2017/03/06 のログ
ご案内:「王都郊外」にオーリさんが現れました。
オーリ > 森の中を気配を殺しながら進む
貴族の家出娘を探すはずが、足取りを追う途上でどうやら娘は人攫いか奴隷狩りに拐われたようで
柔剛合わせた情報収集により、得た情報によれば王都郊外の森の中、誰も使わなくなった
小屋に監禁されているらしい、という所までたどり着いた
その場所へと向かい、今は小屋の周辺の茂みに隠れて様子をうかがっている
時折、見張りらしき男がやってきて小屋の中の様子を確かめているようである以外には気配はない
見張りの男が小屋に錠をかける隙を見て、背後から忍び寄り腰から短刀を引き抜けば、
男の口元を抑えて、す、と喉へ刃を通し、あらぬ方向へ頸を捻れば、途端に力を失う男の身体を支えて、
小屋の脇へと隠しておく

「さて、お嬢様がいてくれれば楽だが…」

息絶えた男が落とした鍵を拾い扉に施された鍵を開ける
ごとん、と鍵が落ちれば静かに音を立てぬように扉を開いた

オーリ > そっと扉を開きその隙間から中を伺う
篭もる饐えたような匂いに、小さく舌を鳴らし見張りのないことを確認すれば小屋の中へと入れば
小さな悲鳴をあげる者、虚ろなままズッと一点を見つめている者、床に伏せたまま独り言を繰り返す者、
反応はそれぞれ、幾人かの娘の姿があった

「当然だわなあ…」

彼女らがどうされたか、容易に想像はついた
一人一人、時に此方の声に反応を返さぬ者には力任せに顔を確認していく
当然、自分一人では全員を連れて帰る事はできないし、そんな事をしてやる義理もない
部屋の隅で、ぼろ切れを纏った貴族の娘を見つけるが、朦朧としており返事も覚束ない
そんな様子に、はあ、と溜息を零し、頬を強く叩けば強引に立ち上がらせて外套を頭から
被せるようにして手を引いて小屋を出る
後ろで娘が何か自分に何か言っているようであったが、知ったことではない

「離れずついて来い、家に返してやる」

片手に短槍を握り辺りを警戒しながら歩きだす
後ろに続く娘がもたもたして速度が上がらないことにイライラとし始めた