2022/12/30 のログ
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」にアシュベールさんが現れました。
■アシュベール > 「もういくつ寝ると……年越し。
一年、早かったねぇー……。」
貧民地区にあるとある店。其の店内で独りごちる一人の少年。
この店の店主であり、魔族である自分は―――店番をしながら、手を器用に動かし、何かを作っている。
材料はマンドラゴラの根。それと、燃料などに使われる松ぼっくり。他にも藁っぽいなにか。
そう、平民地区の酒場で聞いたとある「アイテム」を作ろうと画策中。―――なのである。
「東の方の風習、とはねー……。厄除け。マジナイってことなのかーね……。
よーし……こんなもの、かなー。」
出来上がったのは、そう。不格好ながら「正月飾り」である。
それを一度、足元にいるミミックくんに食べさせて――魔力を込め、複製。ぱかっと開ければ数個の在庫完成。
「正月飾り、あります。……――東の方の人や、そーゆー風習持ちの人。呪いとかに敏感な人には売れそうな。
うへへ。……まー。どーなるかわかんないけど。」
チラシは既に店前に貼ってみた。
他にも冬物の薬や道具。装備なども揃えている。深夜の遅い時間――眠気に負けるまで、店番開始。
■アシュベール > 「―――よっ……こい。」
椅子に腰掛け、まるで置物のようにぼー……っとしていたが、思い出したかのように椅子から降り、ふわふわとしたスリッパを履いて立ち上がる。
ぺた、ぺた。と向かう先は陳列されているポーションたち。
ポーション。薄緑色。薬草を煎じたシンプルな回復薬。隠し味はマンドラゴラの根。
魔力ポーション。薄青色。魔石を浸された特殊な水で生成したもの。味はともかく効果はバツグン。
アンチドートポーション。濃緑。いわゆる毒消し。毒蛇などに噛まれたときは患部に掛けても良い。
アンチカースポーション。濃紫。簡単な呪いをディスペル出来る。地味に売れる。
スピードポーション。淡黄色。対象の体感速度を底上げするチートアイテム。他の比べるとちょっと高め。しゅわしゅわ。……その他、様々。
一瓶、一瓶。品質で劣化していないものはないか。中身を揺らしたりして確認。
―――あ、品質やばそうなの発見。
「……スピードポーションは傷むのも早いからねぇ……。
んー……明日辺り、賞味期限前。お早めに~。みたいに売ってみる、かー……?」
淡黄色の瓶を一つ取り、揺らしてみる。おそらく後1,2日ぐらいで使えば良さそうだが―――。
「問題は、お客が来るか。だけどねー……年越しだし……。」
――なにか、この時期に適したものを揃えるべきだったかな。と、その場で少し、考え込む。ぽぐ、ぽぐ、ぽぐ。
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」にハクさんが現れました。
■ハク > 「ふー、寒い寒いでござるなぁ……」
大きめの狐耳をぷるぷると震わせながら、貧民地区の路地をすり抜けるように小走りで駆けていく。
『びーすとろあ』なる娼館にお誘いを受けて面接を行い、明日から勤務という事になったのだが……
ついつい従業員フロアでミレー族の友人を作って彼女の自宅にお招きされて少し飲んだ帰り道。
見知らぬ店にちらりと視線が縫い留められて足を止めてしまう。
「魔具……うぅ?それがしも人のこと言えぬでござるが、ううむ絵心足りないのではござらんか?
ただまぁ、門松など取り扱っているのはこちらでは珍しい気もするでござるし……
ちょっと寄り道、寄り道っと」
貧民地区という魔具を扱うにしては高価なモノを取り扱っているだけでなく、懐かしい響きのアイテムも取り扱っているとなれば狐尾を興味深そうに揺らしてみて。
果たしてどんなものがあるのだろうかと好奇心に瞳を輝かせながら扉をきぃ、と開けていく。
「……ぉ、あったかいでござるなぁ」
そして入った店内。こんな夜更けというのに暖かさを感じて耳をふるりと震わせた。
続いて視線を店の中に巡らせていく。
■アシュベール > 絵心のないチラシにボロクソ言われているとは露知らず。
―――しかし、東の国のお客を引き入れる事にはどうやら成功した模様。
正月飾り―――いわゆるしめ縄や、トレントを利用した門松がレイアウトガン無視で鎮座する店舗。
結局、妙案は浮かばず。
いつも通り、他のアイテムの点検でも。と踵を返そうとした矢先。
からん、からん。来店の鈴の音と共にその扉が開いた。
「―――お。
……いらっしゃーい。夜更けにどーも、どーも。
寒かったんじゃない? 飲み物の差し入れ、いりますかー?」
彼女の、店内に向ける視線に映り込むのは、その身体に纏うインナーに似たものや、ふわもこしたコート等の日用品。
強い魔力を放つ武器、防具、農具。
無駄に品揃えの良い薬品棚。
チラシの通りの正月飾りや、その他様々な道具。
それと、店の中央辺りでゆるい笑顔を浮かべる少年の姿。
その言葉と共に―――しゅるっ。カウンターから伸びるのは黒い触手のようなもの。
其処には白い湯気立つホットミルク(ミノタウロス産。滋養に良い。)が注がれたマグカップがあり。
■ハク > 「おや、ご丁寧にありがたいにござる。
……ふむぅ、温かいミルクは美味しいにござるなぁ」
店内をきょろきょろと見回し、しめ縄や門松……にしては何やら若干形状に違和感を覚えなくはないものを見て軽く首をかしげ。
更には高価そうな魔道具が棚に整列して陳列されているのも見ればやはり驚いたような顔にもなってしまう。
そこで、店主らしき少年にホットミルクを差し出されればにこりと笑顔で頷き。
触手?で出された事にはちょっとだけ驚くも、マグカップに湯気を立つミルクを香れば遠慮なく受け取り口をつける。
若干甘みの感じるそれを軽く一口。
続いてそのまま傾けて喉を鳴らして飲めば、尾をゆらゆらと気持ちよくゆらしてほっと息をついた。
「しかし本当に魔道具の店なのでござるな。
見たところ品質もよかろうに、これなら貧民地区でなくとも商売なりたつのではござらんか?」
店主が子供のような見た目であっても、そもそも自分もそんなものなのであまりそこは気にしない。
ただ単純に、これだけの品揃えなら何も貧民地区で店を開かなくても、と思い口にしながら『商品に触れても?』と質問する。
許可がもらえるならば、しめ縄などを触って故郷を懐かしむ様子を見せるだろう。
■アシュベール > 「やーやー。この時間の来訪だしねぇ。身体も冷えただろーし?
