2018/05/04 のログ
マリアージュ >  
そしてお手伝いしてくださった犬たちの御食事。
騎士たちの御食事のあまりもあり、お肉もあることがあります。
前は肉がこびりついた骨もありましたが、今はほとんど肉はついていない骨で、
前ほどは人気はありません。
なぜなら、しっかりと出汁作りに煮込まれ、
こびりついた肉も削り取られているのがほとんどだからです。
その分、残り物といってお食事の方は味が豊かになってます。
マリアージュの好みもあって、騎士の方々の嗜好のため
味が濃くなっているお食事を出汁で伸ばして薄めたりもしてます。
それぞれのエサ皿を取り出して食事をのせて出してあげますが、

「アドルフ、貴方、少し最近太ってますわ?」

と食事制限させられてしょんぼりする犬もいます。
ただ、その姿を見てしまいますと、仕方がないですわね、と。
ちょっとだけ量を増やしてあげます。
そんなわんこたちの頭を撫でてから、残り、キャベツの玉を2つ取りまして。
馬小屋の隅に。

「はい、お食事ですわ・・・。
 静かにしてましたかしら?
 誰にも気付かれてませんかしら?」

と、白いもふっとした長い毛の、鋭い牙と爪を持つ生き物に声を掛けます。
馬小屋の隅でひっそり居候させている、昔からの知り合いのシロさん。
手に持ったキャベツ玉をはい、っと。
にこにこ笑顔で差し出すのです。

シロと呼ばれる生き物は、犬たちの食事とキャベツ玉を見まして。
『我もあっちのほうが・・・』という顔をするのですが。

「シロ様の大好きなキノコはご用意できなかったですから、
 次に好きなキャベツです」

にこにことそう伝えるマリアージュなのですが、
シロと呼ばれている、本名は全く違う生き物は別にキノコが好きなわけでもなく。
森で出会った時が、マリアージュがキノコ採りしていた時で。
差し出されたキノコを食べただけなのです。
肉、大好物なのです。

マリアージュ >  
キャベツ玉をもそもそと食べ始めたシロ・・・真っ白な毛並みの、
馬よりも大きな、狼のような生き物。
少しマリアージュの様子を見に、森から出て来た生き物は、
魔法も使い、何者にも気づかれぬように都に入ってきたのですが。
マリアージュと逢って数日、馬小屋の隅でかくまわれているのでした。

「もうすぐしましたら。御屋敷の方に行きましょう。
 そっちの方がのんびりできますでしょう?」

キャベツ玉をもう1つ差し出しながら小さく首を傾げて尋ねて。
咥えられてから、その鼻筋の白い短い毛並みをなでなでとするのです。

「ノワールさんや、アンジェさんは元気ですかしら?」

森の御友達・・・すべてが動物や魔獣と呼ばれるものたち。
思い出して、あいたいわ、と少し思うのです。

マリアージュ >  
キャベツ玉を食べてましたら、その首にぎゅっとハグをして。
ふわふわ毛並みに頬を擦り付けます。

「また夜来ますから、大人しくしてくださいましですわ。
 皆様に秘密ですの」

しー、と人差し指を唇に当てまして頷くのを見まして。
笑顔で頷けば、犬たちのエサ皿を洗いましてから、
犬たちと一緒に建屋のほうへと行くのでした。
まだまだお仕事はたくさんあるのです。

ご案内:「王国軍第十三師団拠点 飼育場」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「メグメール (喜びヶ原)  自然地帯 山中」にボブさんが現れました。
ボブ > (自分が住んでいる村の傍の山野を愛用の槍を片手に備えて、警戒しながら歩いている褐色肌の男)

「はあぁぁ~~、冬を越え、春になってきて魔獣がうろつく事が多くなってきたよな。
あんまりウチの村の傍でうろつかれると冒険者なんかがやって来たり、更に事態が悪化したら騎士団がやってくるかも知れないよな。
騎士団なんかがやって来たら、あの馬鹿ボンボンたちがその中に紛れ込んでいて俺の居場所がバレないとも限らないしな」

(騎士の身分である名誉だけを重んじ、武の腕を磨かない貴族の次男三男坊たちに睨まれている褐色肌の男は
騎士とかがお出ましになる前に事態を収束させようと村人が気付く前に魔獣の討伐にこっそりと出ていて)