2018/01/09 のログ
ご案内:「王都・平民地区 娼館通りの裏手」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 娼館どおりの裏手…と言っても、少し距離がある。
どちらかと言えば住宅街寄り。
だけど、そこかしこに店が点在している。
そこに建つ2階建ての一軒家。
その前で少年は、少し難しい顔をしていた。
「……別宅…ねぇ」
少し前、エンジェルから言われたことを思い出す。
そこまで世話になっていいのか悩むところではあるが、遠慮したらきっと怒るだろう。あの少女は。
■ブレイド > だから一応、言われたとおりにはした。
したが…大丈夫なのだろうか?
少し書類を見せてもらったが、あんま見ない桁の金額が書かいてあったのだが。
冒険者と呼ばれる人間が、あまり家を持っていない理由が何となくわかった。
留守にすることも多いし、宝の持ち腐れだからだろう。
まだ駆け出しの殻が取れてない自分にとっては過ぎた物のような気がする。
「いや、そりゃ今更か」
居候になっている廃屋からも、家主と一緒に引越しする気でいるのだから
もはや冒険者らしいとか損とか得とかという話でもない。
鍵はもっていないが、先に見せてもらった内装はそれなりに良かった。
立地的に落ち着く場所ではないが。
■ブレイド > 緊急時のセーフハウス的なものだと考えれば無駄にもならないか。
成り立ちはカッコイイものではないが。
「(家にカッコイイもかっこわりーもねぇか)」
本拠の引っ越しは、同居人の事情も絡むところがあるのでまだ先にはなりそうなため
おそらくはこの別宅のほうが先に使われることになるだろう。
と言っても、先のとおり今は鍵を持っていない。
当然屋外で見ているわけであり、こんなところでずっと眺めていれば、今の季節だ。当然体が冷える。
「へくしっ!」
■ブレイド > 「…なんか温まるもんでも買うか…?」
何気なく出かけてここまで来たために
保温石を忘れてしまったのが痛い。
だが、立地的に飲食に関しては便利といえる。
少し歩けば娼館通りだし、更に少し足を伸ばせば酒場や飲食店の立ち並ぶ大通りだ。
「……いや、いいか」
ここ最近贅沢してしまってる気がするし、しめるところはしめておかねば。
■ブレイド > というか、一応見に来ただけだというのに考え込みすぎだ。
なんでこんなところに突っ立っているのだが…
小心なのか阿呆なのか。おそらくは両方。
全く情けないというか、もう、なんなのか。
「あー…帰るか…いや、もうちょとぶらつくか?」
カシカシとフード越しに頭を掻いて。
さすがに少し空腹だし、体が冷えていることも考えれば
どこかで食事も視野にはいる。
■ブレイド > 「……どっちにするか…」
帰ったところで、温かい食事はさすがに期待できないし
かと言って、贅沢続きで無駄に金を使うのも控えたい。
まぁ、ここでじっとしてても仕方ない。
折衷案ではいつもの酒場で質素に過ごすと言うものを考えてはいるが。
■ブレイド > 「ま、ここにいてもはじまんねぇか…」
くるりと娼館通りの方を向き歩きだす。
別に娼館に行くわけではない。
『天国への階段』の様子は見るつもりではあるが、帰り道というだけである。
背中を丸め、寒風に耐えつつ明かりの灯る広い通りへと。
「へくしゅっ!
あーやべ…完全に冷えたな…」
ずずーっと鼻水をすすり上げつつその場をあとにする。
ご案内:「王都・平民地区 娼館通りの裏手」からブレイドさんが去りました。