2018/04/18 のログ
ロザリア >  
「餌、だ。
 まぁ、結果的に死ぬことにはなるな…」

血を吸うに値しない者は城の餌、
血を吸うに値するものでも、適正がなければグール化…
適正があったとして吸血種となることを人として生きていると言うかどうか

「魔王、ヴェパール…。
 海を統べる魔の者が城にやってくるとは、まさに珍しき日であるな。
 よくみれば面影もある。先代の母君は壮健であるのか?」

さしたる興味もない魔王たちの事情ではあるが、世間話の延長くらいはよかろうと、そう切り出しつつ…

「第七師団?ああ…どうやって生き延びたかは知らぬが、結局帰ってきたのだったな。
 …目障りな、蜚蠊かなにかのようなしぶとさだ。あんなものは遠慮なく潰してしまって良いのだぞ」

大変だった、という言葉から察するに徹底的な潰し合いにどちらかが潰れたということではないだろうと

ルーシェ > 「……そっかぁ、やっぱそういう人多いよねぇ」

殺すよりもある意味酷い餌という言い方に、一瞬表情が固まる。
解けるように苦笑いを浮かべていけば、納得したように頷いていくも、言葉の言い様は肯定的には捉えていなかった。

「かもねぇ、ここ陸だし……お城だし? ぇ、あ……お母さんね、うん……結構前に死んじゃったよ。戦争でお父さんと一緒に出てから」

脳裏を過る幼少の記憶、それは先程よりも明らかに動揺を見せていき、視線をさまよわす。
おずおずと語る戦死の現実は未だに心に傷を残し、胸元に掌を重ねながら瞳を伏せる。

「ロザリアさん、あの人達になにかしたの? ぁ、あはは……まぁ、凄いやる気満々で驚いちゃったよ」

何やら因縁というか、一線交えた事があるような良いようにキョトンとした様子で首を傾げた。
しかし、直ぐに罵る言葉が続けば食らいつく精神はある意味、虫のようなしぶとさを感じるもの。
乾いた笑いを零しながら答えていたが、徐々にそれも枯れていった。

「……えっと、ヤダ。殺す必要もなかったし……戦ってる理由も聞いちゃったけど…一層、殺したくなくなっちゃったし」

彼女の言葉を先程までの苦笑いとは異なり、満面の笑みで却下する。
先代も攻め込まれるか、その予兆のときには刃を交える防戦寄りの思考だったが、自身はもっと深まっていた。
必要なくば殺さないし争わない、魔族としては変わった考えを竦む事なく堂々と答えるて微笑む。

ロザリア >  
「──ふむ」

死んだ、と聞けばその眼を細める

「余り魔王達との頻繁な交流はなくてな。知らぬこととはいえ不躾であった、許せ」

小さく溜息をつくと、その場に純白のテーブルセットを出現させる
仄かに薔薇の香りが漂う、なんらかの魔法だろう
立ち話も何であろうと座るように促しつつ、自身もチェアへと腰を降ろして

「そうだな。それも随分と前のことになるが、
 吾の城下…戦えぬ魔族達の集落を連中に全滅させられた。
 金品と若い女が奪われ、集落の長の家からは魔族の国の地図が奪われていた。
 ──吾が何かをしたかといえば、その報復をしたくらいであるな」

思い出すのも腹が立つのか、口元に小さな牙を光らせ、食い締める

「連中がどんな理由をもっているかは知らんが、不要に戦火を拡大させるつもりならば。何度でもあの砦を屍人で埋め尽くしてやるぞ」

…ルーシェの微笑みは、暖かなもの
あの人間達から何を聞いたかは知らないが……騙されているに違いない

ルーシェ > 謝罪の言葉にゆるゆると頭を振ると、水色の髪からは淡くシトラス系の香りが溢れていく。

「気にしないで、結構昔だし…ね?」

大丈夫というように、苦笑いを浮かべて見つめ返す。
ふと目の前に現れたテーブルセットに、ひゃっと変な声を零して小さく跳ねるも、促されるがままに椅子へと腰を下ろす。
テーブルに置かれた紅茶か何かだろうか、大好きな薔薇の香りに嬉しそうに目を細めていく。

