2015/11/10 のログ
■イリーナ > ん、ありがとう。
(手早く用意された泡立つアルコール飲料。
そのグラスを掲げて、カウンターの定員に感謝を示すと、一口。
口を、舌を、喉を通るアルコールと、軽く頭に回る酔いに「生き返る」とばかりに息を吐き。)
……おつまみはまだいいわ。
またテキトーに呼ぶから。
(女の言葉を聞き、店員が離れると、カウンターに背を向けて店内を見渡す。
壁際、扇情的な衣装で立ち並ぶ女性達を眺めながら軽くグラスを傾ける。
ちび、ちびと。 舐めるようにしてアルコールを口にしながら目を細めるか。)
■イリーナ > …売れ行きは、いつも通りと。
(いつも通りに、売れている。それならば――。
自分のようなフリーでやっている人間にもおこぼれはもらえそうだ、いつも通りに。
さて、どうするか。 と、その時に隣に座った男が軽くコートの袖をつまみ、引く。
それにつられて振り向けば――何度か、寝たことのある相手で。)
あぁ、久しぶり。 今日?……うーん、どうしようかしら。
(グラスをカウンターに置き、頬杖をつきながら相手を眺める。
ただ、じっと――。 相手の指が何本か立てられ――金額を提示するか。)
うーん……少なくない?
(頬杖をついたまま、立てられた指を眺め思案――。
男の口から語られる理由を聞けば呆れるように肩を揺らして)
今日はそっちの気分じゃないかなー……他、あたってね。
(結論付けると右手を挙げて軽く横に振る。
相手もなれたもので、少しオーバーにアクションをとった後軽く女の肩を叩いて席を立つ。
そのまま、次の女の下へと――。 いつも通りの光景だ。)
……いきなり3階はないわよね、もう。
(カップル客だと割引される3階の大部屋。その入場料の割引目当ての声かけだった。
不機嫌そうにグラスに口をつけてからぼやこうか。)
■イリーナ > (あくまでも、このお店では客でしかない。
自分のようなフリーな人間がだれかれかまわず声をかけというのは憚れる。)
…とりあえず、チーズももらおうかしら。
(口が少し寂しいからか、追加で注文を頼み――。
くるり、と再び店内を見渡すようにカウンターに背中を預けよう。)
■イリーナ > (喉も潤い、お腹も満たされた。
今日はどうやら日が悪いらしい――そういう日は。)
日を改めるのが吉、とね。
(店員に料金とチップを渡し、コートを翻しながら店を後にするか。)
ご案内:「エデンの林檎1F」からイリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城内」にツバキさんが現れました。
■ツバキ > 王城内の通路、こつこつと足音を鳴らし灯りを片手に鎧を着込んだ男性が歩いている。
…当然、本物のこの男性は庭園の人気の無い場所に気絶させて縛り上げて転がしてある。
本当はもう少し資料室で調べたかったのだけど、先日の騒ぎで少々警戒が厳重になってしまっていた。
という訳で、今回は王城内の構造や部屋の位置を覚えておこうと見張りへと身を変えて巡っているのだ。
資料室付近はちょっと止め、この王都の軍事力とかをついでに調べる為に騎士団とやらを探し回っていた。
とはいえさすがにかなり広い王都内、辿り着くまでに結構歩いてしまう。
■ツバキ > 廊下を歩きながら、扉を見付けては何の部屋だろうと調べていっていた。
中から音がするかしないか、するならばその時は諦める。
しなければ、開けて中がどんな風になっているのか調べてみる。
時間帯が時間帯だ、多分、人が居るのは寝室とか詰め所とかだろうと思っていた。
だだっ広く、大きなテーブルを囲むように椅子が置いてある部屋。…会議室だろうか?
同じ様に広いが、いくつものテーブルと椅子が置いてある部屋。奥に厨房らしき場所があるみたいだしここは食堂か。
他にも個室らしき場所もあるのだが…いや、なんというか…どこも部屋が広い気がする。
と、どれくらい進んだだろう、結構王城でも奥だか離れだか、そんな辺りまで来ているか。
中に人が居ないのを確認し、扉を開く、やっとそれらしい部屋に辿り着いた。
広さは変わらず広いが、物々しい机みたいなのが奥に、無駄に豪華さをあしらった椅子も見える。
周りには棚とか、装飾やら、なんか色々。
■ツバキ > さて、今回はちょっとだけ慎重にいってみようか?
言葉にせず心の中で呟き、男性は扉の前から少し離れる。
まるでその男性の側に居たかのように、ゆらりとその影から1人の少女が現れた。
忍装束、どう見てもこの国の者ではない格好。
それじゃあよろしくね?視線で合図をすれば、少女はするりと開いた扉から中へと入っていき、ぱたりと扉を閉める。
廊下に残る男性は見張りなのだろう、そこに立ったまま周りを警戒し始める。
■ツバキ > 室内へと入った少女はさっそくと人差し指を立てると、ぽっ、とその先に小さな火を作り出し、それを光源にする。
火に照らされ見易くなれば、机へと寄って上に散らばっている資料らしき紙を手に取り目を通し始めた。
内容は…どの部隊が何人とか、幾ら支給されているとか、大雑把にされている参考資料みたいなものだった。
どうやら騎士団には違いないのだけど、ここだけで全部という訳ではないらしい。
それぞれ何かに特化した部隊でいくつにも分かれているのだろう、その内の一つがここみたいだ。
それが分かれば次はここの部隊の団員の情報だろう。
一応、まだ記憶術で覚えておける記憶量は十分にある、覚えれるだけ覚えてしまおうと思う。
どこかにあると良いんだけど…散らばった他の資料や何やらに手を伸ばし、再び漁り始めた。
■ツバキ > そこまで調べる場所が多い訳でもないし、調べようとしているものは決まっている。
机の上、机の中、そして棚、次々と調べていけば目的の物へと辿り着く。
それなりに厚い資料、中を見れば人物名と最低限の情報が載っていた。
今日はこれを覚えて戻りかな…さあ頑張ろうか。
ぽいっと資料を机の上に、椅子に腰かけて資料を広げれば目を通し始める。
こっちはもういつ誰が来るか気が気でならないんだから、手早くお願いね?
ふっと頭の中に声が響く、少女と同じ声だ。
分かってるよ、すぐ終わらせるからもうちょっとの我慢ね?
忙しく視線を動かしながら答える、まあ、この時間そうそう誰が来る訳でも無いとは思うが。