2023/06/29 のログ
■セレンルーナ > とりあえず、ひとつの酒場へと足を向けて…目的の人物が来ようと来るまいと、情報収集を行っていく
ご案内:「マグメール王国 王都」からセレンルーナさんが去りました。
ご案内:「王都近郊の森」にセレンルーナさんが現れました。
■セレンルーナ > よく晴れた昼下がり。
燦燦と降り注ぐ太陽の下を、一頭の馬が駆けていく。
富裕地区から平民地区、そして貧民地区を抜けて門を潜って王都の外へ。
暫く道なりに進んでから、岐路を右へ。
その方向にあるのは、王都の民もピクニックに訪れるような小規模な森だった。
貴族がピクニックにも使うために、手入れが入っているのか森の中でも十分に明るく、道も整備されている。
森の中に入ってからは、馬は速度を落としてカポカポと穏やかな歩調で歩みを進めていく。
「どう、どう…。」
暫く騎乗のまま森の中を進めば、セレンルーナは手綱を引いて馬の足を止めて馬上から地面へと降り立っていく。
今日はとくに男装する必要もないため、いつものお団子ポニテに私服姿だ。
「さすがに森の中は、少し涼しいかな。」
あつー…と上着の衿口を指先でひっかけて、ぱたぱたと中に空気を送り込みながら木陰の涼しさを実感する。
きょろっとあたりを見回すと、少し先に小川があるのが見えた。
馬の手綱を引いて、馬を連れて歩きながら道から外れるように小川の上流を目指す。
「よーしよーし…お疲れ様。このあたりでいいかな。」
ここまで走ってくれた馬の鼻筋を撫でて、労をねぎらいながら人気のない場所に到着すると手近な木の枝に持っていた手綱をつないでいく。
「日に日に暑くなっていくな…これからの季節は制服が辛くなる…。」
はぁっと暑さにひとつ息を吐くと、乗馬のために着ていた裾長の上着を脱いでいく。
中に着ているブラウスの袖をまくりあげて、ブーツも脱いで素足になるとパンツの裾もおりあげて。
「ふぅー…冷たくて気持ちいい」
ぱしゃっと小川に足を入れると、縁に腰掛けていく。
九頭竜山脈から流れ込む雪解け水は、この季節でもひやりとしており火照った体を冷ましてくれる。
■セレンルーナ > 汗で張り付いた長い髪をかきあげて、ポケットからハンカチを取り出していくと小川の冷たい水へと浸していく。
軽く水気を絞ると、顔を拭い、汗の滲む首筋へと濡れたハンカチを滑らせていく。
もう一度小川の水でハンカチをすすいで絞ると、ブラウスの第二ボタンまで外して鎖骨のあたりまで、濡れハンカチで拭えば汗のべたつきがすっと消えて、吹く風により清涼感を感じることができる。
そよそよと風が吹けば、葉っぱのざわめきが聞こえ木漏れ日がキラキラと輝いて見える。
木漏れ日の輝きに照らされた銀髪も、長いまつげもその光を反射させグリーンブルーの特徴的な色の瞳も鮮やかさを増して。
ふー…と、また長く吐息を吐き出して木々の合間に見える空を見上げる。
誰の目もない環境に、久しぶりに肩の力を抜けるような気分になる。
見上げていた瞳を閉じると、さわさわと風に吹かれる木々のざわめきに耳を傾けて。
ご案内:「王都近郊の森」にグァ・ジャミルさんが現れました。
■グァ・ジャミル > 「はぁ~~~~…あっちぃ」
(魔物の血が付いた直剣を軽く払ってから、だらだらと森の中を歩く。
そう遠くないところに馬と人の気配、水浴びにちょうどよさそうな小川の上流近くだ。
王都近郊ということもあってうろつく魔物もそう強いものではない。
お貴族様やらも気分転換にやってくるというような場所で、時折魔物狩りを任じられる時もある。
要するに、今のジャミルは整備側というわけだ。魔物は狙えど動物は狙うなとは難しい話だ。
さておき、上流へとたどり着く頃にはその人物の姿も見る事が出来るだろう。
彼女もまたこちらに気付くのなら、黒髪に剣を持った青年の姿が見えるはずだ。
今は隠しているミレー族の特徴である耳や尾も、魔力が強ければ看破も出来るだろう。)
「おっと、予想以上に美人がいたなあ。そんなカッコで寛いでちゃアブナイ奴に狙われるぜ、お姉さん」
(剣を納めてから軽く手を振って、色々と見えそうな胸元やらセクシーなうなじやら、小川に足を浸す様子やらに視線が這う。
美人な顔立ちも相俟って、こんな姿を見たら野盗たちに狙われそうだ。
まぁ、此処に来る野盗などいないだろうがと思いつつ、川を挟んで向かい側で彼女の正面に立とう。)