2017/06/18 のログ
ノア > 人捜しの依頼を受け やって来た、 便利屋の女。依頼内容は《 とある元傭兵の男の現在の所在を突き止めて欲しい 》との事 ── どうやら対象の男とやらは 割と有名な噂の人物だったようだけれど、 其の癖 情報や手掛かりなどはまるで無く。随分と時間を掛けて調べ上げた末、 今日漸くこのログハウスまで辿り着いたのだが..

「 も..... 最悪、 っ.. 」

家主の不在を待ち忍び込んだログハウス内、 幾ら探しても証拠となりそうな品が出てこない。こんな遠くまで、 舗道されていない道をひたすらに、 態々 "冒険者風" の装いまでしてやって来たのだ。漸く突き止めた住処から、 何としてでも証拠を持って帰ろうと.. 極力荒らした形跡を残さぬよう、 隈無く物色中。

「 ここまで来て人違いとか.. ほんと、 やめてよね..... "サーランド" さん。」

一人と、 そして一匹が近付いている事など、 気付かぬまま

ボブ > (狼の警告の唸りに警戒の色合いを強くした男……盗られて困る物としたら傭兵時代にもらって
貯め込んでいた金…今は宝石になっている…くらいなものだが、そうそう簡単に取られては困ると思いつつ)

「お前はここに残ってな。
もし外に飛び出してくるヤツが居たらじゃれ付いて遊んでやりな」

(傍らに居る狼にそう声を掛けていけば、男は傭兵時代に磨きをかけた音殺しの歩法で
ログハウスの入り口へと辿り着けば、バンッと勢い良く扉を開き、室内でコソコソしている人物を鋭い視線で射抜いていけば)

「こんな所で道に迷って飢えたから飯でも求めてんのかい?
粗末なもんでよかったら作ってやるぜ」

(腰に下げたショートソードの柄に手を掛けながら、一声掛けていけば、そこに居たのは冒険者風の女)

ノア > 女は対象の経歴や捜索の理由など、 一切聞いていない。わかっているのは "いかにもボンボン" な騎士の男が、 元傭兵の "サーランド" という男の所在を知りたがっている事.. ただ其れだけ。どんな理由があれ 捜し出して突き止めて、 其れを報告する。其の後依頼主が何をするつもりか、 対象がどうなるのかなど、 女の知ったことではない。大事なのは報酬と、 便利屋としての実績と知名度を上げる事なのだった。

「 ............... 」

褒章や、 何か.. 間違いなく対象だと特定出来る物はないか。引き出し、 戸棚、 木箱の一つ一つに至るまで、 隈無く探し回るも..まるで其れらしい物はなく。足音や気配に気付かぬまま、 ベッドの下を覗き込んでいた... 其の時、

「 ?! 」

背後で大きな音が聞こえ、 驚きに びくんっ !! と身体跳ねさせて。振り返れば其処には、 つい先程ログハウスを出た筈の家主の姿。

( 逃げる ? 体勢的にも扉の位置的にも、 間違いなく不利。 戦う ? いや、 まじ無理デカイ超強そう !!  誤魔化す ? どうやって..... 冒険、 者... 新米冒険者 ── )

「 ご..... ごめんなさいっ !! 」

ほんの一瞬の間に浮かんだ 様々な選択肢の中から、女が選んだのは.. 新米冒険者を演じシラを切り通すこと。ベッドに頭を入れていた四つん這いの体勢から、 素早く土下座。思いっきり頭を下げて謝罪した後.. ゆるゆると、 琥珀色の瞳で貴方を見上げ

「 王都に向かう 途中、 だったんです けど... 近道だと思って、 森に入っ たら..... 方向わかんなくなるし、 獣は出るし、 お腹も... 空い、 て.. それで......... 」