「……」

あの夜、怖いと教えてくれた彼がしたとは思えない事実。
息を呑み、苛立ちに牙を覗かせるほど感情を顕にする姿に、言葉をかける余裕もなかった。
怖いだけだったのだろうか、それならそこまでする必要があっただろうか。
両親の出来事まで脳裏に重なると、ゆっくりと俯き、先程までの明るさが嘘のように沈んでいく。

「……えっと、ね。多分……ロザリアさんの気持ちは正しいよ。私は否定できないから……でもね、繰り返したら取り返しがつかなくなるよ?」

本当に彼が彼女から沢山のものを奪ったなら……復讐の牙を納めろとは言えない。
ただ、続いた言葉は彼等が抱く思いを余計に暴走させる答え。
いつの間にか、両方の思惑に挟まれてしまい、頭の中が少し混乱気味に。
不安そうにアメジストの瞳が、彼女の青色を見つめ返す。

ロザリア >  
「酒が良ければ酒もあるが。ワインなどな」

少女の見た目的には紅茶でいいのだろうか
ローズヒップティーがティーカップに湯気を立て、置かれている

「──こんな話をしにきたわけではないであろうな」

折角の来客。
つまらない話はやめにするか、と自分のティーカップを口に運んで

「最後に一つだけ、戦争で人間に奪われたであろう父君や母君のことも、
 繰り返し、取り返しがつかなくなるとして納得するのか?」

そこだけは、残る疑問となるだろう故に最後の問いかけとして、踏み込んだ
目の前の魔王たる少女の様子を見れば、不安に揺れているのが見て取れる───

「……いや、すまぬ。別の話をしようか」

バツが悪そうに、その瞳を背けた
魔族、魔王にして純粋であるような──このタイプの者は、もしかしたら苦手なのかもしれない

ルーシェ > 「えへへ……お酒苦手なんだぁ、すぐ酔っちゃうの」

見た目相応というところは正しく、酒を勧める言葉に照れ隠しの様に苦笑いを零す。
魔王のくせにといわれそうだと思うものの、紅茶の香りには満足しているようで、暖かなカップに両手を伸ばしていく。

「……そうだねぇ、ちょこっと見かけたから立ち寄ったって感じで」

ただそれも、重たくなっていく話を僅かに緩めた程度のこと。
視線をそらすように瞳を伏せていく中、掛けられた言葉は奇しくも奥底に残した古傷そのモノだった。
カップを手にした手が小さく震え、紫色の大きな瞳が徐々に潤んでいく。
陶器のぶつかる音を響かせながらカップを下ろすと、ぐしぐしと袖で目元を拭っていった。

「……しなきゃいけなかったよ。だって、仇を討ったら……その親の仇を取りに、子供が来ちゃったんだから」

自分が両親を奪われ、仇を討ち、物語は終わるわけではなかった。
自分と全く同じ答えを持った子供を目の前にして、愚かさを呪ったのだから。
しかし、それを彼女に押し付ける訳にはいかない。
仇討の連鎖、魔族への恐怖、鮮血ばかりの交流。
切り替えようと瞳を背けた彼女の前で、余計掘り返してしまうも……小さく溜息を零すと、唐突に紅茶を一気に飲み干していく。
それこそ、風呂上がりの牛乳を喉に流し込むかのように。

「んっ……んっ…はぁっ…! うん、ごめんね。これで終わり……楽しい話しよっか? え~っと…」

カップを置くと、両手を頬に押し付けるようにして軽く叩き、空元気に空気を変えようと微笑む。
とはいえ、目の前の彼女と唐突に楽しい話をしろと言われ、中々に浮かばない。
血の味も分からないし、自分のように食べ歩きもしないだろう。
ある意味、吸い歩きかも知れないがと脳内で冗談めかしながら、考えた挙げ句浮かんだのは…。

「……気持ちいいことでもする?」

欲望というところで言えば、自分も相手も同様に持つだろう楽しみがそこにぶっ飛ぶほど余裕はない。
自分で口走りながら、沸き立つように寒い笑い声が溢れていくと、ごめんと呟きながら項垂れていった。
欲望を禁ずる事もなければ、喜怒哀楽を抑えることもしない。
ある意味欲望に忠実故に、純粋に見えたのかも知れない。