……ミノタウロスのミノちゃんからの一番搾り。栄養満点だよー。うへへ。」
違和感を覚えるのは仕方がない。あくまでも酒場で情報を聞き、写真を頂き、それを再現しただけで実際の物とは細部も材料も違う。
―――何なら、魔物起因の素材のため、色々とエンチャントされてたりもする。
差し出したマグカップを彼女が受け取ったなら、黒い触手はぱたぱたと手を振る。驚かせたかもしれないが、割りと社交的。
さり気なく魔物の名前が溢れたが、そう。これはミノタウロスの乳。
滋養によく、栄養価も豊富。身体を芯から温める逸品。煮詰めればそれだけでほのかな甘味すら感じる程。
「やー。流石に……魔具店だと思ったか!?モンスターハウスだぁ!……みたいなことはしないよー。
……いやいや。バイトさんにも言われるけど、そーでもないんだよねー……。
というのも、仕入れはぼくがワンオペでしてるんでー……売れ過ぎると逆に在庫切れ起こしちゃうから、適度に売れる、ぐらいが好ましいんだよねぇ。」
そんな販売事情を告げながら、からからと笑って見せる。人通りの良い平民地区や市場辺りで売らないのは其れが理由。
もちろん、彼女の言葉には。『どーぞどーぞ。』と笑って応じる。
しめ縄は稲穂と、マンドラゴラの根を利用し強靭さを追求したもの。手触りは彼女のよく知るものと似ている。が、強い破邪の力があるのがわかるかもしれない。
門松は―――竹、に見えるが実は木の魔物から貰った身体を利用して作ったものをそれっぽく色付けしたもの。
微妙に違うな?――と思わせるかも知れないが。
■ハク > 「いや本当に助かるにござるよ。
……牛乳に比べて味が濃いとは思ったにござるが、ほほう……
ちなみにこのミノタウロスのミルクも取り扱ってるにござるか?」
許可をもらったので遠慮なく品物に触れつつ、触手に手を振り返して門松のようなものを触っていく。
さわり心地として強めの解呪の効用をわずかに感じられるが、自分の体を縛る呪いを解く程ではなさそうなので手を離す。
常時持ち続けていれば効果があるかもしれないが、流石にそうするには重すぎるだろうし。
差し出されたミルクの事を聞けば興味を持った様子で、むしろこっちを買う事ができないか聞いてみる。
料理もちゃんと人に食べさせることはできる程度にはできる。
これがあれば甘味を作るのもいいなぁ、という気持ちが耳が揺れる様子に出ているだろう。
「表のチラシにもそのような事書いてあったにござるしなぁ。
うーむ、しかしバイト、バイト……あいや流石にそれがしはちょっと難しかろうなぁ。
今度知り合いに良さげな人がいたら聞いてみるにござろう」
ワンオペという単語に少し眉をひそめる。それが一人で何でもこなす、という意味の言葉なのは知っていたためだ。
ならばアルバイトとして手伝おうか、と考えるも……
そもそも冒険に出かける事が多く、そうでない時は娼館で仕事していることが多い。
できて月に7日もできるか怪しいだろうと思って流石に不義理と首を振って、自分のように魔物相手等でも特に嫌悪感を持たない仲間を探してみようと軽く言ってみた。
その上で、今度は別の。ポーション類に視線を向けて冒険の役に立ちそうなものを見繕おうとして。
■アシュベール > これが本気で、天使の翼とかその他様々な解呪系の存在の素材を使って作成したのなら、もしかしたら彼女の呪いを解けたかもしれないが、それはまた別の話。
「おー……お客さん、お目が高いねー。
……もちろん、食品類も取り扱っておりまーす。
……ミミっくーん。」
―――カウンターの方を向き、その名前を呼べば、先程見えた黒い触手が揺れ、半透明のポット的なものが取り出され、カウンターにとんっ。と置かれた。
中にたっぷりと注がれた白濁は、紛れもなく先程彼女が口にしたもの。特注の水差しに注いでいる事で品質が落ちにくく、腐りにくい。
視界の端で揺れる耳。所望する仕草を見れば、少しだけ楽しそうに口元を緩めて――。
「そゆこと。ま、バイトさんはアイテムのテスター。それと仕入れのお手伝いをしてもらってるんだよねー……。
あくまでも製造はぼくだけなんでー……ふむー。」
此処で視線を彼女に向ける。
全身を覆う漆黒のインナー。そしてシェンヤン東方を思わせる和装。その立ち振舞などから見るに―――彼女はやり手と思う。
「良さげな人もいいけどー……そーさなー。
興味があるなら、武器のテスターってゆーのは、どーかな。」
彼女が今、小太刀を帯刀しているならば其れを見て。『魔蔵庫』に収納してるなら、立ち振舞を見て。
そもそもバイト。と言っても自分の魔具をうまく活用してもらったり、時折素材を降ろしてもらうものであり、店番方向ではない。それなら、時間がない彼女にも噛み合うのでは?と思っての、もの。
―――ポーション関係に関しても、かなりの種類。
体力回復、スタミナ回復、魔力回復、毒消しなどの一連のものから、感覚を増強させるスピードアップポーション。
更にエリクシール的な如何にもヤバげなオーラを放つものまで。
「あ、ポーションはねぇ。欲しいのあればオーダーメイドも出来るよ~。」
■ハク > 「なんともはや、僥倖僥倖。
しておいくらでござろうか?」
ミルクを求めたところでドン、とミルクポットをカウンターに出されたら目を見開いて尾を振り近づく。
これだけの量があれば、あとちょっと材料を見繕えばミルク餡を作ったりもできるだろう。
それで饅頭などを作ってみるのもいい、と期待が強く現れている。
「あぁ、店売りの手伝いでなくテスターや仕入れとしてであれば手伝いはできるでござるなぁ。
納期等が喫緊でなければ、うむ。それを狙いに冒険に行くのもまたアリではござる。
そういう点では手伝いは――」
ちらりと向けられた視線に対する羞恥などはない。
慣れもあるし、そもそもそういう視線ではないので特に恥ずかしがる必要性もないためだ。
恐らく装備でも見ているのだろう、と思えば喋っていた言葉も止めて続く言葉に頷き。
「うむ、そういうのであれば歓迎するにござるよ。
これも割りと数打ちのもの、使い勝手と値段で決めてるものでござるし、何も問題ないでござる」
武器のテストも、サブ武器を持っていけば万が一があっても問題はない。
その程度のリカバリーはできる程度には冒険者としての腕も磨いてきている。
その上で、このような魔道具を取り扱う店の武器であれば面白そうだと、にこりと頷き。
話をしながらポーション棚に向けた視線にも気づかれたか、ミルクの他にもいくつか買っていこうと棚に置かれた説明札を見ながら回復系のポーション数個に様々な毒消し系のもの、切り札に使えそうな認識加速のポーションも手にとり……
ただ、ちょっと怪しげなものには今のところまだ手を出さないでおいた。
「オーダーメイドでござるか?例えばどんなものでござろう……?」
■アシュベール > 「そーさな……ん、このぐらいかーな。
普通の牛乳や羊乳と比べるとちょい割高なのは、原材料と器の代金的にご容赦をー……ってねー。」
量で言うならば2リットルほど。かなり重たいが、ポットの形状が持ちやすく、なおかつ蓋が付いているので溢れることはない。
期待に満ちた彼女の横に移動し、算盤を叩き―――示す金額は、平民地区で牛乳を買うよりも少し割高。
それを高いな。と思うか……魔物素材であり、しっかりとした使いまわし可能な器付きであることを鑑みて安いなと思うかは、彼女次第。
「流石に危険な魔具もあるのと、お客の少なさ的に、店売りの手伝いは不要ってわけさー。うへへ。
そそー。ちょっと試し打ちに使ってみて欲しい。そゆ感じなわけ。今、も一人いるバイトさんは魔法使いなんでー……白兵武器を使える人は、割りとありがた目なわけ。」
そんなお店事情。
自分もどちらかといえば魔法を活用するタイプであり、武器は大雑把にしか利用できない。―――ので、彼女のような存在は渡りに船。
ちなみに見ていたのはぴっちりとしたインナーに浮かぶ腰回り。それを小太刀を見ていたと見るか、インナーに浮かぶ恥丘の凹凸を見ていたかと見るかは、彼女次第です。
「―――おー。ありがたい、ありがたい。
獲物は、そーね。東方の刀、だよねー……。属性エンチャントの刀とか。防寒用インナーとかどう?
