2022/11/12 のログ
■シャル > 座って、カップの中身を一口。少しぼんやりしていたからか熱いままちょっと飲み込んでしまい、ぎゅう、と身を竦めて。
治まるまで目を閉じていたら、微妙にふらふらしている気がする。
「……あら。やっぱり、今日はなんだか変な感じなのよね」
ぼんやり、自体はいつもそうではあるけれど、そういう時は大抵何かあれこれ考え事をしていて思考がどこかへ行っている時。
けれど、この日はどうも、ぼんやりしていればただ考えが真っ白の空白になっているだけで、何も浮かんでこない。
そもそも何について考えようとしていたんだろう、なんて事を考えないといけないぐらい、何も浮かんでこないのだった。
そうしていると、うんうん唸り気味に上体がふらふら左右に揺れている。傍目にはきっと少し変な子だ。
■シャル > ふう、とため息ひとつ。何だかどうしてもそわそわする。
噴水の縁の上で、すこし身を斜めに向ければそっと手を伸ばし、指先を水面につけてみる。
まだ慌てるほどではないけれど、夜の水はちょっぴり冷たい。
反対側の手に持っているカップからじわじわ伝わる熱と対象的に思えて、そんな些細な事が感慨深い。
「考えることが多すぎて、流石に溢れちゃったかしら……?」
数日、いつもに増してあれこれ考えすぎた気がする。真面目な話だったり、悩み事だったり、内容は様々だけれど。
あまりにいっぺんに沢山考えすぎて、考え事に慣れた頭でもついに許容量を超えて全部こんがらかったのかな、と思う。
指先でぱしゃぱしゃと水面にやつあたりしていたら、水に触れる感覚とか揺れる波紋とかが面白くなって、うふふふ、なんて変な笑い方になりながら暫しぱしゃぱしゃやるのが止まらなくなってきた。
■シャル > これが、真昼だったりして、暑い日だったりしたら。
水面をぱしゃぱしゃして遊んでいると、いっそ思い切って素足になって中に入りたいような気持ちになってくる。流石に今はそれは無理そうだけれど。
どうせなら、お湯だったりしてくれたら足だけ入れるのも良さそうなのに。
「泳ぎに行ったのって最後はいつだったかしら」
お湯なら寒くても泳げるかな、と思うけど。泳げるほど大きなお湯……お風呂屋さん?――で泳ぐのはいくらなんでも良くないし。
ああ、泳ぐのでなくっても、大きなお風呂に入りたい。
どこか探してみようかしら、と思うに至れば、あ、そう言えばいつも通りあれこれ考えるようになっている自分に気づいて。
「ん、だいぶ落ち着いたみたい。ずっとここで座っていても、だし……戻って寝ましょう、ね」
ご案内:「王都平民地区/公園」からシャルさんが去りました。