2016/06/20 のログ
ご案内:「朱月城 カレリアの部屋」にカタリアさんが現れました。
■カタリア > 少し乱れたベッドの上でカタリアは寝返りを打った。
窓の外、地平線に沈まんとする太陽の光から逃れるためだ。
寝る時にしまい忘れたのか、舌の先が口からはみ出している。
カレリアはメイドの仕事に出て行ってしまって今は一緒ではない。
自由に過ごすように言われたが、トイレや食事以外にこの居心地の良い部屋を出るつもりはなかった。
■カタリア > 「んぅー……。」
またごろりと転がって、ベッドの端で仰向けになる。両手はバンザイするように頭の上。
快適な寝床、安全な部屋、大好きなカレリアの香り。
貧民地区では望むべくもない環境に、カタリアの寝顔は幸せそうだ。
おかげで今日一日、寝ているかまどろんでいるかのどちらかで、ずっとベッドの上で怠惰に過ごしている。
■カタリア > 扉越しにかすかに聞こえる足音に、ピクリと耳が反応する。
もぞもぞと布団の中から這い出して、目をこする。
聞き間違えるはずもない、一番大好きな足音が近づいてくる。
ドアノブが回り、扉が開く。
入ってきたこの部屋の主を、最高の笑顔で迎えた。
ご案内:「朱月城 カレリアの部屋」からカタリアさんが去りました。