……と。自己紹介が遅れた、ね。ぼくはアシュベール。……アッシュなり、ベルなり。何とでも呼んでもらって構わないよー。」
彼女からの快諾をいただければ嬉しそうに。―――そして、彼女に差し出す道具の提案。
魔力感知に特化した魔王故に、彼女に適している武器はどういったものだろう。と値踏みするような視線を向けつつ、も。
此処でようやく自己紹介。バイトさんに自己紹介は大事である―――。
そして、ポーション棚に彼女の意識と視線が向かう。
認識加速ポーションを取ったタイミングで、「賞味期限が明日明後日の安いのもあるよ~。」と、謎の声掛けもあったりしたが。
「それこそ、お客さんのお好みでーね。切り札のためのフルポーションとかー……。今はないけど、麻痺毒とかの湿地帯に行くならパラライズポーション、とかー。
1,2日掛かるけど、用途に合わせたのを用意できまーす。」
■ハク > 「いやいやその値段でいいのでござるか?
正直、もう3割くらいは高いと思ってたにござる。
この値段であれば買わせてもらうにござるよ」
別に自分の想定価格などは伝える必要はないが、これも相手との信頼関係を築くため。
それで3割の値上げをしたとしても問題ないという様子で袖から財布を取り出し購入に乗り気な姿勢を見せる。
モノは大きいが、魔術により道具をある程度のサイズなら格納はできる。
もっとも、レベルの問題で内部の時間停止、といった能力はないのでちゃんと持ち帰り適切に期限内に使い切らないと困った事になるが。
「まぁ確かに、店番などしても適切な魔道具を選ぶ、提供するといった事は素人にはできまい。
納得にござるよ。うむうむ……まぁ、それがしは魔術も武術もそれなりではあるが使えるでござる。
そういう点であれば、頑張らせてもらうにござるよ」
話を聞いてしたりと頷く。ポーションの販売要員程度ならともかく、かけてあるコート等はどういうものかの説明も難しかろう。
なのでバイトとして行うものが魔具の試しと言われれば納得と理解する。
視線を下腹部に感じるのは感じるが、あまり意識はしない。そこに性欲が乗っていたなら少しは反応するが……
この姿も大人化しても破損しない装備という意味もあるが、娼婦としての客寄せにも役立っている。
という訳で下着をつけていない以上形が浮かぶ場所に視線が集まるのは当然と割り切ってはいるのだ。
「そうでござるな、それがしは基本刀使い。手持ちはこの小太刀の他は無限分裂の魔法がかけられた大ぶりの刀のみでござる。
故に、提示の属性エンチャントの刀などは嬉しいでござるなぁ。雷や氷等の付与があれば嬉しいにござる。
インナーに関しては問題ないにござるよ。どちらかというと、耳あてなどのほうが嬉しいにござる。
これ、防刃機能だけでなく内部を快適に保つ効果もあるにござる。なので胴や手足は寒くないでござるが、こう冷えてくると手先や耳先等が冷えてなぁ」
エンチャントの話を聞けば頷き、続く防寒インナーに関しては今のところ不要と返事をする。
その後、言われた賞味期限が近い安売りポーションを遠慮なくカウンターに載せ。
「おお、すまぬ。
それがしはハクと申すにござる。
……あー、冒険者のカードはともかく、うーむ?一応こっちも渡しておくにござるか」
オーダーメイドポーションについては少し悩みながら店主に合わせて自己紹介を返し、冒険者ギルドの発行カードを見せて。
その上で、少し悩んでから娼館で作ったそちら用の名刺を2枚ぬいて差し出す。
一般的な娼館『ベルベットルーム』のものと、特殊な『びーすとろあ』のものだ。
どちらも名前のところには「ハク」とこの国の文字で記載されている。
■アシュベール > 「問題なーし。仲いいミノタウロスちゃんから分けてもらってるだけだからねー。
会話の出来ない牛とか羊とかより仕入れが楽ってすんぽーだよ。うへへ。――はい、まいどありー。」
魔物を使役出来る自分からすれば、原材料は実質タダ。
器の代金とちょっとした手数料。それで計算した金額はお眼鏡に適った様子。
「運搬中に溢れないようにしとくねー。」とポットと蓋の重なる部分にくるり。とテープを貼って、売約。の札を貼れば、これで準備万端。
―――なお、腐ると凄い魔力臭が発生する。気をつけるように。
「そゆことー。こうやって、色々なの並べてると。店員さんに説明するのにも時間掛かるからねぇ。
なら、此処は自分が。仕入れ。テスター。後は店の宣伝辺りにリソースを取るってわけ。
……魔術も、武術もか。ある程度、強いなぁと思ってたけど……これは掘り出し物のバイトさんだぁねー。」
説明で納得してくれるぐらいには、目の前の彼女は知識がある。お陰でスムーズに説明が済んだ。
魔術、魔法、武術。いろいろな要素がある中、それらの複数を使える彼女へ向けるのは、好奇心。
ただ、まだ性欲などは乗っていない。気になることといえば……
明らかに下着のラインが浮かんでいない。ということへの疑念だったり。
アイテムの誓約によるものだろうか。という商売人としての思考回路だったり。
――という、下腹部への視線は武器に対する話題に移り変わると同時に、改めて小太刀に向かう。このあたりは商売人。
「なるほどねぇ。……どれ、どれ。」
此処でローブから取り出すのは片眼鏡。それを頭部横にある折れた角の出っ張りに添えるようにして、装着―――。
いわゆる『鑑定』の魔法が掛かった其れは、彼女の持つ武器。それだけじゃなく、視界に映る彼女の様々な情報を開示出来る範囲でさせてしまうもの。
レンズに浮かび上がる情報を確認し―――。
「なるほどー。物理特化の小太刀。柄尻に細工あり。身軽さに適してる良い武器だーね。
双刀スタイルならー……。片方が雷、片方が氷っていうのは、どうー?