うるうる と、 偽りの涙が目元を潤ませ。唇は むぅ.. と、 情けなく尖らせていた

ボブ > (勢い良く扉を開き、盗む者なんて無さそうな山の中のログハウスに入り込んでいる酔狂な物盗りを
驚かせるような感じで声を掛けていけば…男の目の前にあったのはベッドの下に頭を潜り込ませて
茶色のホットパンツに包まれた肉付きの良さそうな揺れるお尻。)

「はぁ~?」

(男だという思い込みがこの木こりの頭にあって、目の前の光景に間抜けな声をつい漏らしていると
ベッドの下を覗き込んでいた女が身体の向きをこちらに向けて土下座をし、こちらが発した驚かせの言葉に
乗っかるような事を告げてくるのを見つめていけば)

「ほぉ~~、それは難儀だったな。それで飯は見つかったか?見つからないよな?
俺はベッドの下に飯の材料を置く主義はないし、他の人間でもベッドの下には置かないよな。何が目的だっ?」

(土下座をしている女に対し、最初は遭難して大変だったな…という物言いで近付いていけば、
疑いの気持ちは持ち続けているのを言葉として口から発し、両肩を掴み、顔を上げさせれば
超至近距離で女の目をジッと見つめるようにしながら、本当の目的を問いただそうとしていく男)

ノア > ( 無理、 あるか な..... )

つらつらと偽りの言葉を並べながら、 表面上は心底申し訳なさそうに怯えた表情を作って見せていた。とはいえ元は、 人格が其のまま出ているかのような生意気な顔立ち。"ドジっ子新米冒険者" を演じるには、 少々ギャップが目立つ気もしないでもない..

( ですよねー )

案の定両肩を掴まれてしまえば、 心の中で舌打ち。表情は其のままに

「 .........ゃ、 違っ... そんな、 ただ..... 男の人が住んでる感じ.. だった、 から... 色々、 気になっ ちゃっ.. て..... 」

至近距離に問い詰められては、 赤面するようにウブな表情作り上げ.. 潤ませた琥珀色の瞳は揺らめき、 後半は消え入りそうな か細い声で続けながら ── 女の細い指先は、 白い太腿に巻かれたベルト.. 其処に仕込まれた針へと伸び

ボブ > (女の間近まで歩み寄り、両肩に手を掛け、目をジッと見つめ、相手の真意を確かめるように見つめていく男)

「ふぅ~ん?男がこんな山奥に居るって事は山賊のアジトだって考えは及ばなかったのかい?
もし男が住んでいるって憶測で上がり込んで、20や30人の男どもに囲まれて、ただただ身体を貪られまくる…
そんな想像も出来なかったとは言わせねぇぞ」

(女の両肩に手を掛けながら話していく男。
当然ながらショートソードからは手を放していて、一見無防備に見えるが、殺気を悟るのは傭兵時代の癖で
女の目の奥に殺気…というか害意に似たものを悟っていけば)

「正直に話せばあんたは綺麗な体のままで帰れる……
だが、このまま意地を張り続けていけば最低でも指の骨一本くらいは砕かせてもらうぜ……」

(男は本気でやろうと思えばできる事を女に話し、あくまでも脅しを掛けて、
素直に話して欲しいと両肩に掛けた手に少し力を込めて、ジッと射抜くように女の目を見つめ続けていって)

ノア > 「 ............... 」

貴方の言う事はどれもごもっとも過ぎて、 もう心の中では舌打ちが止まらない。女としては、 戦闘だけは絶対に避けたいところ。何事もなく誤魔化せれば、 其れに越した事はないけれど.. 何せ人捜しを依頼されただけなのだから、 顔を見られてしまっただけでも大失態。これでは逃走も不可能だろうと、 観念して ──

「 だっ、 て.........

