2023/01/20 のログ
ご案内:「貸別荘」にタツミさんが現れました。
ご案内:「貸別荘」からタツミさんが去りました。
ご案内:「貸別荘」にタツミさんが現れました。
■タツミ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「貸別荘」にメイメイさんが現れました。
■タツミ > 王都近くの森の中、結界魔法や柵でモンスターや部外者の侵入を防ぐ仕掛けのある貸別荘。
中の設備や部屋も中々の質で魔道具によるキッチンや、風呂等もあるほど、その他に寝室として使える部屋が数部屋。
幾つかの伝手を辿って貸し手に連絡を取り、九頭龍山脈奥地のモンスター素材を売り払って借り受けて。
今日は先日知り合った、龍種の少女と此処で新年会を兼ねた宴会をというとで、此方が誘って。
相手も調理などは出来るというので、素材などを持ち寄る事に。
用意した海産物などはキッチンにある保冷庫へ仕舞い込んで、酒は冷暗所に置いて。
それらの準備をしてから、少女を迎えに行き、戻ってきたのが今で。
貸別荘の結界を通る為のアイテムは少女にも渡しており、入り口の扉を開いて中へ。
「なんとか借りられたのが、此処になります、出る前に暖房用の魔道具には魔力込めておいたので、温度は快適かと。
というわけで、どうぞメイメイさん、僕の持ち家ではないですけど、借主ですし」
少女をエスコートして、別荘の中へ、ログハウス風の別荘は入って直ぐに大き目のリビングで。
机にソファ、暖炉、その他に細かな雑貨や家具が置かれて。
「向こうにキッチンとか水回りがまとまっています、食材はキッチンにある保冷庫に、海鮮メインで買ってきました。
互いに作ろうという話でしたので…大丈夫ですか?」
そういって、キッチンの方へも案内して。
保冷庫の中にある、マグロの切り身らしき魚肉や他の貝や海藻、米や醤油など此方ではあまり見ない食材や調味料等を並べていき。
他にも、肉や野菜はそこそこ入っていて、それはサービスでついている品らしい。
簡単な調理は出来るので、それをしようと準備しようと、調理器具を用意して。
■メイメイ > 宴会の誘いは断る理由もない。
何よりも、楽しく遊ぶ、酒を飲み、食事をすることは、知人なら余程の相手でなければ断らないようにしているというのもある。
連れ立ってやってきた貸別荘。
その中へ招かれれば、少し物珍しそうにあたりを見渡しながら、案内されるがままに進んでいく。
そしてやってきたのはリビングを抜けてキッチンまで。
保冷庫の中を覗き込めば、人間二人ならば多すぎる量。
だが、龍種ふたりなら、おつまみ程度かもしれない。
とはいえ、今日は酒の宴席。
ならばつまみでも問題ないだろうと考えて。
「そうじゃの、酒のアテにするんじゃし、十分じゃとおもうぞ。
では、わらわも腕を振るうとしようかの」
言いつつこちらも調理器具を準備する。
包丁、まな板、鍋にフライパン。
本来は中華鍋の方が慣れていて使いやすいものの、これらも用途はだいたいわかる。
まずは魚肉を掴んでまな板の上。包丁が踊れば、三分の二ほどを刺身にしていく。
残りの三分の一をさらに半分にして、片方をぶつ切りに、もう一つは広めの切り身へと変えていく。
料理は得意と伝えていただけあって、ぱっぱと次から次へと調理を進めていくだろう。