……って、う、わ。―――うん、これは必要ないねぇ。やー、おせっかいおせっかい。耳あてなら直ぐ用意出来るよー。」
―――視界に入った情報。その言葉のまま、インナーの情報を読み取ったからか、驚きの声。
防刃。そして環境適応の効果を持つものは、自分の装備するインナーなどと同じで、割りと希少だ。彼女がそれ一枚と和装を纏うのも納得、というように頷き。―――ポーションと、後頭部から獣耳を包むタイプの耳あても置いておいた。
「ハクさん、ねー。白色のハクさんかなー。
あ、どーもどーも。ご丁寧に……おー。」
こちらもギルド発行のカードを見せる。頻繁に棚卸しするお陰で無駄に高いランクなのがわかるだろうか。
そして、差し出された名刺を受け取り、目を通す。
「あー。あの、ベルベットルームの。なるほどねー。その衣装は、そゆことでも……。
びーすとろあってのは、どゆ店なの?」
――ちょっとした疑問。世間話みたいに軽く投げた質問だが、内容は軽くない。
■ハク > 「なるほど、そういう事であれば助かるにござる。
場合によっては継続購入も視野に入れさせてもらうでござるかなぁ。
……ちなみに、腐敗臭でなく魔力臭、でござるか?どういうものでござる?」
双方合意とれたのであれば遠慮なく。
ミルクポット代金も含めたお金をまず財布から支払い、受け取ってもらえたなら空間魔法を使ってしゅ、っとそのミルクポットを格納する。
そのついでに説明された事項で聞き慣れない言葉に首をかしげる。
「駆け出し、というわけではないでござるし強さとしてはまぁまぁ一人でも冒険行ける、程度ではあるとはいえ……
そんな強い!て訳では無いのであまり持ち上げないでほしいでござるよ」
掘り出し物と言われれば嬉しいが、肉体的な成長ができない事もあり技術を磨いて地道な能力アップをコツコツと続けている程度。
時折ヘマをしてしまうこともあるので正直冒険者としてのランクもそれほど高くはないのだ。
基本的にパーティでの活動メインとなるのもランクを見ればすぐに分かる事だろう。
隠したりはせず、謙遜も込みだが期待外れと思われないために頭を下げて。
「ふむむ?あぁ、鑑定にござるか?
すごいでござるな、一応隠し武器なのでござるが……うむ、できるのであれば、ソレでお願いするでござる。
あぁ耳あても助かるにござる」
アッシュが片眼鏡を取り出しこちらを見て、武器や魔力皮膜の性能を見極めてくればやはり魔道具を使い慣れているなと歓心をする。
もしその鑑定が肉体に関してまで作用するのであれば体が全体的に改造されてしまっていることや、心臓がそれなりに高位の淫魔のもの、そこから血脈にのり全身に悪辣な不老不死の呪いが巡っている事なども見取ることができるかもしれない。
特にハク自身は自分に鑑定阻害の術等を施してはいないのだ。
「おお、アッシュ殿も……おおう、高位ではござらんか。先輩にござったな?
……む?あぁ、うーむ、まぁそれがしから説明する分には問題ない、でござるかなぁ……
ミレー族専門の娼館でござるよ。ただ、いわゆるペット扱いされる感じ、でござろうか。
それがしも狐ではござるが『コンコンいうよりわんわん言う方が客が喜ぶ』というのでなぁ」
察しの通り『ベルベットルーム』の方はごく普通の娼館だ。
もう1つの『びーすとろあ』については娼婦側がクレームをつければ出禁にする、という保護があるものの……
特に説明禁止とはされていなかったと思い返して内容を軽く説明していく。
ついでに名刺の一部に指をさせば、『雌犬』という文字も読める事だろう。
■アシュベール > 「どーぞどーぞ。……何なら、バイト代と合わせて定期的な差し入れ。っていうのも出来るよー。
……何せこれって、ミノタウロスの親が子供に強靭に育つようにって授乳させたりするぐらい、高めの滋養と魔力が内包されてるからねー……。
普通に飲むだけならいいんだけどー……時間が経って魔力が増幅するとー……魔力回路を狂わせる感じの瘴気が出るわけ。
……まー、簡単に言うと……香りを嗅いだだけで筋肉痛みたいになる、だーね。」
空間魔法でしまわれたミルクポットを見送ってから、ちょっとした説明。
魔法を使わない人なら大したことはないが、魔法を使う――と明言していた彼女には、割りと致命的なデメリットが発生する。
故に「お早めに飲むか、加工しちゃうのが吉だよ~。」と、補足した。
―――もちろん、彼女が瘴気を吸収すると発情するということを知らない上で。
「やーやー、そんなこたぁないよ。一人で冒険行けるなら十分さー。
ぼくだって、外に行くときは一人じゃあ無理だからねー。」
その地道な能力アップこそ、自分が好ましいものである。まだ生まれ、活動をはじめて1年足らずな存在にとって、研鑽を積んだ存在は尊敬に値する。
確かに、見せられたギルドカードを見れば、ランクは高くはない。
然し、だ。色々なことを出来る存在には、色々な武器防具を渡し、汎用性に富んだ戦術を取らせることが出来る。そのため、掘り出し物と思うのである。
「これでも店主だからねー。こゆのも用意してるわけ。
……構造把握。スキル判別。色々と出来る有能アイテム。……おーけーおーけー。流石に刀は直ぐには作れないから……出来上がったらお届けする感じでだいじょぶー?
