2022/12/20 のログ
ご案内:「図書館」にバルゴラさんが現れました。
バルゴラ > 王都マグメールの平民地区にある図書館。
夜間も開いている色々と都合の良い図書館に今夜は来ている。
愛用しているラジエル学院の図書館より本の揃えは良くないが、極普通の有り触れた平民的空気が落ち着くので稀にこうして本を読みに或いは本を探しに来ているのだ。

今夜探している本は<<植物>>に関しての本。
学院の図書館で探すのがベターなのだろうけど、植物や動物に関しての本であれば平民地区の図書館でも然程揃えは変わらないだろうと考えてなのだが……。

そろそろも論。
これ、本に載っているような種子なのか、という問題。

「……白か黒かって考えると間違いなく灰色なんだろうな……。」

図書館の入り口近くにある読書用のソファ。
其処に深々と腰をかけ、直ぐ隣に山のように植物に絡んだ図鑑を積重ね、本の塔を作りながら片手で本を開き、片手では直ぐ目の前にあるテーブルに広げた赤いビロードに乗せた不可思議なものを指先でコロコロ転がしている。

その不可思議なものは辛うじて種子の形状をしていることから種子と判断している半透明な翡翠色の何か、たぶん種子。
さわるとほんのりと温かく魔力を吸うような感触…触感?がする事から普通じゃないものだと推測できる。
だが魔力を吸い上げるくらいならそこらに生えている少しレアな植物にもあるし、魔物の身体の一部ならもう少し鼓動とか波動を感じるのだが、それもない、何だこれ。

これはとある筋。
ぶっちゃけて言えば名も無き学友から借金のかたに取り上げたもの、興味を惹かれたので取り上げてみたものの、何これ?という事で、これの正体をこれが何かを本に載っていないか、本を漁っているのだ。

中指で眼鏡のブリッジ部分を押上げて眼鏡のズレを直す。
イライラしてはいないのだが、何とも難航していて……。

バルゴラ > 鉱石のようで、植物のようで、魔物のようで、どれでもないような?
誰かに聞いてみた方が良いのか?

だがそれは最後の手段として、出来る限り自分でも調べてみようと、一先ず傍にある本全てを読み続ける。
それでもダメなら学院の図書館など、打てる手は打っておこうと、ぶつぶついいながら、読書を続けるのだった。

気がつけば、既に外がほんのり明るくなるか、一度集中すると中々周囲の変化に気がつけない事があり、きっと今夜もそうなるだろう。

ご案内:「図書館」からバルゴラさんが去りました。