2015/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロトさんが現れました。
ロト > 王都マグメールの平民地区の一角、いつもならば繁華街に近いだけあって通りに面しているので 
店としては目立ちやすいと言うのに その「店」だけは敢て人目につかない様に咒が施されている。
人除けでもないが、暗に目立たせないと言う隠蔽効果のある商店にしてはかなり致命傷な咒。
そんな咒でも割と人知れず注文が入っているのか 未だに閉店などに追い込まれている風でもない。

見た目 入り口から薄暗く 看板がないと言う意味ありげな酒屋ではある…

中にいる従業員は只今 何故かメイド服を着ている女が一人。

ロト > 従業員というか一応いるのだが 今は席を外している状態。
カウンター席に腰を下し、テーブルに山積みになった注文書や納品書、税務関係の書類…書類だらけだった。
インク瓶と羽ペンを傍に置いて 一枚一枚数字やら文章やらサインやら書いては、その紙を突っつき、
東で言うと折り鶴の形をさせて 隠蔽の術をかけ飛ばせていく。
その飛び先が常連客だったり、他の酒屋だったり、宿屋だったり、どこかのお屋敷だったりー様々な所へと行く。

その作業は暫く続く様で、時間はかかろうが一応それらの紙は商売には必要不可欠なので
やめる訳にも行かず…と、その紙に混じて 外からひらりと目の前に貼りついた紙が!

「…ぶ!…どなたですか この紙の主は は、剥がれ…ました」

何か 凄まじく黒い紙だ 黒すぎて文章が見えない。
炙りだしか 何をどうすれば文字が出てくるのか 暫くその紙をじっと見つめて

ロト > 暫くその紙を眺めていたが うんともすんとも言わない。
見るだけではダメですかそうですか、と魔力をその紙に与えてみようと左人差し指を紙に向けて差し出して注いでみた。

ぼうっと徐に紙が動き、文字が出てくる。何かこれはある魔力を持つ者でないと文字が出てこない仕組みの手紙か。
それにしても 紙丸出しで飛んできましたね、と呆れた顔をしつつ 全ての文字が出てくるまで待機。

文字が全てで終わると その紙を読み込んで 終わると何処を見ているのか分らない視線を虚空へと向け

「店 開いている場合ではない様な…暫く閑古鳥が鳴きますね。」

どうやら 少し大きな戦乱が始まると言う 魔族の国の常連からの手紙だった。
読み終えた後のこの手紙は危ない。夜は冷えるので暖炉に火をくべていたが、その紙を丸めて投げ込んだ。
紙なので投げ込まれた端からどす黒い炎を上げて燃え広がり、灰も残らず燃え切ってしまった。

「やれやれ。以前の私でしたら 即行動出来ましたのですが…」

今は 同棲相手がいる、一応動く前に相談というか話しておかねばと思ってきた。

ロト > 暫く考えていたが 紙の残務が終わって居ない事を現実逃避していた事に代わり映え無かった為、
はぁ、とため息を吐き、再び書類と睨めっこをしてその作業が全て終わったのはそれから二時間後だったのは言うまでもない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロトさんが去りました。