――――……わーお。」
そうやって言葉を重ねている最中に、視界に彼女が移ったのなら当然のようにその情報を読み込んでしまった。
一般技術。特に魔法の素養があるのは、先ほどの空間魔法の手腕的にも理解できた。
が、不老不死に始まり、淫魔心臓、苗床子宮、抱卵腸洞などの容赦のないものが、目に入れば、少しだけ驚いた声が溢れた。
彼女からしたら、虚空を見て、驚きの声を上げている少年の姿が映ることになる。
「やー。毎週数回、素材と道具の運搬をしてた結果だよー。討伐系はあんまやってないから、そゆ意味ではハクさんの方が先輩さー。
……なるほどねー。ビーストロア。そゆこと。四つん這いにさせたり……んー。けど、ペット扱いだと全裸だと思うけど、ハクさんはそのインナー似合ってるし、悩ましげだねー……。
凄い娼館に勤めてるんだねぇ。」
連想したのは、インナー一枚になった彼女がキツネの尾を振りながら、けだもののように牡に媚びる姿。
彼女に向ける視線も、本音たっぷりな尊敬の視線と、そういうことをしてるのか――という、劣情混じりなものに。
差し出された名刺の『雌犬』のところに視線を送り、納得の様子。
■ハク > 「それは嬉しいでござるなぁ。
まぁ料理等に使ってみて、その結果によってはバイト代の一部をミルクで、とお願いするやもしれぬにござる。
……魔力臭、なるほど。うーむ、回路狂う、というのは困るにござるな。気をつけるにござる」
バイト代と合わせての差し入れ、という言葉には喜びをしっかりと尾をふる事と笑顔で表現をする。
ただし、続く魔力臭の話を聞くと少しばかり注意して、早めに消費してしまうべきだという認識もする。
何にせよ食材は美味しいうちに使うのがいい。しっかりと使っていこうと頷いて。
「ううむ、まぁ鑑定もされているようでござるし、誤解や過度な期待がなければそれがしも問題ないにござる。
うむ、では基本的にテスター、としてのバイトでござるな。今後よろしく頼むにござる」
ギルドカードを見せても特に問題なし、とされれば安心して頷く。
万が一、『ランクを低くしておいて実は……』のような誤解などされては溜まったものではないという気持ちがありはしたので本当に安心をしていて。
「承知したにござる。刀について、一から打ってもらう感じにござるか?
それとも素体になる刀をこちらが用意すべきでござろうか?」
そしてそのまま、テスターに貸与される武器としての話をしながら刀をそもそも元から準備されるのかと首をかしげる。
わーお、というつぶやきの意図は伺いしれず、なぜだろうと思いながらも気にした様子はなく、ちゃんとバイトとしての仕事内容について伺いを続け。
そのまま冒険者としての話もしつつ……娼館、びーすとろあの話になると、あー、と悩ましげな声をあげ。
「四つん這いになったままだったり、芸を仕込むようなプレイなどもされたりするみたいでござるな。
それがしも明日から、という話なのでまだ経験はしていないでござるが、そういうことをしていた人は居たにござる。
……あ、でも中の事を外で漏らす……それがしは気にしないでのいいでござるが、例えば店で働いていることを外で匂わせて、娼婦側が『こういうことされた!』と店に訴えれば出禁になるらしいのでそこは気をつけてほしいにござる。
もしご用命あらば、お店で指名してもらえると喜んでご奉仕させてもらうにござるよ」
まだ経験はないが、基本的にあの中では娼婦は首輪のみ、というスタイルになるらしい。
なので自分もそうだろう、と勝手に思いながら一応店のルールも説明しておく。
そして体に向けられる視線に劣情が乗れば、体は過敏に反応して少しもじもじとし、店のアピールもしておくのだった。
■アシュベール > 「あー、もちろん……料理とかお菓子に使ってみて、合わなかったら拒否~。とかも出来るからねー。
――そゆこと。魔力の回路に瘴気が混じって、魔力を使おうとすると痛みが発生する。のでー……と言っても、普通の牛乳と同じぐらいのペースで使えば問題ないよ。うへへ。」
料理に使う気満々の彼女には、ちゃんとアフターケアもするのです。笑顔を向けられて、どこか満足げ。
そして、脅すような物言いになってしまったが。結局のところ、普通の乳製品と同じように使えば良い。結論はそれである。
「――ふっふっふ。ぜーんぶ見えちゃったよ。なーんてねー。今後ともよろしくねー、ハクさん。
武器に関しては、こっちで材料を用意する感じだぁね。
あー、けど。握りやすさとか、カタチの希望があるなら事前に言ってくれれば合わせるよー。
後は、その小太刀みたいな暗器機能が欲しいか、逆に壊れないように硬めの鉱物で作ったほうが良いかとか、好みの問題ー。」
そもそも。ギルドで名を馳せるような上位の冒険者を雇ったりするつもりはない。
テスターというのはその武器を使って、どれだけ効率が増したかを求めるわけで。寧ろ、彼女のように自分の力を客観的に見れている存在のほうがありがたいのである。
刀に関しては、どちらでも問題ないと告げ―――。
そのスキルを可視化してしまったからこそ、ちょっとだけ好奇心がふつふつと湧いているのは、秘密。
そう。『淫魔心臓』の効果――。てっきりミレー族と思っていたが、彼女は本来ミレーではなく、変質した半獣体。
そして魔族の心臓を持つ場合――自分の命令は聞くのかなぁ。みたいな、そんな好奇心。
―――悩ましげな声が漏れた。
「本当にペット扱いだぁねー……っていうか、明日からなんだ。やっぱり給料が良いからやる気になった的な奴なのー?
……なるほどねー。実際、娼婦だから!ミレーだから!って無茶振りするの、ここには多いからねー……。
ある意味、外中しっかりしてるのは良いお店、なのかなー。……――んー。その時は寄らせてもらってー……。
――例えばこんな感じに。
『発情して、牡に媚びろ!』――みたいな命令したり? なんてねー。」
――からからと笑いながら、彼女の特性を理解した上でわざと言葉を向けてみたりした。
■ハク > 「うむ、感謝するにござる。そういう事なら今日早速、朝食代わりに使ってみるにござるかなぁ」
話を聞いてなおのこと、賞味期限前にしっかりと全部使い切るようにしようと思いながら頷き、尾をふるふると揺らす。
朝食に使うシリアルに使うにもよさそうだ、とすっかり楽しみにしている様子は見てとれて。
「見られちゃったでござるなー、よろしくお願いするにござる!