  ─── 男って、 大切なモノはベッドの下に隠すって.. よく言うじゃない。」

其れは先程までとまるで違う声色、 ほんのり酔っているような.. 緩い口調で。顔付きもまた ガラリと変わって、 目を細め唇を つんと尖らせた生意気な表情。

「 キレイなカラダ、 って.. それ、 褒めてくれてるの ? ふふ、 どーも。それより..... 肩、 離してくれない ? 」

降参だと両手を上げて見せるも、 念の為.. 万が一に備え指と指の間には細い針を忍ばせたまま。魅力的な報酬だったけれど、 命には変えられないと.. 依頼の遂行を諦めた。

ボブ > (物騒な脅し文句を女に掛けていけば、女冒険者としての仮面を外したように少し艶めいたような…
それでありながら気が強そうな表情になり、両肩の拘束を解くように告げてくるのを耳にすれば大人しく離していって)

「あいにく最低限の物しかここには持ち込んでいないもんでね、大事な物は知人に預けているよ」

(女が……いや彼女が何を指して大事な物と言っているのかは分からないが大抵の物は
王都で立派な屋敷を建てている先輩傭兵の物置小屋に納めて貰っていた為、傭兵時代の代物はログハウスの壁に
立てかけている鈍い光を放つ使い込まれた槍と男が腰に付けているショートソードのみ)

「まぁ……大方の予想は付いてるんだよ、この前、古馴染みに王都で見つかって追い掛け回されたから。
おそらくそいつだろ? アンタをここに向かわせたのは」

(一人暮らしのため、テーブルには椅子が一脚しかない為、彼女にその椅子を勧め、
男は壁に寄りかかりながら、彼女の依頼人をズバリと言い当ててみせていく)

ノア > 両肩を解放されれば、 凝りを解すような仕草で首を回し。ゆるり と立ち上がり一度、 細く長い溜め息を。

「 あたしは雇われただけ。ある男の居場所を知りたがってる奴に依頼されてね、 其れが貴方の言う "古馴染み" かどうかは知らないけど。とにかく、 少ない手掛かり かき集めて..... で、 こんな森ん中まで来たって訳。」

殆どの事情をバラしつつも、 依頼主の名や対象の名は口にしなかった。開き直ったか差し出された椅子に、 堂々と脚まで組んで座り。話しながらも家の中を見回すと.. この森の中、 本当に質素な生活をしているのか、 貴方の言う通り褒章らしき物など見当たらなかった。すると.. 話し終えた女は、 壁際の貴方を じぃ.. と見詰め

「 ......... 」

細い指と指の隙間から 微弱な麻痺毒を仕込んだ針先を出し、 其の針先を貴方へ向けた ── そもそも女の殺気に気付いていたのなら、 回避する事も其の腕を掴んで止める事も容易いだろう。いずれにしても寸止めのつもりで、 貴方の勘の良さが知れれば

「 やっぱ..... 人違いじゃないよね。少ない情報で、 よく見つけたと思わない ? サーランドさん。」

対象である元傭兵の名で、 貴方を呼んだ。

ご案内:「山村のログハウス」にノアさんが現れました。
ボブ > (王都の取引先の木材問屋に行った際に見つかり、貧民地区の入り組んだ路地で撒いた騎士の名を男はあげていくが、
椅子に腰掛け、ホットパンツから食み出す白くて長い脚を組んでいる彼女の口からは依頼主に関しての情報は
得られなかったが、よっぽどしつこい相手が傭兵を辞めて二年経っても残っている事は分かって)

「はぁ~~、物好きなヤツも居たもんだ。
とっくに尻尾を巻いて逃げ出したかもしれないヤツに金を懸けるなんてな……」

(やれやれ……といった感じの溜息を吐く男……
そんな男に向けて細い…彼女の髪くらいの細さの針が突き出されるのを察知すれば手首を捉え、
彼女にギラッとした視線を向けていけば、それが男が捨てた過去を探る彼女の手管だったらしく…)

「ちっ!! 長年鍛えたものはついつい出ちまうか……。
そんで俺の正体を知ったからには依頼主に話すってか?
……その情報を隠蔽するにはいくら掛かる?
俺はサーランドの名前も捨てたし、その過去も全て捨てた、そんな抜け殻の情報にアンタはどれだけの値をつける?」

