2023/03/22 のログ
ご案内:「輝く白狼亭」にシンディ・オーネさんが現れました。
ご案内:「輝く白狼亭」にロン・ツァイホンさんが現れました。
■シンディ・オーネ > (平民地区の商店街にある、冒険者ギルドの支所を兼ねる酒場『輝く白狼亭』。
わがままシフトで働かせてもらっているその店で、今日この時も従業員として勤務中。
マイクロミニで背中の大きく空いた制服にも「都会はこんなもの」ともう慣れて、
脚立の上で見せパンチラチラさせながら、壁面一杯に広がる巨大掲示板の高所にある依頼札を張り替えている。
掲載期限や条件の様々異なる掲示物を、なるべく手早くルールに沿って回収、並べ替え、掲示。
全部読む手間を考えたら事務員が紹介を求められるのも当然で、
先ずは人の目に留まる事を優先しながら自分の頭にもセンテンスを叩き込む。
照れているような暇はなく、せかせかした様子はセクハラする気も失せさせそうだけど、
それにしてもあんまりな格好でダイナミックに脚立を上り下り。
脚立の移動する幅を節約するために、脚立の上でもグングン重心位置を超えたリーチで腕を伸ばしていくサーカス感。
例によってスポットライトが当たるのはお客さんの控えめな時間だけれど、張り替え時はそれでもマメな人が覗きに来るだろうか。)
■ロン・ツァイホン > 背中が大きく開いたその肌をじっくりとねっとりと見る視線が一つ。
彼女からすれば、あるいはもう慣れたものかもしれない。
黄色人種の、若干色味がある白い肌は健康的で、そして非常に”そそる”というものだった。
脚立の上にある、その”聖域”を満足そうに眺めて後方で腕を組む長身の異種族。
「うんうん、眼福眼福」
そう低い声で、若干人間とは違うような喉の震えで音を出す異種族は。
黒い鱗が生えた竜族の身体。そしてシェンヤン風の服を着た、見るからに人間ではない風貌。
二足歩行する竜、という単語でしか表せないような、そんな姿であった。
器用に脚立から何度も昇り降り、そして仕事をしていくサマはなんとも楽しいが。
そこから見える”聖域”を朝から見ることのなんと元気が出ることだろう。
セクハラではない。と本人は思いながらずっと見上げていて。
「お疲れ様です。何か手伝いましょうか?手伝う事がないならこのまま眺めさせていただきますが」
と、そう声をかけて見ようか。
■シンディ・オーネ > 女性店主のKawaii的な感性で採用されたかもしれない制服を、この従業員は決してふしだらとかそんな風には思わない。
この王都にあってはもっとキワドイ服装で街を闊歩する女性も珍しくなく?
むしろ前から見れば胸元など全く見えていないし、
作業中にちょっと保護しておきたい腕部はきちんと長袖だし、背中が空いているくらい何だと言うのか。
夏場などむしろ涼しくてありがたく、まあちょっと木箱なんか抱える時には太腿全開なのが気になるけれど
とにかくそんな感覚なので、どうしても耳に入って来る言葉にも耐性を獲得している。
「――ハイおつかれさま。です。お客さんに手伝わせるわけにはいかないのでお構いなく。お暇なら『恐怖の大王』でもどうですか。」
来てるな、というのを視界の隅で捉えていれば、いつもの軽口には「忙しい」と素っ気なく。
恐怖の大王、と言って指す隅っこの年季が入った依頼札は「いずれ降臨し世界を焼き尽くすあのお方の討伐」的な突拍子もないアレだ。
どこぞのお金を余らせた妄想家が予言者の言葉に本気で恐怖してずーっと前に依頼を出し更新され続けているという名物依頼。
討伐対象の情報がほぼ無いに等しいのでグレーゾーンだが、
これで一人の市民が不穏な精神状態を少しでも和らげられるなら社会福祉だろうか。
グン、と脚立を2段飛ばしで力強く脚が振り上げられる。
