2023/06/16 のログ
シロナ > 此処に来るのも、久しぶりだった。
 最近は学校に通うようになってから、余り来ることが無かったな、と少女は思う。
 戦士ギルド、戦士や傭兵などが集まり、戦場を求めたり戦いを求めたりする場所だ。
 そんな場所に、ハルバートを片手に、腰にトマホークを引っ提げてやってくる、革鎧の小柄な戦士。
 戦士と云うには、幼く、子供、という雰囲気を持つがそれは正しく、まだ外見にして13。
 大人になる前の少女が背伸びしているようにも見える。
 ただ、此処の常連の戦士たちは知っている。こんな小さな子供が、ハルバートを振り回し大人の戦士を下すのだ。

「ってことで、ほら、玉無し野郎ども!アタシが来たぞ!
 がきんちょに舐められたままでいいんか?」

 少女の足元には、久しぶりに来たからだろう、新人の戦士が因縁を吹っかけて既に一人二人ぶっ倒れている。
 そんな戦士を踏みつけて、桜色の唇を凶悪なまでに吊り上げて叫ぶ。
 戦士としての訓練だって大事な事だ、学校では勉強するが、それだけではいけないと思っているからのことで。
 倒せば、幼女を好き放題孕ませられるんだぜ?なんて、挑発さえして。
 シロナを知る戦士ギルドの戦士たちは、見ないふりしているのは見える。

シロナ > ハルバートは、大きくも重く鋼鉄製だが、それでも、市販の一般品。
 一流の、とか、名称の、とか、魔法のとか、そう言うのはない、基本の店売りのハルバートだ。
 それでも、此処に居る戦士達、魔法のやか、名称の武器を持っている彼らをぶち斃しているのだ。
 とは言え、今回は新人で、実力も良く良く判らない物だった、こう、見た目に騙されるのは良く無いよね、という良い教訓だ。
 シロナは、ハルバートを振り回して、地面に石付きをゴツンと堕として。
 他の挑戦者はいないのかなー?と真紅の瞳でねめ回す。
 視線が有ったら即バトル、な戦闘民族の視線から逃げるかのように背を向ける戦士達。
 訓練でいろいろ学んだ師匠のような彼らは、今やもう。

「うむ。」

 居ないなぁ、と退屈そうにぷく、と頬を膨らませて見せる。
 居ないなら居ないで仕方がないかーと、少女ははふ、吐息を吐き出して。
 ハルバートを片付けて、帰るかぁ、と。
 もう一度、挑戦者なり軟派相手でもいるかなーと、見回して。

シロナ > 特に、なにもなさそうだ、挑戦者も、ナンパするような相手。
 さてさて、と言いながら少女は、大きく伸びをしてから、肩を軽く回す。
 もう、なにもなさそうだ、という事で少女は帰る事にした。

 もう少し、訓練してた方が与勝タカナ――。

ご案内:「戦士ギルド」からシロナさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” ストリップ・バー」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー >
 晴れた夜
 この場合、晴れたと言っていいのだろうか
 好い夜で、好い天気であることに変わりはない。
 久しぶりに夜が白く濁ることなく、そう、隈なく空を覆っている。

 そんな良い夜だというのに、金と酒が欲しい月光浴を疎かにする連中がバーで金を落とし、チップを恵んでいく。
 誘拐か借金かもわからない涙目のエルフが、煽情的なランジェリーガーターで酒を配る
 プライドの高そうな貌で歪ませ、水着のような姿で踊り、チップを強請る。
 紙幣ではなく貨幣である以上 舌を伸ばしてや、谷間で受け取る姿は涙すら甘く香りそう。

 そんな景気のいい場所を眺めながら、エレンも一人掛け用のソファ
 幼げなベレー衣装を身に纏い、黒い翼をコンパクトにしながら甘い白桃ワインをもてあそぶ。
 顔見知りの酒場に顔を出したらしいエレンは、他人の店だからこそ楽しめると
 ランジェリーデザインなどをチェックしながら自店に取り入れてみたい貌をしていた。
 前年比を超える為の努力を、ハイブラで商う者が惜しんではいけないだろう
 貪欲で幼げに、クスッと笑みを浮かべるのだ。


   「アケローン?それともバフート?」


 踊り子らの顔ぶれに、中年のやや太り気味なおじ様の一人が興味本位な質問には得意げに
 “直接仕入れた”と答えるのなら、エレンも口元を手で押さえて流石に驚きを浮かべた。
 味見も烙印もされることなく綺麗な心と綺麗な体のままというそれを眺め。

エレン・ローズマリー >
 白桃ワインの盃を片手に、王族の娘を直接仕入れた辺り、血は薄いのか
 それとも下から数えた方が速いのか どちらにしろ直接売り払われる程度の子ということ。
 そのくせプライドと王族としての在り方だけは仕込まれていたなら、お姫様の涙はさぞや甘い。
 薄桃色の酒色を見つめながら、それを考えて飲み干したエレン。
 血を呑んだ時ほどでもないものの、一定の満足感は得られる。
 はふ、と吐く吐息すら甘く感じた常温酒の熱。

 空いた盃を、ランジェリードレス姿のエルフが回収しに来たのならチップの貨幣
 銀貨をグローブ越しの指先で弄んで見せてやる。
 察したエルフは、まだ脂ぎった男よりもマシと割り切っているのか
 幼げな貌に年を重ねた、蔑まれる笑みを向けられながら屈んで見せた胸元。
 其処の谷間に、しっかりした造りの良い下着だからこそ、チャリン、チャリンと音を立てる。
 二枚チップを堕としこまれ、最後に首を垂れる綺麗な金糸のような髪を撫でてやるのなら
 離れていく姿を眺めつつ クン とグローブに移る匂いを嗅いだ。


   「随分丁寧に扱っているのね 春に流行した香水を与えてあげるなんて。」


 優しくて甘い香り 森人の鼻に合わせているのか
 希望がまだ消えていない瞳で身ぎれいにされて、たっぷり視姦されているエルフ
 耳すら綺麗なままな姿を思い浮かべて。


   「―――脱走して捕まった時の、汗の匂いだってきっと甘いのでしょうね。」


 後々きっと勘違いの希望や恋をして、堕としこまれていくのか
 それとも綺麗なままでいさせるのか。
 奴隷を見て楽しみながら、新しい白桃ワインが満ちた盃を傾けた。