2018/05/03 のログ
ご案内:「王国軍第十三師団拠点 飼育場」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
4つの車輪がついた、小ぶりな運搬用の車。
その上にキャベツやニンジン、トウモロコシや穀物を乗せまして。
んしょ、んしょと一生懸命に運ぶのです。
「――皆様、お昼ご飯ですわ」
軍のための動物たち。
馬は騎士を乗せ勇猛果敢に。
犬は騎士や兵の供や、人手代わりの警備など。
鶏は卵やお肉に・・・最近は、捌かれる前の安く生きたままの購入した鶏は、
もれなく新しいお友達として鶏スペースに入れられて、
肉にされることなく元気です。
山羊は新鮮なミルク。
他に簡単な菜園もありますが、兵の腹を満たすほどではなくて趣味程度なのです。
そんな彼らに、お野菜主体の健康的な食事を、お仕事として頑張るのです。
「はい、シュヴァールさんはニンジン多め。
フランチェスカさんはキャベツの方が好きですものね」
名前を呼びながら、それぞれの好みに合わせたお食事ですが、
健康のため、それだけではなく、少し多めとかそんな具合。
■マリアージュ >
山羊への食事は、犬に山羊を抑えてもらいながらです。
そうしないと、すぐに頭突きをしてくるからです。
ありがとうございます、と。
以前のシャープな飢えたような精悍さからは無縁となった、
少しふくよかになった軍犬たち。
マリアージュの腰当りまである大きな犬が、尻尾を千切れんばかりに振るのです。
そんな頭を、耳の後ろを少し搔くようにしながら撫でるのです。
無事に山羊のえさ場にお食事を入れまして、その柵をてけてけ出ますと。
鶏さんたち。
ずらっと餌場に並び、食事を待つ姿は。山羊よりもよっぽど頭がよさそうです。
「いつも卵、ありがとうございますわ」
こけっ、と鳴く鶏の前の、細長く続く餌場に。
順番に穀物とトウモロコシを入れていきます。
ぴよぴよと黄色くふわふわなひよこもおりまして。
並んで食べる様子にほんわかとしてしまいます。
■マリアージュ >
夕食で絞められてお肉になる、ということが。
マリアージュが来てからなくなった鶏たちはのびのびと。
喧嘩もしなくなり、羽艶もよくなっており、
既に卵をうまくなったからとお肉として売られた雌鶏も
卵を産む様に。
農家や肉屋が棒に吊るして、生きたままの肉を売りにくるたびに、
新しいお友達ですわね、と鶏小屋に入居していただいたので、
今は既に絞められてお肉になったものが買われているのです。
首を絞め、血抜きして、羽もきちんと処理をされ、脚などを切り分けられて、と。
お肉の姿にすると、処理や手間で少しお高くなるのですけれど。
そうでなければ、夕食から費用対効果のいい鶏肉の姿が消えるのですから
仕方がないのです。
タマゴのところに鶏の案内で行きますと、なんとなくですが、
『この卵からはひよこさんが出てこないですわ』と、勘のようなもので
無精卵だけを籠に入れて持ち帰るのです。
鶏が増えたのもあって、騎士団の御食事に卵料理が増えたのでした。