全部用意してもらえるのでござるな?ふむぅ……
暫く冒険に出る予定もないので、この小太刀を置いておくにござる。このサイズであれば、特に文句はないでござるよ。
機能に関しても、テスターという意味ならどんな作りでも構わないにござる。
強いて言えば、重量が倍になると困るのでそうならなければ、くらいでござるな」
もし固くなるのであれば若干乱暴に使ってもよし。暗器仕込みになるのであればそれを使うようにしたらいい。
なので刀としての機能が損なわれなければ、バランスが崩れなければ属性エンチャント以外はお任せすると一任してサンプル代わりの刀を預けることにした。
その際の『見えちゃった』というのも完全に武器、装備に関する鑑定だったと思っていたのであまり気にする事はなく。
興味深そうな視線を向けられながら、先にポーションや耳あての代金も支払ってそれらも空間魔法でしまい込み。
続く娼婦としての話に意識を向けて。
「給料が良い、というのもまぁあるでござるが……ミレー族の友人もそこで働いているので、というのもあるでござるなぁ。
誘ってもらったのもあるでござるし、扱いがいいお店というのもいいでござるし。
あはは、そうでござ――」
娼館を選んだ理由なども軽く答えてしまいながら、客にきたときのプレイネタとしての命令に乗っておどけたポーズでもとろうか、と思った瞬間。
ずん、と胸から全身に向けて強烈な発情が命令される。
血液全てが媚薬になったように全身が一気に発情状態に持ち上げられ、魔力皮膜がぱちゅんと弾けて全裸に羽織の姿を晒すと。
「ふ、あ、ぉ、なんで、っぁ、あひ、ふぁうっっ♡」
尻尾を強く振りながら、両手を股間に持っていくと濡れきった膣穴を自分の指で激しくかき混ぜ、店内にオナニー音を響かせはじめてしまった。
■アシュベール > 「おー、いいね。いいねー。味の感想とかも待ってるよー。」
彼女の考え通り、シリアルなどには噛み合うだろう。元々風味の強いそれがシリアルの甘さを助けてくれる。
ノリノリで使ってくれそうなのは実に嬉しい。魔具店の店主として、これ以上の歓びはない。
「承りー。……とゆことで、なるほど。同じサイズ感じゃあないとやっぱりねー。
それなら、重さも近しいものを用意するよー。軽すぎても振り切るのが甘くなるし、重すぎても剣閃が鈍るからねぇー……。」
サンプル代わりの小太刀を受け取りつつ、指でわっかを作ってみせた。――そう、オッケー。の意味合いである。
彼女の過剰とも言える魔力の才能を活かし、それを攻撃力に転用する刀を作れれば、かなりテスターとして良い結果が残せるに違いない。
「あー。同僚に友人がいるなら、安全!っていうのもわかるし納得だーね……けど、そゆ時に、容赦なく命令されちゃうんだし、気をつけ……――――あ。」
此処で気付いた。目の前の"魔物の心臓"を持つ少女に、魔物、魔族に対して作用する自分の能力が効いた事を。
しかも、軽口で呟いた言葉は予想以上の効きを見せてしまっている。
そう、全身を走る心臓から伝わる血液が、その命令に応じて発情を促し、首に巻いた魔具から生み出していたインナー――皮膜を解除させて、その手を股間へと持って行かせてしまった、わけで。
「……あー。―――ごめんねー、ハクさん。
言い忘れてたけど……ぼくは、職業で言う魔物使いでねー。
……ハクさんみたいな人には、相性が良いと命令できちゃったり、するみたいなんだよねー……。
あ、ミミっくん。お店、閉じておいてー。」
実際には、魔王であり。魔物や魔族に対しての特攻がある――。が、敢えてわかり易く説明し、
目の前で行われる痴態に目を通す。盛り上がった柔らかな恥丘を細指で穿り、指数本でもきつそうな其処から蜜をこぼす様を眺め――。
――黒い触手が扉の方に向かい、立て掛けられていた店看板を切り替える。『OPEN』→『CLOSED』―――これで邪魔者は現れない。
「――解くには時間経過でしか消えなくて、さー。暫くこのまま、なんだよねー。
だから……『店の奥で休んでいきなよー。』――ぼくが介抱するから、さー?」
――視線をゆるりと。店の奥に。此処で、淫魔としての能力を持つ彼女ならわかってしまうかもしれない。
部屋の奥、大量のマジックアイテムが並ぶ其処に入り込んだら、『魔力集積』の技能が過剰反応してしまう可能性があることに。
■ハク > 「もちろんにござる!いやぁ今から楽しみになってきたでござるなぁ」
良質なミルクはいろんなものに使える。だから楽しみだとワクワクしている様子を見せる。
ポーションも買ったし耳あても買ったし、他には特にないかなと思いながら刀について打ち合わせをしていた、そこまでは問題なかった。
娼館に関する説明をして、軽口で命令をしてもらった瞬間から頭が完全に発情状態に入ってしまった。
視線を感じながら自分の穴を指でほぐしかき混ぜ、『使われる』準備を進めていく。
淫魔としてのフェロモンも分泌し雄を誘う香りを散らしていくが、それに反応するかどうかは相手の能力次第、というところで。
「う、うう”っ、そんな、っぅ、んっぐ、っぁ、おまんこ、イっく、イっちゃう、イって、いいですっっ?」
魔物使い、という職業を聞いた事はなく。ここまで強烈に体に命令されて従わされる経験は無いため頭に混乱も走っている。
なぜ、どうして、という気持ちもあるが眼の前の店主が命令したままに『雄に媚びたい』という気持ちが過剰に走り、足を軽く開いて自分の膣穴を指で広げながら音を立ててかき混ぜるオナニーを見せていってしまう。
あまつさえ、自分でイきそうになり、その許可を求めながら。
「ひゃいうっっ♡♡
ま、まって、命令、されたら、嬉しくなる、なっちゃうっっ♡
なんで、っっぁ、おうぅっっ、っはい、休む、休ませて、くださいっっ♡♡」
そして体の発情を持て余したままの体に追加の命令がくだされると、尾を嬉しそうに勢いよく振りながら腰を揺らしてしまう。
案内された場所には濃いめの魔力が感知でき、そこにいけば更に強く発情しそう。
そう理解しながらも命令された喜びに頷き、オナニーをしながら少しずつそちらへ歩いていってしまう。
■アシュベール > ―――そう、其処までは問題なかった。が、もう空気は完全に変わってしまった。
ミルクを使った朝食に関しては、また後日になりそうな、メスの発情。
店中に広がる濃厚な香りは牡を誘うもの。もちろん、魔物起因のためレジストを行う事も出来るが、それをするほど野暮じゃない。
「ミレー族には効かないはず、なんだけどー……。もしかして、ハクさん。ミレーじゃない感じなのー……?
