2017/09/06 のログ
■ナイジェル・R・ホーク > (別に目的があったわけではなく、以前から聞いた事があったぐらいで立ち寄ってみただけの宿。客になる相手だと思ったのか近づいてきた店員、渡されたリストに目を通すと微苦笑する。前回に続き、墓穴を掘るのが好きな女だと苦い顔をし、店員に声をかけて鍵を預かると告げられた部屋へと上がっていく)
・・・・・・・・
(どう声をかけるべきか悩んだ結果、ただノックをするだけにしてみる。鍵を預かった事で無理無体を押し通すのも良いが、ひとまず中から開けさせる方に持って行ってみようと考え、中から声をかけるだけであったなら店員のふりをして扉を開けさせようと。声で気が付かれたところで問題になる事は何もなく、正直に教えてやれば良いだろうと軽く考え待って)
■フローディア > (コンコン、とノックされる音が聞こえればベッドに沈めていた体を起こす。むくり、とその柔らかなベッドから降りてぽて、ぽて、と裸足でその綺麗な床を歩き、扉までたどり着けば)
・・・何かしら。
(恐らく店員であるのだろう。何の用事か知らないけれど、とりあえず訪ねてきたならばでなければなるまい。そっと扉を開き)
何かし・・・。
(その相手の顔を見た瞬間そのまま扉を締めた。思い返されるのは以前の敗北の苦い記憶と痴態の記憶。そんな相手に良い思い出も何もなく、恥を見せた相手であるが故にあまり顔を見たい相手でもなかった。でもいつかはったおす。)
・・・何の用事。
(・・・でもノックしてきたからには何か用事があるのだろう。僅かに扉を開いてじーっと訪ねてきた相手をにらみつけて。)
■ナイジェル・R・ホーク > (予想通り店員だと思われたのかゆっくりと開かれる扉、ただ顔を見合わせた所でいきなり締められて予想通りとポリポリと頬を掻く。何から言い出したら良いのだろうかと考えているとまたゆっくりを開き、睨みつけれての言葉。以前の事を思えば、睨まれるのは仕方ないが存外に素直な所もあるものだなと感心した顔を見せて)
忠告に近い事だが、廊下で話すには問題がある。
中に入れて貰っても良いかな?
(嘘を混ぜても良いが、多少なりとも信頼させるのが先だと真面目に告げる。宿自体に関わる事だから、誰に聞かれてもおかしくない場所で話せないのは当たり前、ただ前回の事もあり何処まで信頼されているかで変わる事でもあるために、下で預かってきた部屋の鍵を見せる。勝手に入れる状況であったにもかかわらず、あえてノックしたのを教えるために)
■フローディア > 私は話すことなんてないわ。
(その刺々しい言葉と視線からは敵意が当然のように見られるか。その声は鈴のようでこそあったもののその口調は冷たく冷え切っていて。けれど相手が鍵を持っているのを確認すれば)
それ、ここの鍵?どこで貰ってきたの・・・?
(少女が彼を見る視線は更に強くなるだろう。まさか店員が直々に譲り渡した、なんて思ってもおらず何らかの形で奪い取った・・・少女の中ではそういう風に感じていて。けれど、鍵を持っているのならば扉を締めても無駄だろう。相手はこちらに侵入する手立てを持っているのだから。)
・・・いいわ。入りなさい。
(諦めたように息を吐き、相手を迎え入れた。広々とした部屋に大きなキングサイズのベッド。そして、よく整えられた綺麗な部屋が彼を迎えるだろう。)
■ナイジェル・R・ホーク > 店員から受け取ってきたから持っている。
奪っていない事は静かな事から分かるだろう。
(冷たく澄んでいる鈴のような声と言えばその態度にあっているだろうか、敵意が見受けられる視線と共に返された言葉にやはりと頬を掻いて。ただ鍵を見せて告げれば理解したのだろうか、それとも無駄な事になると考えたのだろうか、しばし逡巡した後でかけられた言葉にほっと息を吐き、後ろに伴って中へと入る。)
まず何から言ったら良いのか迷うところではあるが、安いからといって宿を選ぶのは止めておいた方が良い。
(置かれているベッドに部屋のサイズ、それを考えただけでも一人部屋と考えるのはおかしいはずだがと少々皮肉を込めて告げる。通じるかは気にせず、キングサイズのベッドを横目に、まずは真面目に教えてからでいいかとその場に座って。全てを理解させた後でどうするかは、態度次第で良いかとまだ手を出す様子は欠片も見せず、宿自体の説明を始めて)
■フローディア > ・・・まぁ、信じてあげるわ。
