2018/02/04 のログ
■タピオカ > 「あはっ!そう言ってくれると嬉しいな!
セインも、何か困った事があれば言ってね。僕でよかったら相談にのるよ!」
心強い彼の台詞に少しはしゃいだ様子で子供のように笑い。
そっと彼の手首に指を触れ合わせて見上げるのだった。
彼のような人と知り合えて良かった、とばかりに。あの日ハイブラゼールのカジノでバニーガールになっていた事すら感謝したい気になる。
「あう、……あう。そんなに言われると……顔が赤くなるよ……恥ずかしい……。でもありがと……。
――へへっ。我慢はしなくていいよ。
セインは立派な大人だから、いつも賢く我慢してるんだと思うけど……。
僕に対しては、我慢しなくてもいいよ?」
再び美少女と慣れない評価をうけて。しゅぅぅ……。そんな音すらたてそうなほど頬の紅色が広がっていく。少し斜め下向いて。でも嬉しそうに。天を仰ぐ彼はきっと優しい人なんだろうと思う。対して自分は未熟だから、へんな事を言ったりしたりしているのだろう。それでも生意気な事を言って、にーっ、と笑ってみせる。
「ふふー。痛い目にあってもいいんだよ?
僕は、セインを気持ちよくしてあげたい。
僕は、セインと気持ちよくなりたい。ただそれだけー」
危険よりも目の前の機会優先。自分は彼の心配をよそに、あくまでシンプル思考であった。脳筋であった。どう思われてもいいから、どう受け止められてもいいから。自分としての主張を繰り返し。
「えへっ……。嬉しいな、セイン。
ありがと……。――セイン。僕のこと、すきにしていいよ……」
差し出された手に、答えに、嬉しそうな微笑みを綻ばせて。やはり嬉しそうに前髪を揺らし。直球の言葉をくれた事への感謝を寄せると彼の手を両手でそっと愛おしそうに包んで。そのまま、自分の胸元の真ん中で柔く抱き締め。細めた瞳で笑いかけ、伏し目がちにそう囁く。
■セイン=ディバン > 「はは、今後は呪われたりしないように気をつけるけどな。
ま、困った時はタピオカに相談することも考慮しよう」
そこで、頼らせてもらう、と言わないのは、男が男であるが故の意地。
年下の女の子に頼りすぎるのもどうか、という思いがあるのだが。
以前心の支えになってもらったことは確かなので。頼らない、とは断言しない。
男という生き物は、面倒くさい生き物である。
「何を恥ずかしがる? 美少女に美少女と言うのは当然だ。
女の子は褒めれば褒めるほど綺麗になるからな。
……う、ぐっ。鋭い指摘……。ぬぬぬ……なんという甘やかし。
タピオカにも母性が確かにあった、ということか……」
まったく悪びれず、美少女だ、と繰り返す男。この男はこういうことを冗談では言わない。常に本気だ。
我慢しなくていい、と優しく言われ笑われれば。その包み込むような優しさに流されてしまいそうになる。
「ん~……いや、それはどうかと。タピオカみたいな子を狙う悪人もいるんだしな?
……うぅ、うううぅぅぅ。なんという誘惑か……」
痛い目にあってもいい、などと言う相手には、表情を厳しいものにして優しく叱るが。
続く言葉を聞けば、男の我慢も決意もぐらんぐらん揺れてしまう。
実際相手を好ましく思っているからこそこうして我慢しているのだが。
「……はぁ。まったく。このオレが若い女の子にこうまで翻弄されるとはな。
やれやれ。だがまぁ。そういうのも悪くはないか」
手を握られれば、困ったな、という様に笑い、そう呟く男。
そのまま、甘い囁きを耳にすれば。ゆっくり、ゆっくりと相手を引き。
ぽかぽかと暖かな日光を浴びている、草のベッドにまで近づけば。
男は相手の唇へと、触れるだけのキスをする。
■タピオカ > たいして力も特技もないけれど、彼が求める時には支えになりたいから。
相手の言葉にしっかりと頷き。バトラーコートの裾を少しだけきゅっと指先で握るのだった。
「あ……あ……!僕今すごく恥ずかしい……。
セインって人を褒めるの上手なんだね……。ふふっ、いい気分になっちゃったよ。
――あはは!母性……かなあ?
セインは僕のこと、いっぱい大事にしてくれてるもん。
それに応えさせてよ」
彼の本気に、とうとう片手を赤らむ頬にあてて。嬉しくて緩みそうな口元を必死で隠したがる。ちらちら、と彼の瞳を覗いては気恥ずかしそうに横へそれる視線。
――母性と言われる経験もあまりなかったから。からからと笑い声あげて。今度は、じっと大切なものを見つめる目つきが相手の赤い瞳へ。
「ふふ……。ありがとね、叱ってくれて。
悪い人につけこまれそうになった時は、ちゃんと気をつけるね。
でも……セイン。セインは、そんな悪い人じゃないでしょう?
だから、お誘いするの」
先輩冒険者として。人生の先輩としての彼の叱責はむしろありがたいもの。
人から怒られる事は多いけれど、人から叱られるなんて滅多にないから。
彼の配慮に感謝しつつも、今回は特例だと言わんばかり。茶目っ気に屈んで、彼のゆれる決意を下から覗き込むよな幼い子供めいた仕草。
「うん!悪くないよ、きっと。
大切な人とひとつになるのは、とってもいいこと」
困ったなと笑う彼へ、明るく笑いかけ。
遊牧民なりの考え方を告げるのだ。身を引かれながら。
あたたかそうな草のベッドから、ほのかに緑の香り。
触れるだけのキスが近づくとそっと瞳を閉じて。
ちゅん。小鳥が啄むような柔らかさが彼の唇をかすかに包んだ。
「あ……、んっ……」
そのキスだけで、心地がよくなってしまって。細い息声が甘く溢れる。
ご案内:「王都郊外」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都郊外」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「平民地区 酒場通り」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 白い猫が屋根の上を歩く、足元の屋根は冷たく冷えてて、ついつい早足で…。
でも柔らかい肉球の触れるのは嫌、
見つけたのは建物の隙間の瓦礫置き場、少し冷たい空気避けにと…、
瓦礫の隙間にするっと身をすべり込ませるようにして、冷たい空気をどうにか避けようと思いついてのこと。
■シャルレ > 瓦礫の中は狭くて、モノがたくさんあるから隙間風としてはいってくるものの、
外を歩いてる時のような全身で冷たい風を受けることはなく、マシだった。
(寒い…)
ぶるっと身を震わせて、体を丸くする。
少しでも手足を体に寄せて温めるように、酒場通りにいるのは人の声が聞こえるから。
金色の瞳をとじてても耳は動く、
人の声を聴いてると寒さから寂しさに変わるのも誤魔化せる気がして…。
この冷たい風が収まるまで、ココで過ごしてから隊舎に戻ろうと。
ご案内:「平民地区 酒場通り」からシャルレさんが去りました。