ロザリア >  
ルーシェの紡いだ言葉は実に正道で、故にその結果も正道たるものだった
一族郎党根絶やしにしない甘さが招いたとも言える、が───

「うむ、すまぬな。泣かせるつもりもなかったのだ」

──同族の流す涙など見たのが何時ぶりだろうか
その心は暖かく、流した涙もまた温かいものだったのだろう、自分と違って

そして、調子を整えた少女が発した言葉といえば…なんとも、突拍子もない

「………ふ、ははは。
 思わず面食らってしまったわ。なぜ謝る」

ク、ク、と喉を鳴らし笑う

「気持ちよいことか、血でも吸ってやろうか?
 吾の吸血は何度も天に達する程に心地が良いというぞ…?」

笑みに細まる翠の瞳は妖艶に視線を送り、愉しげな笑みを向けていた

ルーシェ > 家族が死んだら、友人が、それを殺せばその友人や恩人が。
復習の鎖はどこまでも繋がり続けてしまう。
それならそれ以上の鎖を繋げないように、自らそれを千切ってしまえばいい。
それが身に起きる災難であっても、甘んじて受け止めることで。

「大丈夫……ちょこっとだけ、ちょこっと心にぐっさーってきちゃっただけ…だから」

ふるふると俯いたまま頭を振り、涙を拭っていく。
やっと落ち着き、紅茶で熱を冷ましたつもりだったが、寧ろ熱暴走のような答えになってしまう。
面食らったと笑う彼女に、ごめんと改めて呟くも、まんざらでもなさそうな言葉を耳にしながら顔をあげると、少し赤くなった瞳が不思議そうに見つめ……門の落書きを見た時のように、ぷすっと吹き出して微笑む。

「ぷふっ…! それは吸った後どうなっちゃうかによるかなぁ、ロザリアさんの支配下に置かれちゃう~とか、吸血鬼になっちゃう、とかなら困っちゃうから」

妖艶な目元の歪みは、見た目よりも長く年月を重ねた女のような眼差し。
こちらも子供っぽく微笑み返しているが、少し落ち着いた心は誘われるように欲が淡く宿っていく。
両肘をテーブルに付いたまま、覗き込むように見つめながら人差し指を彼女に向ける。
そこからは水飴の様に重たく雫を作る体液が、ゆっくりと礫を滴らせる。

「私の体液も、ロザリアさんを、ロザリアちゃんに変えちゃうぐらい……とろっとろにしちゃうかもよぉ?」

ゆっくりと瞳を細めながら、瞼の隙間から覗く紫色は先程までと大きく変わって、違う潤みを以って艶を魅せる。
しちゃう? などと、子供の悪戯を誘うような口調で呟きながら、クスクスと微笑み方も少し大人びていく。

ロザリア >  
「さて、魔王の血はいくらも吸ってきたが、みな我の強い者ばかりであるからな。
 吾の支配下に堕ちた者など一人もいなかったとは思うが───」

魔王、ないし魔族はその肉体を変質させらいのか、アルタードショックすら迎えないことが多い

「───ふむ」

とろりとしたその雫を眺めて口元に笑みを浮かべる
どの道退屈していたところ…魔王と戯れるも悪くないかと

「面白い」

ぐにゃりと周囲の景色が歪む
大ホールであった周囲の景色は闇に溶けるように歪み──
少女が寝そべるには随分大きく豪華なベッドのある、寝室のような部屋へと変わる

ルーシェ > 「うわ~…すごい美食家? ぁ、やっぱそういう感じなんだねぇ…なら大丈夫、かな」

前回も血を吸われた時に自らワザとスキを晒さぬ限り、侵食することも叶わなかった。
ともすれば、彼女の場合も同様かもしれないと一人納得がいき頷く。

「自信満m――……お部屋が変わっちゃった」

不敵な笑みを魅せる彼女に微笑み返そうとするも、景色の変わる城内は一瞬にして二人を寝室に誘う。
大きなベッドは、王城にありそうな豪華さがあり、彼女の見た目も相成ってお姫様の寝室と言った印象を受ける。
しかし、少しは彼女を動揺させたいと思えば、猫のようにぴょいっと彼女目掛けて飛びつこうとし、届けばそのままベッドに押し倒しつつ、唇を重ねてしまうだろう。