(ばれてしまった事は仕方ない…ただ、それを拡散されない為には男も取る手段は取っていく主義で
口止め料を支払うつもりで彼女に交渉を求めていくか)

ノア > 「 ちょっ、 やだ.. 怒んないで ? あたしの調査は間違ってなかったって、 確認したかっただけー 」

案の定 女の不意討ちなど容易く阻止し、 突き刺さるような鋭い視線を向ける貴方に.. 対して女は、 態とらしい上目遣い。先程の冒険者キャラとはまた違う、 あざとい顔付きで。

「 確かに報酬は、 荒事無しとは思えないくらい魅力的な額だったけど.. 報酬の問題じゃない、 ってゆーか。」

手首を掴まれたまま、 指を広げて針を落とし。無理に其の手を振りほどこうともせずに、 まるで敵意は残っていないという事を示して。

「 あたしはあたしで、 便利屋として顔売らなきゃなんない事情があるの。なのに..... あぁ、 もう最悪っ.. これじゃ "便利屋ノア" の名折れじゃない、てゆーか帰って来んの早くない ? さっき出たばっかでしょ、 ちゃんと見てたんだから。もっと真面目に森林伐採してきなさいよっ... 」

テーブルに突っ伏し、 盛大な溜め息と共に愚痴を吐き出す。生意気に つんと唇尖らせて、 如何にも貴方を責め立てているような口振りだけれど.. そもそも、 貴方は何も悪くないということは女だって重々承知している..... 筈。多分。

ボブ > (彼女から突き出された細い針、その表面には針そのモノの光沢を少し歪ませるもの…
液体がうっすらと付いているのを見てとっていくと『油断ならない相手だな、まったく』…と内心で思いつつ)

「本当に隠しようがないくらいバレちまったじゃねぇか…
依頼完全失敗にしろとは言わねぇよ、ただ調査中の期間を延ばせと言ってるんだ」

(針を床へと落としていく彼女に対して、男も掴んでいた手首を離していけば、
今、判明した事を依頼主に話すのを延ばせと交渉の内容を細かく提示していって)

「便利屋ノア…さんね、早く戻ってきたのはたまたまだよ。忘れ物をしただけさ。
そっちにも色々事情があるみたいだな。
何となく俺と似たような匂いがするな……色んなものから逃げている者の匂いが…」

(男は何となしの直感で何かに切羽詰って追われている者の気配を彼女から察し、率直に言葉にして問いかけていくか)

ノア > 「 てゆーか..... 何をそんなに恨まれてんのか知らないけど、 そんな奴ぶっ飛ばしちゃえばイイのに.. ハッキリ言って、 あの男より... うん、 貴方の方が強そう。」

本来ならば..... 口封じに命を奪われたとしても このログハウス内で起きた事など、 誰にも知られる事はないだろう。にも、 関わらず..

「 あんな弱そうな相手も黙らせない、 目の前の邪魔者も排除しようとしない、 それどころか交渉まで持ち掛けてくれちゃうなんて..... 随分甘いのね、 サーランドさん。」

手首を解放されればテーブルに頬杖付いて、 じぃ と貴方を見上げ。女の立場からすれば慈悲とでもいうべき貴方の優しさを、 あっさりと "甘さ" だと指摘する始末。一度開き直ると、 とことん開き直るようで

「 逃げてる ? 逃げてんじゃなくて、 あたしは元傭兵のサーランドを "追って" ココまで来たのー 」

しまいには、 挙げ足まで。しかしながら内心では.. なかなか勘の鋭い貴方に動揺をみせていて

「 そ..... ノア、 王都で便利屋してるの。とりあえず報告は保留にしとくけど.. いつまでも貴方から何も動きが無ければ、 引き延ばすにも限界がある。」

と、 表面上動揺は見せないよう努めながら.. 一先ずは己の身も案じ、 女は条件をのんだ。

ボブ > (男が騎士に恨まれている内容が分からない…そして男の方が強そうとはっきり言い切る彼女の言葉を聞き、
男はガリガリっと頭を強く掻き上げていけば)