(確かに物音はしなかった。耳は良い方だし、それは間違いないだろう。ただ・・・魅了や洗脳といった魔法を使用したならば分からない。音もなく奪うことも可能であろう。けれど、まぁ・・・一旦はとりあえず信じてみよう。相変わらず警戒心は薄れていない様子ではあったけれど。)
安いだけじゃなかった。部屋も綺麗だったわ。
(確かに値段は安かった。けれどもいざ入ってみれば内装も綺麗だしベッドも広々として良いお部屋だと思う。何が問題なのだろう、と小首をこてんと傾げ不思議そうにしていて。
部屋のサイズとベッドが大きい? ・・・広くて大きいなら問題ないのでは?と、その事実が示す裏の事情をまるで理解していない様子を見せていた。その姿はまるで子供のように無垢で、無知な姿のように見えるだろう。)
■ナイジェル・R・ホーク > そういう意味ではない。
簡単に言うと此処は娼館のようなものだ。
(警戒心を解いてはいない様子ではあるが、話を聞く気にはなったのだろう、小首を傾げながら不思議そうに真面目に返された答えに小さく溜息を吐く。裏の事情を理解するに至らず、子供であれば仕方ないとも言えるが、相応の年と姿をした者に無垢で無知な姿を見せられると隠そうともせず、呆れた様子で溜息を吐いて。)
宿の体裁を取っていながら、部屋を借りた者を売る、そこが問題だ。
少なくともそうと知っていて借りた者なら自業自得と言えるが、そうでない者までだ。
(ここまで言えば十分に分かるだろうと適当に言葉を濁しながら噛み砕いて説明していく。少なくとも見ず知らずの者に売られなかった事だけは感謝するべきではとも匂わせる、手を出さないとは一言も言っていないのだから分かるだろうと。不意に立ち上がり、ベッドに座り直すと手招いてみる、怒ってかかってくるだろうか、それともただ無視するだけだろうか、相手に任せてそれに対応すれば良いと。)
■フローディア > しょう・・・かん?
(しょうかん。娼館というとアレだろうか。女が体を許し、売る、という・・・。いや、少し待って欲しい。そういうのは布の薄い服を着た女が大体店先に立っているし、そうでなくとも目に痛い光を発していたり・・・とにかく独特の怪しい空気を纏うものだ。こんなふつーな容貌の宿屋でそういうのはないと思うのだが・・・。
呆れた様子で息を吐く相手にはむっ、と不満そうに頬を膨らませて。 閉鎖された自分と同じ部族しか住んでいない里で産まれ、そして今まで生きてきた少女。最近里から外に出た、とはいえど家族同然の仲間達に囲まれて過ごしてきた。この国のように謀略と嘘なんてロクに触れたことがなく。故にあまりに無垢であまりに無知であった。)
売るだなんて。気持ちのいい話ではないわね。
(その目つきはやはり鋭く。けれど、その視線の先にいるのは彼ではなく、この店に。
・・・告発するのは簡単だ。兵士にこの事実を告げれば良い。しかし、証拠はない。そして、自分は立場の弱い冒険者であり・・・そしてミレーだ。きちんと店を構えた彼らを告発したところで信じられないと思うし、結局・・・改善なんてされないだろう。わたしにできること、なんてなにもなくて。)
聞いてはいたけれど、ニンゲンの街はなんて暗い所なのでしょうね。
(・・・けれど、私にはここに身を置く理由がある。自分の部族の為に 男 を捕まえて帰らないといけないし、手ぶらじゃ帰れない。いくら故郷が居心地がよくて、ここが暗い場所であっても・・・目的を達するまでは帰れない。)
・・・寝る場所がないなら半分は譲ってあげる。けれどこの場所は譲らないわ。
(・・・とりあえず、未来よりもまずは今だ。結局ここが危ない場所だからといっても今更行く場所なんてなく。この時間だ。どこの宿も埋まっているだろうし、そうなると野宿である。ここで泊まろうが外で泊まろうが危険性は然程変わらない。むしろ、此処の方が寝床としては優秀なだけ良いまである。ならば、もう開き直って今日はここで眠るしかないだろう。忠告をくれた礼としてベッドの半分は譲ってあげてもいいけど、この部屋は譲らない。
もぞもぞと布団の中に潜り込んで彼に背を向けて休息を取り始めるだろう。 ・・・とりあえず手を出してきた時の為に反撃し、撃退する準備だけは忘れずに。)
ご案内:「王都マグメール貧民街宿屋」からフローディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール貧民街宿屋」からナイジェル・R・ホークさんが去りました。