ロザリア >  
「客間であるがな。侍女達が手入れは欠かせておらぬ故、問題は──」

少女、ルーセから目を離し部屋を眺めた
同族ということもあり油断もしていたのかもしれない

「っ!?」

そのまま飛びつきを許し、ふわふわのベッドへと押し倒されて

「んぅ──」

柔らかな、唇同士が触れる感触───

ルーシェ > 問題は……その先を紡ぐより先に唇を奪ってしまう。
しっとりとした桜色のリップの感触を押し当て、小柄な体を強引な勢いでベッドへと押し倒す。
最初は肩に押し当てていた掌を、彼女の小さな掌に重ねていくと、指を絡ませあわせるようにして握り、唇を重ね続ける。
何度も重ね直し、小さなリップノイズを響かせながら、先程の粘液を唇に少しだけ滲ませていく。
リップグロスのような張り付く感触に変えていき、粘膜に触れてしまえば性欲を煽る媚薬となる体液を交える。

「んっ……やっぱ、ロザリア…ちゃんな感じ。可愛いもん……はむ…」

啄むようにキスを繰り返し、舌を滑り込ませようと押し当ててと貪るようにじゃれついていく。
欲望を貪り合うような口吻というよりは、じゃれあうようなもの。
掌も力をかけることなく絡めるだけで、ひっくり返そうと思えば可能だろう。
覆いかぶさるも、それ以上には押し付けずにキスにのめり込む。

ロザリア >  
「んっ…こ、こら……ぅん」

唇が重なり、とろりとした粘液を口内に感じれば甘い痺れのようなものを全身に感じて…
絡んだ指に感じるロザリアの力はどこか頼りなく…バケモノというよりも普通の少女のよう

「んはっ、はふ……」

キスの合間に切れ切れに呼吸ををする様子もどこか熱っぽく、
ドレスの内側ではも退かしげに内腿を擦るよう、動かしてしまう

ルーシェ > 「んっ……はふ……、ロザリアちゃんは…魔術師さんタイプかなぁ…? 腕力はない感じだねぇ、可愛ぃ…」

先程まで不遜な夜の女王といった様子だった彼女が、媚薬混じりのキスにされるがままなのは、普段受け身な自身も唆られるものがある。
舌を滑り込ませ、水音を響かせながら粘膜を擦り合わせていくたび、媚薬は唾液と混じって口内いっぱいに広がることになる。
それだけ体に周りやすいということ。
その唾液を啜り上げるようにキスを繰り返す最中、股座に感じる動きに気付けば、つぅっと唾液の糸を滴らせつつ唇を離し、子供のように微笑む。

「反撃しないのかなぁ……? 私は…今からロザリアちゃんに変えきっちゃう為に、たぁくさん、これ……お股に注いであげるね?」

絡めた指を解くと、その指先に滲み出るように粘液を浮かび上がらせ、どろっと大きな粒を滴らせる。
どうせやるなら遠慮なく、魔族らしく壊れてしまいそうなほど激しく。
お姫様の様な黒と赤のドレスのスカートへ掌を這わせると、太腿の辺りからつまんで上へと引き上げていく。
徐々に脛から太腿へと晒すように捲ろうとしていき、そこまで晒されたなら、掌を中へと忍ばせ、太腿をなであげる筈。
彼女が反撃しやすいように、わざと水色をかき上げて、首筋が見えるようにしながら微笑みかける。

ロザリア >  
「ぷ、ぁ……っ…い、いきなりがすぎるであろ…」

ようやく唇を開放される
翠の双眼は蕩けたように潤み、唇の端から互いの唾液の混合液を一筋零しながら
その身をよく沈むベッドへと横たえて息を荒げていた
──少女ロザリアは元来魔術師あがりの吸血鬼、その特性はこうやってアンデッドロードとなった後も変わらず、
その腕力は魔法使いの少女以上のものではないようだった

