2016/09/03 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にフィーナさんが現れました。
フィーナ > 「お姉ちゃん、どこに行くの……?」

「ん~?お姉ちゃんのお家だよー」

ふたりの幼い少女と仲良く手を繫いで、湿地帯の中を進む黒いローブの少女。その表情はとても穏やかで、ふたりの幼い少女へと向ける視線には優しささえ感じられる。もちろん、彼女にとってこの幼い少女達はとても大切な存在だ。

「お姉ちゃんのお家っておっきいの?」

「お姉ちゃんのお家はねー、小さいけどお料理屋さんなんだよー」

「お料理屋さん!すっごいすっごい!!私達もお手伝いしたい!!」

「うん、それじゃあお手伝い、お願いしようかな、うふふ」

お料理屋さん、そう聞いて嬉しそうに、元気に飛び跳ねるふたりの幼い少女。とても楽しそうなふたりだが、彼女達の母親は今頃街で姿の見えないわが子を心配しているのだろう。そんなことを考えると、つい背筋がゾクリと震えてしまう。あの母親の、大事な大事な娘を、これから自分が食べてしまうのだから。しかし、幼い少女達はそんなことを知るはずも無く、辿りついた料理屋の中を元気に走り回っていた。