
「好き嫌いの話なんかしてる余裕があったらとっとと剣を振るいやがれっ!
あんたみたいなヤツの死体を後生大事に境界まで連れて行ってやらねぇからな、俺はっ!
この山の中に死体を捨てられたままにされたくなかったら真面目に戦えっ!」
(生命のやり取りというものを嫌というほど味わっていた褐色肌の男は英雄豪傑といった感じに豪快に笑う赤髪の男に
思いっきり文句を言い放ちつつ、尻尾である蛇頭の方へと駆け寄っていけば蛇頭は大口を開き、男へと噛み付こうとしてくるが、
その直線的行動基線は余りにも愚直で熟練した傭兵という経験を持つ男にとっては見切りやすいもので)
「考え方が甘いんだよっ! 死んで生き返ってきてからもう一回出直してきなっ!!」
(男は蛇頭を相手するには愛用の槍では決定打は与えられないと感じ、愛用の槍を左手に持ち帰れば
開いた右手で腰に刺したショートソードを抜き払い、蛇の胴部分を切り捨て、三つ頭の内、一つを制覇していき)
「あんまり遊ぶなっ! こいつを倒したら俺の家で隠し持っていた銘酒を奢ってやるからとっと仕留めなっ!」
(男が怪我を覚悟で相対した魔獣に対して、遊び感覚で応じている赤髪の男に対し、あんまり遊ぶなという怒り混じりの警告と
この後の宴を約束するような言葉を吐き、もっと本気を出せと発破を掛けていくか)
■紅月/アカツキ > 「はっははは、怒られたー!」
あー面白い、と顔に書いてありそうな陽気な赤はしかし、宴が待っているとわかるや否や…
「…言ったな?約束だぞ?」
にやり、笑んで…太刀に炎を纏わせる。
その瞳は紫から、じわり…獰猛な肉食獣のような黄金色に染まり。
「アカツキが技…とくと照覧あれ」
カッ、と地面を蹴る。
大太刀を下段に構え、火球をかわし飛び越えて…そうして一気に距離を詰めると、男を喰い千切らんとする獅子頭を後ろに軽く跳びかわして。
その獅子頭を踏み台に、曲芸師もかくや…ひらりと飛ぶと上空から一撃。
山羊の喉を地面に縫い止めるかのように串刺す。
貫通した刃から肉の焼ける音と、臭い。
こんがりと喉に穴を開けられた山羊は、何とも不格好な断末魔をあげる。
その柄を踏み場にトンと跳び、懐の鉄扇を取り出すと魔力を込める…ただの装飾された鉄扇に見えたそれは、男の腰程までの大きさに変じた。
「さぁ、その首…貰いうける」
バッと開かれたその刃物の扇が、死した片割れの生首に縫い止められた獅子を捉えるのは…その直ぐ後であった。
どう、と、骨まで綺麗な断面を見せて首が地に落ち。
その一拍後に胴体が、力をなくして倒れ伏す。
「…で?ご満足頂けましたかな、殿?」
先程までの研ぎ澄まされた空気は何だったのか…へらり、と紅い男は笑うのだった。
■ボブ > (蛇頭を仕留めた褐色肌の男が赤髪の男に一喝を入れていけば、当の赤髪の男はニヤリとした笑みを返し、
赤髪の男の身体から湧き起こる……闘気というか覇気といった物の雰囲気が変わったと男が悟れば
つい先ほどまでの魔獣との戦いが本当に赤髪の男にとってお遊びだったという事を肌で感じていき、
あっという間に山羊頭を大太刀で仕留め、小ぶりな鉄扇を取り出せば何らかの魔術効果でも使ったのか、
鉄扇が巨大化していき、獅子頭すらも地面へと落ちていくのを唖然とした表情で眺めていく男)
「………あんた、何者だ? ここまで格下感に苛まれたのは新人時代以来だぜ。
まぁ、あんたが居てくれなかったら俺の傷がいくつか増えていただろうから、手助けしてくれた事は感謝するよ。
俺はボブ……、この後飲む仲間の相手の名前くらいは知っておいてくれてもいいだろ?」
(しばしの間、唖然としていた褐色肌の男だったが、苦笑いと共に赤髪の男の元へと歩み寄っていき、
右手を差し出し、握手を求めながら自己紹介をしていく)
■紅月/アカツキ > 「ふぃ~、終わった終わったぁ…」
唖然とする褐色の男にお構い無し、いい汗かいたとばかりに一伸び。
そして我に返った男…ボブが握手を求めれば、嬉々として手を握る紅髪。
「…お?いやいや…まぁ、一応現役本職だからなぁ。
俺はアカツキ…東の果ての言葉で紅い月と書く。
冒険者、って名乗ればいいんだっけか?
魔物狩りと採取と遺跡探索、後は専ら人助けか迷子してらぁ。
宜しくなー」
何か困ったら呼んでくれ、と人懐っこい笑みを浮かべて。
■ボブ > (それなりの槍と剣の腕をしていると自負をしていた自信を一気に突き崩されたかのような気持ちになりながらも、
現役引退をした自分がショックを受けるのもお門違いだろうと思い、右手を差し出し、握手を求めていき
赤髪の男の名を聞いていけば)
「アカツキか……紅い月ね……実際にそんな月があったら災厄の前触れと思われかねない名だな。
まぁ、そちらの国とは名付けの仕方が違うんだろうから、そこは突っ込んでもしょうがないな」
(紅い月…と書くと言われ、現実の月が紅かったら不気味だろうな…と思った男は思ったままの事を口にしてしまうが、
それはその名を付けられた目の前の男に失礼だと、謝罪をいれてみせて)
「まぁ、とりあえずついてこいよ。 約束通り、こっそり秘蔵していた酒を飲ませてやっからよ」
(男はニヤリと笑みを浮かべながら、赤髪の男に声を掛け、魔獣の死骸を残したまま男が住まいを構える家へと案内し、
そこから夜通し飲みに走ったとか……)
ご案内:「メグメール (喜びヶ原) 自然地帯 山中」からボブさんが去りました。
ご案内:「メグメール (喜びヶ原) 自然地帯 山中」から紅月/アカツキさんが去りました。