「───っ」

僅かながら熱の灯った身体が、その細い首筋へと視線を釘付けにする
冷静な時ならば、誘われているのも理解ったかもしれないが……

はぁっ…と大きく口を開け、可愛らしい小さな牙を覗かせて、
身を起こしルーシェの首筋に噛み付こうとする

──噛み付いてしまったならば、小さな小さな痛みが一瞬走り、
そして普通の交わりでは経験しえぬほどの甘い快楽をそこから全身へと与えてゆくだろう

ルーシェ > 「ごめ~ん……でも、可愛いんだもん…」

吸血鬼の始祖というと、魔術と共に怪力持ちという印象が強かったのもあり、少女のように力が弱いところが妙に心を擽られる。
クスクスと微笑みながら太腿を撫で上げていくと、誘いかける動きにとうとう牙が迫った。
ぷつりと肌を貫くと同時に、短く古い魔族の言葉を紡ぎ、血を授ける儀式を重ねる。
もっともっと、可愛らしい彼女と狂うように肌を重ねていきたいから。

「ひぁっ! あ、ぁぁ……っ!? いっちゃ、ひぅぅっ!? あ、あ゛、あぁぁ―――っ……!!」

快楽がダムの決壊を起こすように一気に流れ込み、バチンとシナプスが焼け落ちるような感覚を覚えながら仰け反りそうになる
ビクビクッ!!と感電したかの様に激しい痙攣し、紫色が虚ろになって赤い舌先を突き出して震え続ける。
けれど、すぐにその顔は彼女を見つめ返し、反対の掌で彼女の頭を自ら首筋に引き寄せる様にしてしまう。

「きもひぃ……っ、もっと、吸ってぇ? 私も……たくさん、気持ちよくさせるからぁ」

血には濃厚な魔力が満ちていき、香りもまた甘味を交えた食欲をそそる様なもの。
啜るたびに体に収まりきらないほどの魔力を与え、舌を撫でる鮮血の甘味を堪能させようとする。
しかし、意地悪にその血に粘液と同じ媚薬成分を混ぜていき、捕食された魚のようにひっそりと体を蝕もうとした。

「ここ……媚薬漬けにしちゃうねぇ…っ」

スカートの中に潜った掌は、ショーツがあればその下に潜り込んでクレパスへと届かせる。
ぬるぬるの指で膣口をゆっくりと貫きながら、二本指で円絵を描くように掻き回すだろう。
ローションを注ぎ込み続けるように、媚薬たっぷりとの粘液を膣内へ射精するように注ぎながら。

ロザリア >  
こくん、こくん…
喉を鳴らし、ルーシェの血を吸い、飲み込んでゆく

芳醇な魔力に満ちた、なんとも甘露──
満ちるまで、永遠にこうしていたくなる

「ふ、むッ……♡」


──まるでそうすると良いと言わんばかりに、頭を抱え込まれる
身体の異変に気づいた時には、ルーシェの手が自らの秘部へと触れて──

「ふくっ、へはッ…?!♡」

触れたそこは血に酔ったことで既に濡れはじめていた
びっちょりと張り付いたショーツの奥、うっすらと色づいた割れ目に指が侵入し、粘液を注ぎ込まれれば
反応するようにその背を反らし、牙を抜いてしまう

「く、ふっ……ふーっ……♡
 る、ルーシェ……貴様、の血は…少々、酔いすぎる…な───ッあ♡」

びくん、と身体を跳ねさせ、色めき熱の籠もった小さな喘ぎ声が漏れた
偶には淫らに溺れるのもよいかと、ふわふわとしはじめた頭でそんなことを思う

ルーシェ > 「おいしぃ…? 人魚の血が混じってるから……ぁっ、血も…力とか、癒し……んんっ、とか……いっぱいだよ…? さっきの媚薬、混ぜちゃったけどね……ぁっ…」

声が上ずった瞬間、意地悪げに微笑みながら囁きかける。
既に遅いといったもので、割れ目に掌が重ねっていけば、とろとろと蜜と混じり合うように体液を注ぎ込む。
海藻などにありそうな、しっとりと肌を優しく包むような成分を交えたそれは、粘膜に媚薬を吸い込ませながらも熱く心地よく滑りを深める。
そんな事をしなくてもヌルヌルだった股座に、クスッと微笑む中牙が抜ければ、鼻にかかった吐息を吐き出し、首筋に鮮血が伝い落ちる。