■タツミ > 「まぁ、僕の方は本格的にとかはできませんし、男の一人暮らしですし。
あぁ、メイメイさんは刺身平気ですよね、それじゃ此方は」
少女が切り身を刺身にしていくのを見て、微笑み、頷いて。
自分の方は、サービスで置いてあった野菜の中からじゃが芋を取り出して。
細目の短冊切りにして、それに小麦粉をまぶすと、多めの油で揚げ炒めた後で塩を振って。
それほど多くない肉は、生姜と醤油、砂糖少しで生姜焼きに。
濃い味の物をいくつか作って、そのまま食べれそうな豆などは皿に盛って。
「手軽で美味しいからって教えて貰ったですけど、普段は宿暮らしなので、料理も久しぶりです」
長く生きてる分経験はあるが、普段の生活は冒険者のそれで、宿か酒場、屋台での食事が多いのでと苦笑し。
フライドポテトや生姜焼きは、教わったが久しぶりだと、味見をしながら。
「ある程度できたら、酒も持ってきますか、清酒で、一部では龍もこれが好きと言う物で。
たしか、龍酔、という銘だと聞きました、一杯飲みましたけど、強めでさっぱりしてますよ」
酒自体は、それをメインに、購入数の制限で二本しか買えなかったので他は同じ酒蔵の、銘の無い清酒をと告げる。
■メイメイ > 「あぁ、もちろん。生魚は久しぶりじゃの。」
自分で作っているのだから当然ではあるが、問いにそう答える。
その返答の中でも手は動き続けているか。
野菜の中から長芋を手にすれば、それをすりおろしてから先程のぶつ切りのマグロと合わせて皿へと乗せる。
軽く混ぜれば、山かけマグロの出来上がり。
大き目の切り身はすりおろした生姜とニンニクをまぶしてからフライパンにのせて焼き、その上に適量のしょうゆを振りかけて、マグロのステーキ。
「折角じゃから、この中にあるものはすべて使い切ろうと思っての。
わらわの料理は久しぶりじゃが、体が覚えて居るものじゃの。」
楽しげに笑えば、イカと野菜の炒め物、大根と鶏肉の煮物、ゴボウと山菜の炊き込みご飯、残った肉を串に刺して焼き鳥に。
魚の焼き物と、余った魚介をたくさんのニンニクと合わせてオイル煮に。
生で美味しい野菜をまとめてサラダに仕立てれば、一通り使った調理器具を手早く洗って片付けていく。
「ちなみに、これは持ち込みじゃ。すぐに作れないものもあるからのぅ。」
片づけ終わった後で、残していたまな板と包丁。
そして今日の荷物を解けば、そこにあったのはぬか床。
その中に手を突っ込んで、きゅうり、茄子、白菜、蕪、大根と漬かったものを取り出して、丁度良い大きさに切って皿に並べてから、
最後、悪戯っぽい笑みを浮かべてもう一度、ぬか床の中を探って取り出したものは、卵の黄身が4つほど。
これでおしまい、と言うように軽く手を一度叩けば、最後の片づけを綺麗に終わらせて、リビングの机の上は、料理がたくさん並ぶ事だろう。
また、酒が示されれば目を細めて
「それは楽しみじゃの。さて……それでは、はじめようかの?」
リビングのソファの上、腰かけた。
■タツミ > 「それはありがたいですね、僕はそういう炊き込みとかはした事なくて。
冒険中なんかは、焼く、炒める、煮る位ですし」
炊き込みご飯や、イカの炒め物に煮物をみて、美味しそうですと、小さく喉を鳴らして。
自分が使った道具類を、洗って片づけながら、独特なにおいに鼻を鳴らし。
「ぬか床ですか、こっちでは使ってる人見ませんでしたけど、メイメイさん個人で?