「直接俺が何かした訳じゃねぇんだよ。それにあっちは名もしっかりある実家がついている。
こっちから直接的な手出しをしたら、向こうとしては濡れ衣着せに好都合だから手出ししたら自滅なんだよ」

(武術に関してはそれなりの腕を自負はしているが、大義名分を向こうに委ねたら武力では対応できない
やるせなさを身体中から溢れさせるような悔しそうな表情を浮かべていく男)

「だから、今の俺はサーランドじゃなくってボブだ。
傭兵ではなくただの木こりのな……」

(人との係わり合いを極力避ける為に住居を山の中に移した男だったが、己の過去の断片を知る彼女に
ついつい心の中の声を実際の声として出して伝えていけば、何となく彼女に無意識の親近感を覚え、
「逃げているんじゃないか」と漏らしていけば、その男の言葉を透かすような言動をしていく彼女を見つめ)

「追いかけて…ね。 まぁ、そういう事でいいけど、もし逃げ場所が欲しくなったらここを提供するよ。
ここならめったに人は来ないから逃げ場所にはうってつけだしな」

(交渉に応じてくれた彼女の事に深入りはしないが、仮のアジトとして場所を提供する事を提案しながら
男は床のある一面を場所を変えて幾度か足踏みしていけば、隠し扉で隠された床下収納を開いて
布袋を取り出せば、その中身をテーブルの上に広げ……、テーブルの上に色彩様々な宝飾品が現れて)

「便利屋ノア……先延ばしの報酬だ、便利屋のプライドと引き換えにするのと同じくらいの対価の取ってくれ」

(幾度かの戦を乗り越えてきた歴戦の傭兵の貯め込んだ報奨金らしく、もしこれを見つけていたら
彼女の仕事も完全に上手くいっていただろう事実をたくさんの宝飾品が無言で伝えていくか)

ノア > 貴方の話を聞けば、 何となくではあるけれど.. 依頼主が余程クズだという事や、 貴方は本当に悪くないんだろう事が よくわかり。

「 木こりのボブ、 ね..... ありきたり過ぎて忘れちゃいそ。ふふ、 冗談.. ちゃんと覚えとくね、 サーランドさん。」

貴方の偽名を聞いても、 まるでしっくりいかないといった風に首を傾げ。すぐに冗談だ と、 悪戯な笑みを浮かべつつ.. 最後にはちゃっかり、 実名で呼ぶ戯れを。

「 逃げ場所もいいけど..... たまには王都で過ごすスリルも悪くないかも、 なんて思ったら.. いつか、 一緒に呑も。」

そう言って、 静かに椅子から立ち上がり.. ログハウスを出ようとした時、 テーブルの上に何ともきらびやかな宝飾類が広げられるも

「 今回は、 失敗したの。あたしは自分の身が大事で、 代わりに黙ってる.. 其れで交渉成立、 でしょ ? こんなモノ受け取ったら逆に、 プライド傷付くってば。

  じゃ、 またね♡ 」

と、 何一つ受け取らずに言い放った。正直..... どれもこれも、 女の大好物ではあったけれど。こうして女は長い髪を靡かせながら、 背中を見せ、 颯爽と立ち去ってゆく ─── つもりだった、 が

「 .....っ、 やっ.. ?! きゃぁぁぁあぁぁー 」

扉を開けた瞬間、 女に飛び掛かる忠犬.. ならぬ、 狼。主人 (?) の言葉を覚えていたようで、 忠実に其の指示を実行... かぷかぷ、 はむはむ、 尻尾ふりふり.. じゃれついて、 遊んでいる。