「貴様とか……いわないの~。可愛いのに生意気さんなんだからぁ…反撃出来ないんだったら……こねくり回しちゃうよ?」

じゃれるように血の着いた唇にキスを重ねていき、牙に唇を僅かに引っ掛けて切り裂いていく。
その感触でも小さく腰が跳ね上がり、二度目の絶頂にスカートの中では紫地のショーツが彼女に負けぬほど濡れ簿沿っていく。
唾液にたっぷりと媚薬を溶かしつつも、血の味を交え、それにも媚薬。
弛緩剤を注いで獲物を捉える海の生き物の如く、彼女を絡め取る中、柔らかな粘膜をほじくり返すように指がピストンする。
きゅっと中指を奥へ押し込んでいき、ポルチオを弾こうとし、深く深く緩やかに愛撫を重ねる。
彼女の手も自身のスカートの中に導けば、触りっこしようと息継ぎの合間に囁き、ねっとりとした愛蜜に触れさせていった。

ロザリア >  
「ッ……まんまと…いや、器用なやつ、め……」

ぞくんぞくんっとまるで小さな電流が走るように身に感じる快感
露出した細い肩を震わせ、大きな眼を伏せがちに、視線を送る

「ふぐっ♡」

伝い落ちる血に視線をとられていると再び唇を塞がれる
それも今度は、血の味を伴うキス───

それは吸血姫ロザリアにとって、まるでキスだけで強い酒に酔ってしまうような感覚を覚えて……

「…っふ、ぅ……っ ぅ、ぁ…っひ、ひぅ、んゔぅっ」

キスの合間、唇の隙間から細やかなくぐもった嬌声が漏れてゆく
──手を導かれる感覚を感じれば、翠の視線をすっと下へと落とし──探るようにして、導かれた先を弄ってゆく

ルーシェ > 「生命の揺りかご出身だもん…、器用……だよぉ…?」

強がりの様に聞こえる言葉に、微笑みで答えながら唇を重ねていく。
碧の瞳を見つめる紫、今は瞳を閉ざさず、熱っぽく彼女を見つめながら唇を重ね合わす。

「んっ、は……っ、んぐ、ぅ……ふぁ……んんぅ゛っ」

傷口が塞がらず、とくとくと口内へ流れ込む紅を舌に絡め、小さな舌を掬い上げて吸い付く。
舌にフェラチオをするかのようにしゃぶってみせると、じゅるっと水音を響かせて、唇全体で扱いていった。

「んぁっ……! ねぇ……どろどろでしょ? 中に指入れちゃって……こぉ……んんっ!」

探るような手付きに、もどかしいと言わんばかりに自身の指先を重ねる。
そして、無遠慮に細指を根本まで埋没させていくと、快楽を求めて下ってきた子宮口が指先に当たるはず。
ここが好きと教えるようにコツコツと弾かせてから自身の手を離すと、同様に反対の手で彼女の子宮口を小突き、肉芽を親指ですりつぶすようにこね回す。

「ねぇねぇ……ロザリアちゃんのお顔と声で……お姉ちゃんって呼ばれてみたいなぁ?」

唇が離れ、冗談めかすように囁きながら濡れた指先を口元に運ぶ。
ちゅぷっと自身の蜜を舐め取った後、するっと頭を抱き寄せながら耳元に唇を寄せる。
不規則に吐息を浴びせて擽りながら、幾度も 聞かせて? と澄んだ高い音色でお強請りを重ねた。

ロザリア >  
「ぁぷ、えぁう…っ」

舌を吸われ、淫靡な水音が寝室の中に響く
──水音はそこばかりでなく、包皮に包まれたクリトリスを刺激されると

「ひはッ、───ッッ」

その身体を大きくビクビクと何度も揺らし、さらさらとした手触りの体液が秘部から噴き出すようにして分泌される

「はぁ…んッ……な、なにを…そのように、よべるわけがぁ……」

口で拒否しつつも表情はすっかり熱に侵され蕩けきって、
その長い耳元で囁かれるとぴくんぴくんと擽ったげに跳ねさせる

ふわふわとした意識の中、指の先がふやけるかと思うほどにルーシェのどろどろの秘部を弄ってゆく
求められた先、与えられた感触を何度も何度も確かめるように…敏感なソコを、長い爪で傷つけぬように

