2023/03/24 のログ
ロン・ツァイホン > 「ぐぬぬ……。じゃあ人がいないところでやればいいんですね!」

どんな理論の跳躍の仕方だ。実際にその通りにやるかは別として。
言ってしまえば口だけの時も多い以上はそんなに気にする必要もないかもしれない。
とはいえ、彼女がそう感じている以上はある程度は彼も線引きしているつもりだが。
……つもり、に過ぎないが……。

「えぇ、それに聖職者とは言っても在り方はどこだってピンキリというものです。
戦って神への威光を教える者。癒して神の力だと謳う者。作り出して神の想いだと考える者。
しかし、やはり知られていない宗教という時点で周囲の人はどうしても忌避感を抱くものです。

私の場合、そもそも布教する気がないのでそこらへんはまだマシなんですがね。
浸透していないと苦労どころか、そのまま死んでしまう同業者も多く居ましたから。
それもあって、売りにするのはやめてるんですよ。
どっちかというと種族的な方面で冒険者として売りにした方が、わかりやすいでしょう?」

しっかりと経験に即した考え方をしているのは間違いないらしい。
もっとも、神官としてなにか技能があるのかと言われれば……少々本人的に微妙なのだが。

「そんな!よく知りもしないならこれから知ればいいじゃないですか!
依頼とか、そういうので少しずつ知り合うのも冒険者ならではでしょう!
それに依頼を成功した後の打ち上げでパーッと……それでお茶が出来れば私は万々歳です」

などと、面白おかしく願望を口にして苦笑いに対して普通に笑って見せる。

「そうですねぇ。店主さんの腕がいいのは間違いなさそうです。
もっとメニューのバリエーションが欲しいところですが、まぁいいでしょう。
バリエーションが少なくてもそれぞれが逸品であれば問題なしですから」

何度か頷きながらスープやゴロゴロの野菜をかみ砕き、飲み干していく。
ブロッコリー、ニンジン、溶けかけのタマネギ、マッシュルーム。
様々な色とりどりの野菜が視界と舌を楽しませてくれるのが、汁もののいいところだと思う。

「ふぅ、ごちそうさまでした」

ロン・ツァイホン > 【後日継続】
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