ああ、イッてだいじょぶだよー。……あ、けど。床汚れちゃうから……はい。これ使ってねー……?」
此処で床の惨状に気付き、ぐちぐち。と粘ついた音を響かせながら、膣孔を穿る彼女のもう片方の手。歩み寄るのに合わせて差し出すのは、先程まで彼女が持っていたポーションと同じ、小さな瓶。
其処にイッた際の蜜。それ以上の分泌液。総て注いで床を汚すな。というちょっとした命令―――。
「おー……此処まで反応しちゃう、かー……。
うん、うん。休んでこーね。……ただ、先ずは一度イって、スッキリしとこーよ。ほら、イッちゃえ。」
さっきの、許可。だけじゃない。
命令も重ねてしまう。同時に意識するのは左目を覆う片眼鏡に浮かび上がる、苗床子宮のスキル。
此処に自分のスキル。眷属召喚を利用してみた。既に今、パスが繋がってる以上――彼女は今、この時は自分の魔物に近しい。
絶頂だけじゃない。イけばイくほど其の子宮が疼き、左右に伸びた管の奥が疼き、内部で魔力が高まる。そのように、命ずるのであり。
■ハク > 「っふー、ふぅ、っふっく、っぅ、んっぅっっっ♡」
見られながらするオナニーに酷く興奮しているようで、尾が勢いよく振られ続けていく。
そんな中で「イっても大丈夫」「床を汚すな」という2つのキーワードを聞けば、何度も頷きながらオナニーを一度止めて羽織も脱ぎ、床にぱさりと落とせばその上に乗ってオナニーを再開する。
それにより内ももに伝う粘液の他、ねっとりとした濃い発情牝のにおいがする粘度の高い愛液もまた自分の羽織にぽたり、と垂れていき。
「ひぅんっっ♡
っぁ、っも、もと、っは、にん、げんだけ、っど、淫魔に、改造、されたの、っぉ、っぁ、イく、イくっっ♪
んんんんんんんんんっっっっっ♡♡♡」
質問された内容に素直に答えてしまいながら、瓶を受け取るとそれを自分の尿口に添えながらイク所を見せるために足を開き。
そして勢いよく処女膜とGスポットを2本の指で刺激するとその刺激で絶頂に上り詰め、瓶の中に勢いよく潮吹きを注いでいく。
魔物を発情させる、誘引するための熟れた桃の香りがする強い魔力の籠もった潮が溜まった瓶を嬉しそうに差し出しながら、オナニーする手を止めずに更に自分の体を責め続け。
「いいいいううっっっっっっ♪♪
っは、イく、スッキリする、イって、ぃ、イっく、またイく、イっく、っっっっっっ♡♡」
一度イって、という言葉を拡大解釈してそのまま何度も連続でイく様を晒しながら指は何度イっても発情が収まることのない……
それどころか更に強く発情していく体を慰めようと激しくオナニーを続けていく。
その間にも子宮の中は人間の精を殺すために魔力が濃く煮詰まり、その魔力の濃さに耐えきれる種であれば何でも受け入れる卵を卵巣が吐き出してしまっていた。
■アシュベール > 「おー……凄い凄い。どろっどろだねぇー……。
指、出入りする度に中から愛液、掻き出されてさー……。」
これが野太い牡の指先なら、孔は隙間なく其処に締め付け、飛び散る勢いもまだ緩かったのかもしれないが。
彼女が使っているのは細い自分の指先。それを乱暴に動かし、自身の羽織の上に跨って、寧ろマーキングでもするかのように蜜が飛び散る程の自慰を行っている。
色鮮やかな青色は、飛び散る雫で濃い青へと変色し、まだらに其の模様を変え、発情の証だと言わんばかり―――。
「あー、なるほどねー。……淫魔に改造されたせいでぼくのが効いちゃったってとこだろねー……。」
――知っていた。既に鑑定スキルで彼女のスキルだけじゃなく、特技まで、様々なものを視てしまった。敢えて言葉にさせたのは、今後話題にする際に齟齬がないようにだ。
「あー。ほらほら、其処だとこぼれちゃうよー。……『尿道口の部分、瓶、押し当ててぐりぐりしなきゃ。』
……おー。えっちぃねぇ……うへへ。ハクさん、可愛いよー……?」
――そして、情報は性感帯まで読み取っている。彼女のストックの中にある淫具まで。
故に、わざと其処に刺激を遅らせる命令を重ね、噴き出る潮をできる限りその瓶の中に注がせていく。
1つ、注ぎ終えたならば―――はい、次。ともう一つ。今度は口の部分が先程よりも大きく、尿道よりは膣口に押し当てる方が噛み合いそうなもの。
――そんな様子を、わずかに赤らんだ頬を晒し、眺め続ける牡が一匹。
「そだよー……スッキリしといたほうがいいよー。
部屋の奥入ったら、もっとおかしくなっちゃうかもしれないんだしー……ほら、『全部』……出しちゃいな、よ?」
此処で彼女との距離を狭め、ゆっくりと足を開きながらしゃがみ込む。蕩けた牝孔を眺め続けた牡。
その身体に纏うインナーの下腹部には、濃密な、彼女好みの蒸れた香りと凹凸が浮かび上がっており、それだけで彼女の興奮を煽り。
―――ふと。
そう思って、全部。なんて不穏な言葉を重ね、彼女の下腹部にそっと手を添えてみせる。そこで、呟いた言葉は。
「スキルはつどーう。内気功ー。一部限定ー。」
外部による特殊技術の発動。同時に、触れた箇所から伝える魔王の魔力。
過剰魔力を子宮に直接注ぎ込まれ、肉体はそのままに内気功状態になり、更に『全部出せ』――という命令が飛び交えば。
母乳も、黄金色の尿も、潮も、腸液でさえ――彼女は垂れ流すかもしれず。
■ハク > 「う、うううっっっ、う、ううっ、おちんぽ、ほし、ぃ、っっぅ、うううっっっっ……♡♡」
イけばイくほど体の発情は深まっていく。
だが体は『発情して雄に媚びる』ためにオナニーを止めようとはせず、もはや溢れる愛液も粘っこいものなってかき混ぜる音も重くなっている。
まさに蜜というべき糸をひく愛液を床に引いた羽織に垂らし、発情臭をそこにマーキングしながら指では届かない場所への刺激を求めて無意識にそんなおねだり言葉を発してしまい。
「ふう、っふ、っふっく、っっぅ、っぅううう、んん……!!!
ん”っ♡
おおあ、っぉ、っふっふっきゅ、んきゅ、ぅっっっ……♪」
魔族の玩具となるべく改造された体だからこそ、命令はよく体に染み込む。
激しい発情に悩まされる声をあげながら、2つ目の瓶を受け取り自分の尿口にこすりつけ。
そこにも再び潮吹きを注ぎ入れて濃い魔力の籠もった、一部変態向けではあるが魔力回復ポーションとして使えなくもない瓶を増やしていく。
命令されるまま、性感帯の尿口を瓶でゴリゴリっ♪と擦るために瓶の口を押し当て、体外の弱点であるクリトリスの皮も剥いてピンク色の肉芽にも瓶を擦り付け潮吹きを繰り返していき。
「っひ、っぁう、全部、ぜ、んっぶ、っぅ、っっ!?
だめ、っぁ、出る、ぅぁぅうううっっ!?
