2023/07/21 のログ
ご案内:「平民地区/酒場」にグァ・ジャミルさんが現れました。
グァ・ジャミル > (夜の喧騒、熱気溢れる歓楽街。
 いつものように任務が終わって夜の街に繰り出している。
 酒場に入って奥ばった席で、酒と摘まみを頼んで飲み始めているが、
 一緒に飲んでいるジャミルの相棒たる美丈夫の王子様は、あまり浮かない顔だ。いや、王子っぽいというだけだが。
 同室であり、同じ隊であり、なにかとバディ行動をすることが多い男を連れ出したのはいいものの、
 ずーっと硬い顔をするようになっている。何があったかは聞いてない。)

「だからァ、隊長も言ってたように女を抱くのが一番だっつの。慣れんのが一番だって」

(がぶがぶとエールを飲みながら、細かくスライスした鶏砂肝のレモン胡椒がけを指でつまむ。
 コリコリとした触感とレモンの酸味、荒く挽いた胡椒のピリッとした感触が美味い。
 で、肝心の相棒は難しい顔をしている。真面目でお堅い奴ではあるが、最近は娼婦すら抱いてないらしい。
 気持ちは分からないわけではないが、さてどうしたもんかと男二人、エールを冷やしながら呷る。
 周囲から見えないように隠したミレー族特有の猫の尾を揺らしながら、テーブルに頬杖をついて周囲を見渡し。)

グァ・ジャミル > 「おねえさーん、こっちお代わりちょーだい」

(テーブルからジョッキを上げてぶんぶん振る。
 すぐにやってきた酒場の女給に酒の追加と、骨付き唐揚げと半熟卵を肉で包んであげたものを注文する。
 あとは肉の串焼きも。
 平均的な体躯をしているし痩せ型ではあるものの、ジャミルは大食いである。
 「食べすぎだぞ」と注意を促す相棒にへいへいと肩を揺らしながら、摘まみを頬張る。)

「けど正直さあ、女抱かないと抱き方忘れると思うぜ?」

(こういう爛れた事情の多い国ではあるが、性事情に関しては大っぴらな方がやりやすかろうに。
 とはいえジャミルもナンパから連れ込み宿に~、なんて嬉しい展開になったことはないのだが。
 今日もこの酒場で一緒に飲める相手がいないもんかと見渡しているが、騒がしく飲んでいるのは男ばかりだ。
 女日照りに合ってるわけではないとはいえ、可愛い女の子や綺麗なおねーさんやら、声を掛けたいものだ。)

ご案内:「平民地区/酒場」にイェンさんが現れました。
イェン > (酒場の喧騒が不意に弱まる。その変化は店の入口より始まって、徐々に奥へと移動していく。酔客のがなり声や誰はばかる事なく響かせる笑い声に変わってひそひそと交わされる囁きの中心となっていたのは、黒髪を馬尾状に括り、切れ長の双眸の目尻を特徴的な朱化粧で苛烈に彩る一人の少女。コクマー・ラジエル学院の夏用制服の上に安物のローブを羽織り、無骨な背負い袋を肩から下げた少女は、多少埃じみた所はあってもなお店の雰囲気から浮いていた。だと言うのに、好奇と好色の視線の集中など知らぬげに背筋を伸ばし乱れのない足取りで店内奥の一席に付いたその娘は、注文を取りに来た給仕に)

「いつものスープとパン。 ――――それと……あの人が食べている肉料理を」

(愛想など欠片も感じられない無表情が控えめに指差し示すのは、隣のテーブルにつく男二人。そのうちの黒髪の男が手にする骨付き肉の揚げ物料理。本日の冒険者仕事はなかなかにハードであり、がっつりとカロリーを摂取したい気分だったのだ。)

グァ・ジャミル > (酒を飲めば酔いも回る。アルコールに特別強いわけではないが、程よい頃合いというような酔い具合。
 ツマミを酒の肴にしながらやってきた肉料理を頬張る。
 美味い料理が好きな相棒の口にも突っ込みつつ、カラッと揚げられた骨付き唐揚げは外はさくっと中はジューシーな肉汁が溢れ出す代物だ。
 美味い美味いと言いながらご機嫌に人からは見えていないだろう尻尾を振って酒を煽っていれば、
 隣の席に座る声が若い少女のものであると気付けば、ついついそちらへと視線が向く。)

「お? 学生さんじゃん。こんな時間に一人?」

(へらっと笑って普通に声を掛ける。どうやら今ジャミルが食べていた唐揚げを注文したらしい少女。
 長い黒髪を束ねて結い上げ、白い肌に映える朱の眦に見目のよい整った顔立ちに可愛い子だと思う。
 「おい、迷惑をかけるな」とその隣にいる金髪碧眼の美丈夫がジャミルを諫めるが、悪びれた様子もなくなお少女を誘う。)

「なぁ、よかったらコッチで一緒に飲み食いしねぇ?
 混んできて変な奴に絡まれたら折角の飯も台無しだろ?」

(と、誘う自分を棚に上げているが、酒に酔っぱらって絡み酒している酔っ払いというには、
 目線も呂律もまだしっかりしていて、ちゃんと言動を自身で理解しての行動に見えるだろうか。)