漬物は久しぶりですね、ピクルスなんかはこっちでもありますけど」
ぬか漬けを取りだすのを見て、納得して。
楽しみが増えたと、微笑んで。
「はい、大体準備もできましたし、始めますか」
机の上に並べた料理、と照っておきとして買って来た龍酔を机に乗せて、栓を開く。
酒精に香りが漂う中、持ってきた升を少女へ差し出して、其処へ酒を注ぐ。
升は檜製で、金具を使っていない組木の升。
「どうぞ、メイメイさん」
■メイメイ > 「そう、ぬか床じゃ。一度作ると捨てるか続けるかのどっちかしかなくての。折角育てたのだから、捨てるにも捨てられぬ。
ならば、ずっと続けて作るしかなかろ?」
冗句めかした言葉で笑って紡げば、開かれる栓、漂う酒精。
差し出された升を受け取れば、注がれる酒。
一度満たされれば、溢さぬように手にしつつ、今度はこちらが瓶を逆手に持ち上げて
「宴であれば、乾杯からじゃろ?……ほれ、大哥も。」
返杯注いで二つの升が満たされれば瓶を置き
「では……今年もよろしく、じゃの。乾杯」
そう言葉を告げながら、升をタツミの方へと差し出した。
軽く触れ合わせれば、そのまま酒を口にして、半分ほど干せば
「……はぁ、確かにこれは、良い酒じゃ。」
満足げに微笑んで、そう言葉を紡いだ。
■タツミ > 「ありがとうございます。
えぇ、今年もよろしくお願いしますね、メイメイさん」
升を合わせ、ぐいっと飲みこんで、はぁと息をついて。
満足そうに微笑み、升をおいて両手を合わせ、いただきますと告げて。
「ん、酒もですがこの糠漬けも良いですね、長い事続けてるので?」
きゅうりをぽりぽりと言わせて、酒と合わせ飲み込んで。
ほかの料理にも手を伸ばし、口へ入れて、酒を飲み。
そんな動きを楽しそうに繰り返す。
「炊き込みご飯も美味しいですし、酒に合いますね。
メイメイさんは、暫く作って無かったと言ってましたけど、そうは思えないですよ。
それこそ、良いお嫁さんになれると思います」
と、そんな言葉を冗談ぽく告げる。
酒に酔っている訳ではないので、半ば本気なのか、微笑みを浮かべて。
楽しそうに、酒を勧めて。
■メイメイ > 酒を口にした後、一通り少しずつ口をつけることで味を確かめれば、1つ頷く。
満足いくもので作れていたようで。
そうしていれば、糠漬けの事を問われ
「そうじゃのぅ……多分、80年位はずっと使っておるのぅ。
ぬか床は、きちんと手入れすれば半永久的につかえるからの。」
ちょっと考えて多分これ位、とぬか床を使っている期間を口にして。
こちらも本格的に食事と酒を繰り返していく。
「この国にいると、作らなくても旨いものが食えるものでの。
特に、わらわは学院に通っているから、特に食には困らんのよ。
流石にぬか床だけは毎日育てておるが、調理は本当に久しぶりじゃ。
……ははっ!大哥は巧いことをいうのぅ。」
お世辞か本気か、告げてくる様子では判断できず。
ならばこちらも中途半端に受け止めて、中途半端に返していく。
酒を進められれば受け入れて、相手の升が少なくなっていれば、
こちらからも酌で促して。
■タツミ > 80年ときいて、なるほどと頷く。
龍種にしてみれば、長いとは言えないが人だったなら数代受け継いでるような機関。
それを維持して、使いこなせるのだから漬物も美味い訳だと。
「そうですね、人は美味しい物を色々と作りますし。
それを売り物にもしますからね、僕も助かってます。
学院ですと、食堂とかもあるんですかね?
ほぼ本音ですよ…まぁ、僕はほら恐れから産まれた物で、こういうきちんと生かして続けるというのも得意では無くて」
ぬか床は生き物だから、世話をし続ける必要がり、自分には向いてないからと苦笑し。
「まぁ、その残念のおかげで、昔に比べたら誰かと振れ合える分ましになったんですけど。
だから、まぁ、さっき言ったおよめさんとか、特別な関係にも憧れます」
知り合いや友人、戦友、会えば殴り合う様な相手も増えてはいるが。
互いに酒を注ぎ合って、そんな言葉を漏らす。
「すいません、新年早々おかしなことを…今日はそういうの忘れて飲みましょう。
うまいアテもありますし」
一度、パンと自分の頬を軽く叩いて、気分を切り替える。