ルーシェ > 肉芽を押しつぶした瞬間、息の詰まるような喘ぎ声と共に彼女の体が痙攣する。
指先にサラサラの潮が吹きかけられていくと、きゅっと唇を閉ざしつつ、嬉しそうに微笑みが溢れる。

「クリトリスのほうがいいんだぁ……ロザリアちゃん、男の人より、女の子のほうが好きっぽいねぇ?」

肉棒に刳りあげられるように子宮口を穿れていくのとは違い、互いに体を弄り合う時に真っ先に狙われる場所。
当てずっぽうな予測を、冗談めかして囁きながらも今度は親指で丁寧に肉芽をこね回す。
包皮をぬるっと向きあげると、痛くしない程度優しく転がし、時折押しつぶして隙間からはじき出しと、緩急を強くしていく。

「そぅ? 二人っきりなら……誰も聞かないよ? ふぁ……っ、ロザリアちゃんの指…ぃ、気持ちいぃ…っ。ねぇ……もっとカリカリしちゃって…? 傷とか、大丈夫……だからぁ」

きゅうきゅうと指をしゃぶるように肉襞全体が包み込み、膣口が窄まって奥へ奥へと誘う。
そのたびに彼女の爪先が子宮口を弾けば、とぷっと蜂蜜状の愛液を浴びせてしまう。
爪が少しだけ痛みを感じさせるも、健気に傷つけぬように撫でる動きにぞくぞくっと甘く庇護欲を煽る欲望を覚える。
股を少しだけ開いていき、触りやすいように角度を整えながらも肉芽中心の愛撫は続く。

「可愛い……すっごく、可愛ぃ…つんつんしてるのに、優しいし…お人形さんみたぃ……聞きたい、な……、あっ、んんっ、聞かせて…お姉ちゃんって……」

可愛いと幾度も囁きながら、甘く篭絡するように彼女の頭を抱き寄せていく。
薄い金色の髪に指を絡ませるように撫で、何度も梳き通す。
妹でも寝かせつけるかのように撫でながらも、器用にも違う動きである肉芽への愛撫は止まらずに続く。

ロザリア >  
「───ッ♡」

ロザリアは吸血対象に美女、それも生娘ばかりを狙う
それは単なる美意識と上質な血を求めるからに他ならない、が……
"こうして"遊ぶ相手は自ずとそうして眷属にした侍女達ということが多く……予測は概ね正しいと言えた

「く、ふっ…ふー…ふぅ…っ」

はぁはぁと乱れる息、言葉も切れぎれに、その爪をルーシェの子宮口へと埋めるように突き立てる
そしてまるで狭いそこを掻き分けるように、爪で引っ掻き、広げようとする──

可愛いだの、お人形だの…むず痒い言葉が続く

「し、しらん」

思わずその眼を背けようとすると、頭ごと抱き込まれるとうにされ、髪を撫ぜられた
それはなんだか捕まえられたようで、その腕の中で執拗に弄られたクリトリスは包皮の下で窮屈そうに尖ってしまって

ルーシェ > 「図星…? たまには男の人とエッチしちゃいなよぉ……奥、ゴリゴリされて……あっ、欲しいってがっつかれるのも、気持ちいぃんだから……ぁっ」

言葉もなく快楽に声が跳ね上がるばかり。
変わらぬ微笑みの中で子宮口が引っかかれると、じりっと粘膜が削げる淡い痛みが走る。
ひくっと眉が跳ねるも、それよりも強い快楽に腰が引けるように跳ねてしまう。
掻き分けるように引っ掻いていけば、子宮口は淡い擦過傷だらけになっていき、薄っすらと血をにじませながらも痛みに腰を揺らしてもっとと押し付けていく。
イソギンチャクのように指を絡め取る力も、奥へと何度も吸い上げて指をふやふやにするだろう。