全部、ぁ、お”ぅ、っっっっっ♡♡♡♡」
やがて自分も膝が笑ってしまって腰が落ち、羽織の上で足をM字に開きながらオナニーを続ける中で濃いめの雄の臭いに涎までとろりと垂らしてしまい。
次第にイく間隔が短くなってしまう中で命令されながら下腹部に魔力を流し込まれると、体がどくんっ♪と跳ねてしまい。
今までに感じたことのない体の衝動に、全身を痙攣させながら――
甘い香りの、魔力を含んで人間の子供には有害な母乳を。
桃の香りと味になってしまった、獣を誘うにおいの尿を。
同じく魔力を強く注がれた桃味の体液である潮吹きを。
魔獣の卵を揺籃し、育成するための素材となる腸内粘液を。
勢いよく店の床に撒き散らしながら全身で絶頂していくのだった。
■アシュベール > 「…………だろうねぇ。指でも瓶でも奥までいかないだろうしなー……。」
片眼鏡を付けているからこそわかる。彼女が絶頂し、その粘着く愛液を指でかき混ぜ、真下にある瓶に注ぐ度。
魔族故に理解出来る――子宮の疼き。人間とではなく、異種族との交尾に特化した、淫魔の心臓による血流によって変質した内蔵の動きまで、察知出来てしまう。
既に床に敷いた羽織は、文字通りのぐちゃぐちゃ。持ち上げれば水気で重みすら感じそうなほど―――。
「そーそー……。そうやって、ちゃんと……溢れないよーに、瓶を使ってオナニーしてー。あ、はい。次ー。」
2つ目の瓶も、命じられた勢いと共に潮が飛び散り、満タンになってしまう。
脱水症状になるかもしれないと思うかもしれないが、それは先程飲んだミノタウロスの乳が滋養増強しているため、その水気は簡単には消えたりしない。
満タンになったものとはまた別。貯蔵部分が今までのよりもかなり大きな物を手渡せば―――。
「そ、全部……全部出して、牡にイキ姿、ちゃーんと見せつけてー……。
全部出し終えたら、立ち上がれないだろうから……四つん這いで、部屋の奥に行くんだよー……? 全部出せた、ご褒美。奥で上げるから、さ?」
膝立ちの格好で見遣るのは、包皮が剥け、可愛らしい桃色の色合いながらぴっと尖った肉芽と、柔らかな大陰唇をこじ開けるように押し当てられている瓶の口。
つるつるとした口部分は容赦なく肉芽を磨り潰し、出っ張った部分で尿道の出口を摩擦し続ける、牝の姿を看て―――楽しげに命令した瞬間、彼女の身体が跳ねた。
ぶしゅ、うっ!!―――濃厚な魔力を宿す白濁が、黄金色の桃の香りを宿す尿と潮が、排泄物の代わりに分泌する濃厚魔力を宿す腸内粘膜が、それと――絶頂に喘ぐ唇から溢れる唾液が、飛び散る。
「―――ほいっと!」
もちろん、それを無駄にしない。
人差し指を立てれば、青い光が指に付けた指輪から灯る。
それは水魔法を意味する光。念じる魔法は流体操作。
彼女が溢れさせた無数の淫液。それをぎゅる、ぎゅるっ。と鮮やかに、ウォータースライダーのように操作し、彼女が持つ瓶へと流し込んでいく。
―――出来上がるのは、もはや劇薬と言っても良い、魔王でさえケダモノに成り果てるだろう逸品だ。
それを「ちょーだい……?」なんて受け取ったなら、次の命は、それこそ本番。
店の奥で――疼く彼女を更に満足させる、そのこと。
「……さ、ハクさん。……薬も出来たし、奥行こうねー……?」
彼女の体液で出来上がった3つの薬。それを手に、店奥へと誘う―――。
■ハク > 「うん、うんっっ、だから、だから、おちんぽっっ……♡」
もはやすっかり自らの淫液で濡れそぼった羽織の上で、排卵済みの種付け待ち子宮を強く疼かせオナニーを続ける。
思考も淫欲に染まりきり、理性のかけらも残っていない姿でオナニーがよく見えるようにしっかり足を開いて腰を振り、アピールする。
「んっぁぉ、っっ、イく、イっく、イクイク、っぅっっっっ♪♪」
手に持つ瓶をいっぱいにする、という思考にもすっかり疑問はない。
むしろ最後にそこに並々潮を注ぐため、剥いたクリトリスを自分でこすり、連続絶頂して瓶から溢れるまで潮吹きを浴びせてしまった。
そしてその瓶を渡し、また新しい瓶を受け取ると早速クリトリスをこすり潰すようにしてオナニーを再開し、蕩けた顔で何度も何度も牝声で絶頂宣言を行っていくのだった。
「っぁ、っぅ、ん、見せる、イくところ、見られるの、好きっっ♡
ご褒美、ご褒美すき、ご褒美のため、頑張ってイくっっ♪」
四つん這いでご褒美をもらうために奥に行く。
その言葉を自分でも嬉しそうに言いながら、犬のように舌を垂らして涎もたらしつつ――
全身での強制絶頂で、瓶を持ったまま全身を痙攣させてしまう。
そのまま瓶に体液で封じ込められれば、高い高い絶頂から戻ってきた耳に声が染み込み。
耳をふるわせ、体を震わせ四つん這いになると……
「わぅ♡」
雌犬らしい声をあげて、片足をあげ。
視線を感じながら尾をふりたくりつつ床にちょろちょろ、と残ったお漏らしをして粗相を叱られたがっている気配を滲ませる。
その姿を見れば、『びーすとろあ』で娼婦を開始したのも建前はともかく――本心では『犬扱い』されたがっていただけ、というのがバレてしまうことだろう。
■アシュベール > 店内に響き渡る絶頂の声。ここが魔具店であり、ある程度の防音魔法等が付与されていなければ、近くの家などから文句の一つでも飛んできそうな――牝の反応。
もはや片手で数えられない程に絶頂し、3回に分けて自身の体液をたっぷりと瓶に注ぎ終えた彼女――。
「うん、ちゃんと見てるよー……?
だから、ほらー……。ちゃんとぼくの、発情してるの……ハクさ……。
……ハクならわかるよねー……? おしっこ漏らしちゃう、牝犬狐さんにはねー……。」
――さん付けじゃなくなった。目の前の存在は、牝犬:ハク。
四つん這いになり、口を開き、涎を垂らし。
瓶を渡したなら、四つん這いになり……。片足残尿していた液体を、濡れそぼった羽織か、もしくは床に飛び散らせていく。
そんな彼女の眼前に見せつけるのは、ぴっちりとしたインナーに覆われた自分の下部。
店中に広がる桃の香りと牡を誘う魔力のうねり。それによって発情し、膨れ上がった牡の象徴。
ぴっちりとした生地越しにその圧迫感に負けず、盛り上がり―――肥大化した陰嚢は、蒸れ具合も精の詰まり具合もおそらく彼女好み。
更に其処から伸びる、うっすらと血管の凹凸さえ浮かび上がるような、臍向こうへと伸びる牡竿の存在も―――。
「さて、とー……。オシオキ、必要だよねー……。
あー……ミミっくん。お薬ちょっと持ってくね―……?」
そして、そんな物を見せたなら、四つん這いで歩く彼女と共に店の奥へと消えていく。
さり気なく手には、近くにいた宝箱―――ミミックから渡されたもっと凶悪な薬を受け取って。
この後、彼女が出勤前まで、どのように"おしおき"されたかは――また、別の話。
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」からハクさんが去りました。
ご案内:「王都貧民地区/魔具店『シャイターン』」からアシュベールさんが去りました。