ボブ > 「ありきたりな偽名だからこそ世の中でこっそりと過ごせるんだよ」

(捨てた名で呼ばれるより、自分で付けた偽名で呼んでほしいと願えば、悪戯な笑みとちょっと茶目っ気がある笑顔の
両方を見せてくれる彼女の顔を見て、苦笑いの表情を浮かべながら答え)

「一緒に呑むのは構わないが、俺はそっちへの連絡方法知らないぜ?」

(彼女は男の所在を知っていても、男は便利屋への連絡方法を知らないし、
住居も知らなければ連絡の取りようがないと話していって)

「そっか……それじゃあ俺的には今回の事は借りておく。
もし腕っ節が必要な便利屋の仕事があったら
手を貸すから俺が必要な時は王都の平民地区にある雑貨屋に連絡を取ってくれ」

(情報の先延ばしの報酬として出した宝飾品に手を付けなかった彼女に対し、肉体労働で借りは返すと告げ、
立ち去る彼女を見送っていけば……扉を開けた彼女に飛び掛り、じゃれ付いていく男の半同居人…。
狼としては彼女の事が気に入ったようにペロペロと顔を舐めまくったり、スリスリと身体を擦り付ける始末で)

「お? そいつがそこまで懐くとは珍しいな。
その格好じゃ王都には帰れまい、木桶風呂だが沸かしてやるから風呂に入って今日は泊まってけ」

(狼に彼女から離れるように言って含めるが狼は彼女の事がお気に入りらしく傍に控えるようにお座りしている中、
男は彼女に一泊していくように誘っていくか)

ノア > 「 サー、 ラ..... じゃなかった、 ボブ ! 狼、 出た.. 助、 っ... ン にゃぁぁあー 」

かぷかぷ、 はむはむ、 尻尾ぶんぶん。幸い本気で噛み付いている訳ではないものの、 相手は狼。鋭い牙や爪でじゃれつかれては、 服もローブもブーツでさえも.. 残念なくらい、 ぼろっぼろで..... 主人 (?) の声と同時にじゃれつきはピタリとやみ、 ぼろ雑巾のようになった女は ふらふらと力なく立ち上がれば

「 逃げ場所、 って.. 当日有効だよね ? 」

と、 つい先程までカッコよく立ち去ろうとしていたのが嘘のように.. 何とも情けない声色で訊ね

「 じゃ ぁ.. お言葉に、 甘えて..... あと、 出来れば着替えも。ついでに食事とベッドがあれば、 なお嬉しいんだけど.. あ、 食事は脂少なめで... 」

颯爽とクールにスマートに.. そんな別れ方は失敗に終わった。結局は貴方の厚意に甘え、 泊まらせて貰う事になるだろう。お察しの通り申し訳なさそうなのも初めだけ、 次第にあれこれと 食べ物の好みに至るまで注文が細かくなっていたりする。

「 んっ、 ボブ... これどーにかしてっ.. ! 」

狼に懐かれてしまった女と、 そんな一人と一匹に懐かれてしまった貴方。普段は静かなログハウスも、 この日限りは わーきゃーと騒がしかった とか..

ボブ > 「助けるも何も俺の……ダチ?…だから何も心配要らないんだがな…」

(狼にじゃれ付かれてフラフラになりながら立ち上がってきた彼女が男の言葉に甘えるように
ログハウスを逃げ場所に選んでくれれば)

「ああ、有効だぜ。 着替えに関しては俺の服になるからだぼだぼなのは勘弁な。
脂控え目かぁ~……それじゃあ、風呂から上がったらキノコと山菜取りに行くぞ。
そちらの希望を叶えるんだから文句は言わせねぇからな」

(彼女に懐く狼に彼女が困り、助けの手を求めてくるのを耳にしながら、これまで静かだったログハウスに
この日ばかりは賑やかな時間が過ぎていった)

ご案内:「山村のログハウス」からノアさんが去りました。
ご案内:「山村のログハウス」からボブさんが去りました。