「いけず~……ん、クリトリス…かちかち、だねぇ。じゃあここを…」

彼女の掌から腰を引いて指を抜いていくと、ずろっと襞が指に絡みついて剥がれていく。
にゅるにゅるの蜜に肉壷のように吸い付く襞と、触り心地を堪能させた後、髪を撫でていた掌も離れる。
するすると下肢の方へと下っていくと、ぺろりとスカートを捲りあげ、蜜まみれのショーツをおろしていく。
足からショーツを完全に脱いてしまうと、膝裏に手のひらを当ててひっくり返し、大きく股を広げさせていった。

「もぉっと敏感さんにしちゃうね……?」

包皮の中で苦しげにしていた肉芽をぷくっと剥き出しにしていくと、充血したそこへ舌を這わす。
唾液に交じる粘液は相変わらず媚薬まみれだが、同時に唾液に淡い酸を交えていく。
触られなれた粘膜を溶かし、真新しい生娘のような粘膜を再構成させる愛撫。
ちゅっと唇で吸い上げながら舌でなめころがし、時折甘噛みしたりと繰り返す合間も、肉芽は包皮から説かれたばかりのように敏感となる。

ロザリア > 「ふぅ、ンッ…♡」

指を引き抜かれる感覚にまた一度その身体を大きく跳ねさせる

「っ!? …な、に───あッやめっ…このような格好、を──」

脚を大きく広げさせられるような姿勢に、いよいよその頬に朱が差しはじめる
シューツも脱がされ、すっかり解されたスリットからは色素が薄いながらも肉色の花弁がぬるりとした質感のぬめりを見せている
じっとりとした愛部によって太腿周辺や、尻に敷かれたドレスの裾までもがぐっしょりと濡れていた

「ひっあ!?♡♡♡」

クリトリスを剥き出しにされ触れられると一際大きな声が漏れ、ルーシェを責めることも忘れ自分自身の口をその手で覆ってしまう

「んふッ♡ゔッ♡ん、ゔゔーーッ!!♡♡♡」

甘噛みされその顎があがる、両手で口を抑え、必死に声が出るのを拒否するように
仰け反り、身を捩ると豊かに盛り上がった双丘がたぷたぷと揺れた

ルーシェ > 「こんなって、どんな格好かなぁ? わぁ……おまんこ綺麗だねぇ…綺麗なピンク……いいなぁ」

自分はどうしても重ねる数も多いせいなのか、サーモンピンクに色づく小陰唇が目立つ。
彼女の場合はその色合いがなく、粘膜から持ってきたかのような綺麗な桜色。
それに感動するように息を呑むも、股座のぐしょ濡れ具合に緩やかに口角を上げた。

「ぐちょどろだね……んっ、じゃあ……こうして」

元から剥き出しにされることがなれていないのか、舌を這わせるだけでも声が掠れていく。
可愛いと囁きかけながら、舌の上で撫で回していくも、その合間も遠慮なく粘膜を新たに張り替えていった。
鋭敏で、風に撫でられるだけでも心地よくなりそうなぐらいに敏感に磨き上げていく。
必死に声を抑えるなら、それを崩すように甘噛みをそこへ繰り返し、ゆっくりと丁寧に舐め回す。
愛撫で我慢を決壊させようとしながら、可愛さに引っ張られながら、幾度も絶頂を与えるだろう。
全てが終わる頃には、城は王都にないのかもしれない。
連続アクメを堪能させた彼女を、妹の様に抱きしめながら撫で、微睡みに沈みながら今宵の幕を下ろすのだった。

ロザリア >  
「や、まじまじと、見るな、ぁ──くひゅ…ッ♡」

………

……



──今宵招き入れた魔王はなかなかに強敵で、
催淫の魔眼につい魔力を込めすぎてこういう結果になったのだ……

と、後々ロザリアは侍女に有り体にそう言い訳し、ベッドのシーツを変えるよう命じる

プライドの高い吸血姫のこと、思い出し頬を染めつつも次の邂逅では不覚をとらぬと心に決めるのだった

ご案内:「宵闇の城・キルフリート」からロザリアさんが去りました。
ご案内:「宵闇の城・キルフリート」からルーシェさんが去りました。