常連には暗黙の了解だが、当店でのセクハラには店員による自力防衛が許可されており、
店員に任された一線を越えると手や足が出て来るという珍しい接客スタイルでそれでも何となく成り立っているお店だ。
関節技を好むこの女には絞められたがるもの好きがいるとかいないとかだけど、見た目の割に品性を保たれているお店である。
■ロン・ツァイホン > このぐらいの露出がそこまでおかしくないと思える辺り、実に染まっているというべきか。
まぁむしろ、露出が全くない店というのは逆に別の何かがないと客が惹かれないだろう。
この国はそう言う場所であり、だからこそやはり求められるのは”そういうところ”なのが大きいのかもしれない。
もっとも、やはり男性客としてはそういうのが見たいという心理は大いにある。
あの全開の太股が歩くたびに、揺れる肉がなんともたまらん。
背中の筋肉と肌が光って、それが視線をどうしても引く事になる。
「HAHAHA。残念ながら暇は暇でも食事をしに来る程度の暇なの、でへぶっ!!」
その振り上げられた足が、竜人の顎を強かに打ち付けられる。
顎から強く感じる衝撃とその脳が揺れる感触を感じつつも、ちょっと顎が汚れるぐらいで歯が飛ぶようなこともなく。
少し目を回して何度かかぶりを振りながら肩をすくめて。
「別に減るもんじゃないしいいじゃないですかぁ。それより、ほら。
仕事終わったらどっか行きませんか?最近出来た喫茶店のケーキがとっても美味しいんですよ」
そう言いながら、懲りずにまたその従業員へと近づく彼の姿。
軽食屋で別の店の事を話すなど命知らずと言ってもいいのかもしれないが。
まぁ、まだこのぐらいなら軽いナンパの範疇なのだろう。
その”軽い”を超えたらまた殴られて、そして竜の頭がへこむのだろうが。
そう言うのも含めて、ここでは日常の一部……かも。
「あ、それとは別にカフェラテのLサイズとハニトーお願いします」
と、それはそれこれはこれ。しっかりと注文も頼むとしよう。
■シンディ・オーネ > 「――っあッごめん!!」
わざとではなかったようだ。
眼福、とか言われたくらいで反応していたら仕事にならない。
膝を曲げて深く振り上げられた足が二段飛ばしでダンと力強く脚立を踏みしめた感じだけれど、
脚が振り上げられるとなるとやはりどうしても蹴りのイメージ。
であれば脚立の上で、また不精して遠くに手を伸ばし、側方へ大きく胴体をせり出させた時だ。
バランスを取るために後方へふいと跳ね上げた片脚が、ガツンとロンの顎を捉えた形。
わざとではなくてちょっと慌てるが、この男には別にわざとでも構わないような気がした。
掲示物を見ているのなら構わないけれど、自分の事を見続けるなんて言われたのは気持ち悪かった気がしなくも無いし、まあ。
「――結局暇なんじゃないか。私は暇じゃないしあなたと二人で遊びには行かない。
…? 恋人と同棲している話はしてなかった?」
別に男性とでも喫茶店くらい気にしないのだが、この相手は明確に異性として誘ってくれているのが分かるのでダメだ。
冗談でしょうと半眼になってから… そういえば、恋人がいるという話はしてたっけと首を傾げる。
こういうアプローチに対しては、ハッキリさせるために早々に伝えそうなものだけど。
なお誘い文句自体は、この酒場にケーキは無いし問題無いに違いない。
注文にはカウンター内のバイト仲間とアイコンタクト。
誰が用意しても同じだけれど、微妙に本意でなく蹴ってしまったし一応給仕しようかと、そのまま注文を聞く形で入れ替わろう。
カフェラテとハニートースト、あるか?という話だが、冗談でなければ朝メニューとして不可ではないか。
あるいはちょっとサービスで用意していこう。
「…食べるものもヒトと同じですか。」
違うものも食べるのかなと、何となく。